問合せ

電話

院長ブログ

院長ブログ > 院長ブログ > レーザー

先日の形成外科学会で「肝斑」のシンポジウムがありました。

この分野でご活躍の諸先生のご発表を興味深く拝聴しました。

シミの治療は、レーザー機器の発展に伴って大変な進歩を遂げました。

ところがこの「肝斑」についてはその原因がいまだにはっきりしない部分があり、皮膚科や形成外科の先生の頭を悩ます疾患の一つとなっています。

そんな中でこの「肝斑」に効くレーザーということで登場したのが「レーザートーニング」だったのです。

それまで「肝斑」にはレーザー治療は「禁忌」とされ、内服薬や塗り薬しか有効なものはないとされていました。

私自身、過去13年間のあいだ肝斑を含めたしみの治療を大学病院と自分のクリニックでおこなってきましたが、「肝斑」の治療の難しさは痛感してきました。

そんななかで「レーザートーニング」という治療に出会ったことは、肝斑を含めたシミ治療の考え方が180度変わったきっかけになったといっても言い過ぎではないというのが私の正直な思いです。

ただし、レーザートーニング治療によって肝斑がなおってしまうという誤解が患者さんだけでなく一部の医師の間にもあることが、時に悲劇を生むことになるようです。

もちろん患者さんに罪があるわけでなく、ひとえに勉強不足の医師に責任があると思います。

レーザー治療を含めた器械による治療はもともと安定した結果を出しやすい治療ですが、肝斑がベースにある患者さんにレーザートーニングを照射する場合はそれなりの知識と観察眼が必要となります。

レーザートーニングの治療は、肝斑という病態を治すのではなく、肝斑がベースにある患者さんでも安全に照射できる可能性が高い治療である、と考えるべきで、レーザーそのものはメラニン色素とメラニン産生細胞に作用するだけであるという原則を忘れないことが重要です。

去年2012年、うちのクリニックでもっとも人気のあった治療はなんだったのだろうと気になって、スタッフにいろいろな統計を取ってもらいました。

手術では「フェイスリフト」が首位でした。

「鼻」と「まぶた」の手術がそのあとに続きましたが、手術以外では「美肌レーザー」が著しく増加したのが目立ちました。

そのなかでも「レーザートーニング」の人気はダントツで、「レーザートーニング」だけで美肌レーザー全体の売り上げの60~70%を占めていました。

実際にこの「レーザートーニング」を受けておられる患者さんはほぼ例外なく「色白」になっていてシミなどがうすくなり、さらに日焼けしにくい、もしくは日焼けしてもすぐさめるようになった、という感想をお持ちのようです。

生来色黒の方は日焼けしやすく、日焼けしてもさめにくいという悩みをお持ちの方が多いのですが、「レーザートーニング」で根本から肌質(色調)改善できるようです。

施術者からみるとパワー設定を間違えなければ、合併症を作ることもほとんどなく安心して施術できます。

私自身も「美肌レーザー」のなかで初めて本格的に治療をうけてみようと思ったのが「レーザートーニング」で(それまでのレーザーは痛みを知るうえでの試し打ち程度だったのですが・・・)、効果も実感できました。

レーザートーニングで用いられる「C6 MEDLITE」はとても安定したタフなレーザーで、メインテナンスであまり悩まなくてもいい点も私が気に入っているところです。

施術者、患者様、経営者の3方すべてにOKという珍しい治療が「レーザートーニング」といえそうです。

(ちなみに私はこの器械の関係者から特別な報酬をうけているなどといったことはいっさいありませんので・・・)

最近、うちのクリニックで顔の脂肪吸引に対してよく用いられるようになった「アキュスカルプ」について。

ボディの脂肪吸引の手術においても活躍するようになってきました。

「アキュスカルプ」はレーザーによる脂肪溶解器で、これによって融けた脂肪を従来の脂肪吸引器で吸い出すことができます。

レーザーを用いない脂肪吸引に比べると、医者にとっても患者さんにとっても、とてもスマートな脂肪減量手術が可能になります。

もともと脂肪吸引手術は、美容外科の手術の中では医師にとって最もハードな手術で、「脂肪吸引の手術で医者が痩せた」と冗談でいうぐらい体力のいる手術です。

ところがレーザー照射によって融けた脂肪はとても容易に吸い出すことができ、もはや以前の物理的に脂肪を破壊して吸引する手術とは別物といってもいいぐらいの手術であることが分かります。

例えていうとアイスクリームにストローをさして吸うことを考えてください。アイスが少し融けてくれば簡単に吸うことができるようになりますよね。

レーザーをもちいた脂肪吸引術は、コンセプトとしてはそれほど新しいものではありません。

それにも関らず、あまり普及してこなかったのは、器械の進歩がいまひとつだったことと、医師の理解の遅れが関係してきたように思われます。

アキュスカルプは脂肪を効率よく溶かすことができるにもかかわらず皮膚などにはやけどを作りにくいといった特徴があります。

医師がアキュスカルプによる脂肪吸引に対して正しい理解をもつようになれば、患者さんにとっても安全で確実な脂肪吸引術になると思います。

術後の腫れや内出血が非常に少ないため、短いダウンタイムで確実な皮下脂肪減量手術が可能になれば患者さんにとっては大きな魅力となるにちがいありません。

近々、術後の経過をモニター患者さんでご覧になっていただける予定です。

レーザートーニングについて、もうちょっと書きます。

レーザートーニングで用いられる器械はmedlite C6(QスイッチNdYAGレーザー)といわれるもので、このレーザーには1台で2波長(532nmと1064nm)に切り替えられる装置がついています。

レーザートーニングでは1064nmのほうを用います。

1064nm(長波長)を用いることでレーザーのエネルギーが深部に到達します。

そうすると通常表皮の深いところに存在しているメラノサイト(メラニンをつくる細胞)にもレーザーのエネルギーが届くようになります。

これによってメラノサイトを減らすことができれば、メラニン色素ができにくくなるわけですから、日焼けをしにくくなる、ということを以前の記事にも書きました。記事はこちら

一方浅いところに存在することの多い老人性色素斑(いわゆるしみ)には、532nmの短波長を使用します。

これはメラニン色素を直接破壊します。しかしそれによって起きる炎症後の色素沈着(レーザー後色素沈着)が問題になります。よく「戻りしみ」といわれます(しみではなく簡単にいえば「レーザー焼け」です)が、しみの治療でもっとも難しい問題がこれです。

しかしよく考えてみるとこのレーザー後の色素沈着もメラノサイトが作っています。

だとすると・・・、老人性色素斑の治療には、前もってレーザートーニングをしておいて(メラノサイトを減らしておいて)そのあとに532nmで色素斑の治療をすれば・・・、レーザー後の色素沈着が起こりにくいのではないか・・、と考えてもいいですよね。

たしかに実際この二つの波長を併用しながら色素斑の治療をするといわゆる「戻りしみ」が起きにくい印象があります。

こじつけかもしれませんが・・、理論的にはあっています。

(もし同業者の方で、このような治療をされている、あるいは文献にすでに発表されているのをご存じの方がおられましたらご一報ください。)

いずれにしても器械そのものはそれほど新しいものではないYAGレーザーですが、使いようによってはあたらしい治療の可能性を秘めていることにとても興味を感じます。

古いものの「再定義」(ちょっとおおげさかもしれませんが)ほど、わくわくさせられるものはありません。たのしいですね。

最近、レーザートーニングの患者さんが増えてきました。

レーザートーニングを1クール(2週間おきで合計4回)受けられた患者さんの感想は、どなたも「白くなった」とおっしゃいます(決して営業心からの誇張ではなく・・・です)。

使用しているのはHOYAのmedlite C6というレーザーですが、とても優秀な器械だと思っています。

開業当初から導入していましたが、最初はしみをとることぐらいしか使い道がなくて物足りなかったのですが、この「レーザートーニング」ができるようになって、この器械の持ついいところがフルに発揮されています。

壊れにくく安定していて、メインテナンス費用がほとんどかかりません。

非常勤で勤めている医大の形成外科には「ルビーレーザー」がありますが、それと比較すると特にこういった印象をもちます。

レーザーというのはハイテク(この言葉こそもう古い?)の塊ですから、非常にデリケートな器械です。

そのなかで炭酸ガスレーザーとC6などのYAGレーザーは非常にタフで、安定した出力が得られます。

患者さんに満足していただける結果がお約束できることがレーザーの第一条件であることはもちろんです。

そのうえで、メインテナンスが容易であること、タフであること、出力が安定していることの3条件がそろうことが私にとってのいいレーザーです。

これらの条件を満たすものとして採用したレーザーが「medlite C6」と通常の「炭酸ガスレーザー」、「炭酸ガスフラクショナルレーザー(eco2)」です。

日本美容外科学会の1週間後、東京で日本形成外科基礎学会がありました。

こちらは発表する予定もなかったので、気楽に参加し一つでも新しい知見が得られれば儲けもの、ぐらいのつもりでした。

私にとって1日目の午前中のアンチエイジング関係のシンポがメインでしたので、朝早く起きて上京しました。

その中でレーザー関係の話を聴いていると、今のトレンドがフラクショナルレーザーとレーザートーニングの二つであることがわかり、うちのクリニックの方針に誤りがないことを再認識しました。

とくにレーザートーニングの発表で、照射後の皮膚基底層にあるメラノサイト(メラニン色素を産生する細胞)が減少していることを示していただけたのには、非常に興味をひかれました。

これは、レーザートーニング後皮膚が日焼けしにくくなることを示唆しているからです(実際にレーザートーニングを受けた患者さんでその後日焼けしにくくなりました、という感想を聞いたことがあります)。

今までの私たちの常識では、美肌治療は続けないと元にもどってしまい予防効果はない、というものでした。

そういった意味では「レーザートーニング」はこれからの美肌治療の可能性を広げてくれるものかもしれません。

その発表でもうひとつよかったのは、バーチャルスライドといって皮膚のスライド切片を実際に見ているような感じでプレゼンを見ることができたことです。

皮膚の標本を見せる場合に、従来ですと演者の都合のいいところだけ切り取ってそこだけみせることができてしまい、発表に信憑性がなくなります。

標本全体を強拡でも弱拡でも見せてもらうことができたので、たしかに全体としてメラノサイトが減少していることがわかり、上記のことが納得できたというわけです。

学会発表というのも、厳しい目で見ないと演者のトリックに引っ掛かって間違った情報を得てしまうことが我々でもあります(もちろん演者自身もそれ意図しているわけではないと思いますが・・)。

新しくて正しい情報を得ることは意外に難しいものであり、そんなに簡単に一度にたくさん得られるものではないのです。

こうしてブログなどを書いて情報を伝えていると、つくづく「情報の中立」の重要性について考えさせられます。

われわれの世界では、中立性が高い情報源として論文や学会発表の内容を利用することが多いのですが、その中にはメーカーの提灯持ちのような発表もあります。

レーザーなどは業者がそれを医師に無償で貸し出す代わりに、その医師はその結果を学会で発表する、ということがよく行われています。

それ自体はなんの問題もないのですが、それを引き受けた医師ははたして真に客観的な結果を発表できるのか?という疑問が生じます。

(もちろん聴いている我々のほうもそのあたりの事情はだいたい承知の上で、またか・・と割り切った気持ちで聴いているわけです・・・・・・、最近では論文はもちろん学会発表でもスポンサーが付いているかどうかを明らかにするように求められています。)

私がよく学会発表や論文で利用させていただいているシルエットリフト(以下SL)については、こういったメーカーとの金銭関係がまったくありません。

過去に1本たりとも試供品でもらったことすらないし、ましてやそれ以外の便宜をメーカーや代理店からうけたことはありません。

それゆえ私は、このSLについてはなんのしがらみもなく、良い、悪いを自分の思ったままに評価できる立場にあります。

そんななかで、実際に患者さんに使用してみると、このSLは従来のフェイスリフトと併用することでいい結果がでること、コーン(組織を持ち上げるアンカーのこと)の数を減らさないとターゲットになる部分のリフトアップが逆に難しくなること、などがわかり、それについて学会発表をしてさらに二つの論文を書きました。

(余談です、そのせいかどうかわかりません・・・が、最近のSLの製品はコーンの数を8個から6個に減らしてきました・・・)

患者さんにお伝えしたいのは、医者が勧めるものはほんとうにいいものと思いたいところですが、場合によってはどこの世界でもあるメーカーとのしがらみがあるのだ、ということをくれぐれもお忘れなく・・・。

美肌器械のなかで「エコツー」は特殊です。

エコツーは他の美肌器械と違っていわゆる「ダウンタイム」があり、短い人で2日間、長い人で5日間ぐらいあります。

エコツーの効果については、うちのクリニックでは施術前の説明であまり過大な期待をしないように説明をしてきました。(これはエコツーに限らずですが・・・・)

もちろん最初から回数を決めることはしないで、患者さん自身が効果があったと感じればその時点で2回目を考えてくださいとお話ししています。

そこで去年1年間でエコツーをうけた患者さんの動向を調べてみたところ、エコツーを受けた患者さんの65%が2回以上受け、さらに27%の患者さんが3回以上受けていることがわかりました。

2回以上受けた患者さんは、おそらく1回の照射で何らかの効果を感じたのではないかと思われます。

エコツーの効果については、理論的に実証されている(フラクショナル効果)わけですが、実際の医療で効果があったかどうかはなかなか判断が難しいと考えています。

照射前後の患者さんの肌を写真にとって拡大し比較すると、なるほど肌の凹凸が和らいでいることが分かるのですが、実際に患者さんの肌を見ただけでこの変化に気づくことはまれです。

ところがさきほどのデータからわかるように、患者さんの3分の2の方は初回照射後に自らの肌に何らかの変化が起きていることに気づくことができたと考えられます。

美容外科治療において患者さんの満足度がその優劣を決めるとするならば、エコツーはなかなかのものだといえるかもしれません。

エコツーの患者さんが増えています。これと言って宣伝しているわけではないのですが、エコツー指名で来られる患者さんが結構おられます。
「エコツー」ってなかなか言いやすい名前ですね。ネーミングがいま時で、じょうずです。
「エコツー」の正式名称は「eCO2レーザー」で、炭酸ガスレーザーをコンピュータ制御してフラクショナルレーザーとしたものです。
炭酸ガスを使っていますが、実際に「エコ」とか「エコロジー」とはまったく関係のないレーザーです。
詳しくはこちらを参照してください。
エコツーは患者さんのいろいろな要望にこたえることができて、頼もしいレーザーです。
ニキビあと、傷痕を目立たなくするのに有効なのはもちろんですが、アンチエイジング器械としても活躍しています。
おなじアンチエイジング器械の「サーマクール」も息の長い優秀なものですが、何回も受けている患者さんですら「サマークール」と名前を間違えて覚えている人が結構います。
「サーマクール」と「エコツー」の組み合わせ治療は肌の深いところから浅いところまで全部にわたって引き締めることができるとても有効な治療です。
ただしエコツーにはサーマクールにはないダウンタイムがありますので、その点だけはご承知して受けていただきたいです。施術後の経過はこちら
われわれの見方では、エコツーはほかのフラクショナルレーザーの中ではダウンタイムがそれほど長くない部類に入りますが、それでも発赤はかならずでます。

昨日、東京で行われたレーザーメーカー主催のセミナーに参加してきました。
最新トピックスあるいは旬な話題ばかりで興味深いものでした。
美肌レーザーは何と言っても「フラクセルレーザー」が話題でした。私のクリニックでも導入した「エコツー」の発表がメインでした。
発表された先生は、レーザーの大御所でその先生がほぼ絶賛状態でした。
エコツーの特徴はなんといっても「少ない回数」で「目に見える結果」がだせることだと思います。
もうひとつのトピックスは「脂肪溶解レーザー」です。
こちらを発表された先生は世界的にみても最先端の研究・臨床を手掛けられている先生で、貴重な体験を十分聞かせていただきました。
実は以前の記事でも書きましたように、「レーザーで脂肪を解かす」というのは今後最も発展する分野だと考えています。
脂肪溶解レーザーは器械の改良が急ピッチで行われていて、今の器械は数年前に売り出された溶解レーザーとは別物になっています。もちろん今のレーザーのほうが効果が絶大で副作用が少ないものになっています。
どのタイミングでこのレーザーをクリニックに導入するかが非常に難しところです。
私のクリニックでも器械を借りてデモンストレーションを行っているところですが、本格的な導入は来年あたりになります。

院長ブログTOPへ戻る ≫

カウンセリングのお申し込み


先頭へ