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他にも質問がありましたので答えます。

好きな手術は?

中継ではとっさに「手術は嫌いです」と答えてしまいました。

「好きこそものの上手なれ」からいうと、手術嫌いは手術が下手、ということになりかねませんね。

自分の考えでは、手術することが好き、というドクターには手術してもらいたくない、というのが本音です。

手術することそのものが目的の手術って、いやですよね。手術はあくまで「手段」の一つ。美容外科の目的は、施術を受けた患者さんが結果に満足して心安らかになること、です。

そういう意味で、手術そのものを「好き」になってはいけない、と考えています。

でも手術する以上は、全身全霊をかけて手術をします、決して手を抜くことはしません。

それは、スタッフ、ほかのドクターもよく知っていることですので聞いてみてください。

自分で手術上手ですよ、っていうのなんとなくかっこ悪いことだと思います。

ただし、今は時期が時期なので、ちょっとだけ本音出ています、というのも8月はすごい手術の件数で、ほぼ毎日朝から晩まで6~7時間手術が続いてましたので弱音を吐いたかもしれません笑。

前回の続きです。

ライブ中継に少し参加したときに視聴者の方からの質問がありました。とっさのことでいい加減な答えしかできなかったのでここに改めて答えたいと思います。

昭和生まれはどうしても活字にしないと落ち着かないんですよね~笑。

今回のライブは「フェイスリフト」というテーマだったようでそれに関しての質問が何個かありました。

①糸によるリフトで溶けない糸のデメリットは?

私は、「溶けない糸」で特別に問題になることはない、と答えました。これは比較論でお話しするとわかりやすいと思います。

「溶ける糸」と比較してどちらがメリット・デメリットが多いですか、と考えた場合どちらもメリットデメリットがあります。

まず「溶ける糸」のメリットは、異物がずっと顔に残らない、というのが一番大きいと思います。その代わりデメリットは効果がそれに伴ってなくなっていきます。

逆に「溶けない糸」のメリットは効果が長続きするが、異物が顔にずっと残っているのがデメリットということになります。

担当の先生がこの辺りを考慮しながら患者さんのご希望応じてどちらがいいかをお話ししてくださると思います。

②糸リフトのあとにフェイスリフトはできますか?

答えは、「できます」です。実際にうちのクリニックでフェイスリフトを受けた患者さんの2/3は、過去に何らかの糸によるリフトのご経験があります。

患者さんが前もって申告してくださる場合もありますが、手術すれば糸によるリフトの後は一目瞭然でわかります(その糸が溶ける糸であったとしても・・・不思議ですよね笑)。

③フェイスリフトは何回できますか?

この質問、実は先日の学会でもほかのドクターから質問されました。

そんなに気になる問題なんですねぇ・・。

自分なら、まず「先生のするフェイスリフトの効果は何年持ちますか?」が最初にでてきそうな疑問なんですけど・・。

答えは、自分が過去に行ったフェイスリフトのあとであれば、次もその次もできますが、ほかのドクターがおこなったフェイスリフトだとできない場合もあります。

その理由はかなり難しい説明になりますので省きますが、簡単に言えば手術というものは同じ手術名だったとしても内容はピンキリだからです。

自分でいうのもなんですが、うちでフェイスリフト受けた患者さんで今までに再リフトに来られた患者さんは極めて少ないです。

8年ぐらい経過して「少し緩んだ感じがします」と来院された患者さんがおられましたので、併用していた「溶けない糸」を再度牽引して余分な皮膚を少し切除したことはあります。

患者さんが最初から2回目3回目を考えなければならないのがフェイスリフトだとお考えならそれはなんとなくさみしいことですよね。

先日から、スタッフが何やら企画していることは知っていましたが、詳しく聞いてみると「ライブ中継」をやる、とのこと。

こちらは、何のことやらさっぱりわからずにむかえた土曜日。

若いスタッフ2人がスマホを使ってインスタグラムでライブ中継、スタッフが視聴者の疑問にその場でこたえていくものでした。

話は変わりますが、あるセミナーでこの10年で世界において一番変わったことは何か、という話題に対して私は、「あ~そりゃインターネットだろ・・」と思ったのですが、ちがってました。

それは世界中で同時に簡単に動画を発信し気軽にそれが見られること、でした。

この時、自分は10年ひょっとすると20年遅れているな、と思った矢先のライブ中継。

このことだったんだ、あのセミナーの人が言っていたことは。

我々世代は、ライブ中継というとプロのカメラマンが大掛かりな撮影装置を持ち込んで、明るいライティングのもとによーいドンで撮影が始まる、そんなイメージしか持っていませんでした。

こりゃーすごい世の中になった。

その将来への可能性は無限な気がして、身震いがしました。

初めてのライブ中継は大成功に終わったみたいで第2弾があるそうです。

60歳のおじいさんでも次の中継がとても楽しみです!

先日、学会開催中に美容外科の実際をざっくばらんに会談する催しがありました。

その中で「美容外科の営業」というテーマで中堅どころのドクターの発表があり興味深く拝聴しました。

その中堅どころの先生は、ある美容外科のグループ開業クリニックで勤務しているドクターで、今は院長クラスを任されているとのこと。

その先生は、就職当初から数年間はとても慎重な姿勢で診療にあたっていたとのことですが、いろいろな事情があったのでしょう、今は積極的に売り上げを意識して診療しているとのことでした。

この先生は見るからに真面目そうな(実際にそうみたいです)キャラで、院長になってから自分自身を変えて今のクリニックの売り上げ向上のため頑張っている感じがしました。

自分自身の考えをかえていくことはとても大事なことだと思います。

しかし売り上げを上げるために自分を変えるということは、その時点でお金の奴隷になっている可能性があります。

ここできれいごとを言う気はありませんが、今の美容外科の実態が以前と少しも変わっていないことに一抹の不安を抱きました。

美容外科のこともそうなのですが、この先生にももっと長いビジョンで本当の美容外科診療はなにかを考えて美容外科診療にあたっていただきたいと願わずにいられませんでした。

また、そうでないことを願うばかりですが、自分のキャラと違う道に足を踏み入れて精神的に追い詰められ自滅していった美容外科医を過去に何人も見ています。

以前の記事にも書きましたように、美容外科医の心構えとしての第1歩は「己を知る」ということだと考えます。

暑い日が続きます。

その中で地元名古屋で形成外科学会が開かれました(正確に言うと今日まで開かれています)。

私も学会主催の医局OBとして、演題を頼まれましてフェイスリフトのパネルディスカッションに発表という形で参加しました。

コロナ禍の中での開催で開催そのものが危ぶまれましたが、一部ウェブ配信併用の学会開催という形に落ち着いたようです。

初日早朝の7時半ごろいつものようにホテルのジムに行く途中、駐車場で偶然会長の亀井教授と会い、お疲れ様という感じであいさつをしました。「学会の3日間、何とか頑張ります」とおっしゃっていました。

教授とは卒業年度が一緒で若いころには形成外科医局で治療方針などディスカッションしたものです。学会開催は医局の仕事として一大イベントですが、今年はいつも以上にご苦労が多かったのではと思いました。

学会で発表してみると、いつもより参加者が少なくさびしい思いもありましたが、普段顔を合わせることが少ない同僚とか後輩に会えるとなんとなくテンションが上がる思いでした。

ウェブ配信はとても便利だとは思いますが、実際に顔を合わせて話をしながら盛り上がるのもこのご時世だからなおさら貴重なものに思えた学会でした。

さて、並外れた経営能力はない(全国に10院以上の美容外科クリニックの分院を作ってマネージメントする能力)けれど美容外科を開業して成功したい、と思っている形成外科専門医の先生に向けて書いています。

最初の5年ぐらいは、もうけを考えずに患者さんの術後満足だけを考えて診療しましょう、と書きました。

その間何が起きているかというと、手術するたびに患者さんからあなたの美容外科医としての審判が行われていて、それが高評価であれば結果的に信用が創造され蓄積が起きます。

そしてある日突然、その信用が拡散され全国から患者さんが押し寄せる、ということが起きます。

ただし、高評価の美容外科医は世の中に結構な数がおります。

特にあなたが行っている手術の内容が「並み」だとなかなか大きな信用が得れられません。

ここで大事なのは「希少性」です。

他の美容外科医がなかなかやりそうもないことをすればいいわけです。

すぐに思い浮かばなければ、逆にほかの美容外科医がやりがちなことを考えましょう。

短いカウンセリング時間、決まりきった請負手術、結果の約束できない手術、いい加減な検診、などなど

さらに具体的に言えば、どんな患者さんであろうが、二重希望には埋没法をおこなう、鼻尖縮小希望には軟骨を寄せて縛る、たるみ除去希望にはただ単に皮膚を切り取って縫い縮めるフェイスリフトや無数の糸を入れる糸リフト、小顔希望には脂肪吸引、同じく小顔希望には骨切り、といったような紋切り型の手術を考えれば、おのずと答えが見つかります。

この逆をすればあなたの美容外科医としての「希少性」がアップすること請け合いです。

さあ、資産もできた、ハートも鍛えた、念願の美容外科クリニックを開業となって(笑)、さてその後はどうなるのか。

正直、あとは運です(笑)。

運といっても宝くじとは違います。

短期的な利益を追い求めず、流行のものに飛びつかず、独りよがりにならず、学会に出席して研鑽し、患者さんの術後の満足だけを真剣に考えひたすら努力をかさねていけば、という前提付きの運です。

そうはいっても患者さんが来ていただけるのをただ単に待っているだけでは不安ですよね。

いろいろなことをやらかしてしまいます。

キャンペーンをうったり、変な広告会社の口車に乗って下手をうったり、妙な患者仲介業者にそそのかされて無理やり手術を引き受けたり。

はっきり言って全部無駄です。

5年は我慢して地道に診療しましょう、先ほど言ったようにひたすら患者さんに満足していただくような診療をしていきましょう。

そのうち、エンジェルがやってきます。

あなたのクリニックで手術をうけて満足できた患者さんが300人を超えれば、一人ぐらいは手術したことをSNSやブログで熱心に広めてくれる人が現れます。

ずるいドクターだとそれを利用してやらせを仕掛けますが、そういうドクターに限って中身が全くない治療をしますのでマネしないように。

そういったエンジェルが早く来てくれるかそうでないかは、それこそドクターの運です。

自分自身の経験でいえば、そういった患者さんはカウンセリングでは見抜けないです。本当にたまたま出会えるかどうか。

でもそういった患者さんは、あなたの強い味方になります。ただいつ来てくれるかわからないので、神様が見てくれていると思って常日ごろから努力することだと思います。どんな患者さんにも手を抜かず常に最大の努力を惜しまずに全力で手術をすることです。

さあ、自己分析はすみましたか?

もしあなたが「チタンのハート」でなく「ガラスのハート」しか持っていない美容外科医なのに、どうしても開業したいなら・・・。

美容外科手術で手っ取り早くお金を稼ごうとすると、あなたも患者さんも不幸になる可能性がありますのでお勧めしません。

非手術系(レーザーなど)で稼ぐという手もありますが、世の中そんなに甘くはありません。こういった領域は参入障壁が低いので供給過多状態です。

あなたによほどの経営の才能が有れば別でしょうが、すぐに患者さんが増えることはまずありません。

時間をかせぐために保険診療をやりながら美容外科手術を増やしていく手もあります。

保険診療はやりたくないというへんなプライド?があって、どうしても自由診療の美容外科だけでやっていきたいとなれば、残された道は・・・前述したように資産家になるしかありません(笑、資産家になるというとたいへんなことに感じるかもしれませんが、資産からの不労所得が生活費をこえればいいだけのことです)。

ほかには開業する前にハートを鍛える、という手もあります。

大手美容外科チェーン店に就職して、手術を積極的にしていきます。その結果もしクレームがきても心配ありません、クレーム対応は専門の部門があなたの代わりに対応してくれるからです。

でもそこに任せきりでは術者は成長しませんので積極的にクレームにかかわって学び、ハートも鍛えていければ1石2鳥です。さらに基本的な手術の手技にもなれることができ、ハートの強い同僚仲間もできて1石4鳥です。

チェーン店は給料もいいし安定しているので資産購入の種銭ができたところで開業というのもいいかもしれません(笑)。

いかがでしたでしょうか、どうしても美容外科で開業したい、でもガラスのハートで踏ん切りがつかないというかたに少しでも参考になればと思って書きました。

これから美容外科で開業しようと考えている心ある形成外科専門医に向けて書いています。

前回登場させた「手術請負美容外科医」

一見患者さんの希望を第一に考えて診療しているようですが、患者さんの見立てが正しいとは限りません。

でも下手に逆らうと患者さんは手術をしてくれなくなります。あなたは売り上げを下げるわけにはいきません。

手術請負はとても楽です。美容外科医は手術のことを深く考えなくてもいいからです。

しかし、患者さん・術者ともに術後に手痛いしっぺ返しを食らうことになります。

もしあなたが、普段からあまり他人の言うことを真剣に聞かなくて流せる自信があれば問題ありません(このブログの読者にはあまりいないかもしれないですね)。

患者さんが術後にわめこうが暴れようが知らん顔できる自信があれば。

実際あなた方の先輩で20年以上こういった方針でクリニックをつぶさずにやってこれた美容外科医の中に、このような立派な達人はいくらでもいます。

私からするとある意味尊敬に値します。チタンよりもかたいハートの持ち主で自分の考えや治療方針に一切ブレがないからです。

もしあなたがそうでない「ソフトなハートの美容外科医」「ガラスのハートの美容外科医」であれば、開業する前に経営方針を含めて診療方針をしっかり考えておかないといけません。

具体的にどうするか。

まずは己を知ること、自分ができる診療範囲をできるだけ客観的に判断し、自分の性格もできるだけ客観的に分析しておくこと。

次に経営を短期的に考えずに長期的に考えること、目先の利益は捨てるつもりで最初の5年は患者さんの利益を第一に考えた診療を心掛けること。

開業する前に本当の意味での金持ちになっておくこと。びっくりするかも知れませんが、開業して儲けようと思う卑しい心で長期的経営はできません。余りあるキャッシュが自動的に入ってくる資産家になっておくこと。

どうですか?もしこの準備ができていれば1日も早く明日からでも開業してOK。無理に患者さんを集めようと思わなくても10年後には向こうから成功がやってきますよ。

以上、実体験からのアドバイスです。

まずは己の分析からはじめましょう!

一般的に顧客第一主義の企業は栄えるとすれば、医療企業についても同じことが言えるはずです。

要するに患者さんのことを第一に考えた医療を心がけていけば、クリニックの規模は自然に大きくなっていくはずです。

ところが他の診療科、特に保険診療を中心にしている病院や診療所はそうかもしれませんが、美容外科に限って言えばそう簡単ではありません。

美容外科の診療内容には不要不急のものが多く、とくに手術にはそれなりのリスクがつきものです。

本当に患者さんのことを考える医療を心掛けているのであれば、手術の適応に乏しい患者さんに手術はすすめられない、となると売り上げの低迷を招きます。

特に短期的な経営にかぎって考えるのであれば、クリニックの繁栄に逆行します。

売上重視・利益重視の経営にするのであれば、手術適応を緩くしてどんどん手術をすすめる、手術をたくさんする、効率的に手術をおこなっていく、これらを第一に考えればいいことになります。

実際にこういった美容外科クリニックは多くみられます。

ここに必要な美容外科医はまさに「手術請負美容外科医」と「手術押売美容外科医」となります。

そういったクリニックで手術を受けた患者さんが、本当に希望がかなえられ満足できるのであればなんの問題もありません。

これは患者さんの主観の問題であり、これがまた美容外科の特殊なところになります。

以下次号に続く

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