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ご存知の方もいると思いますが、日本には同じ名前の「美容外科学会」が2つあります。

英語表記では一方はJapan society of aestheticsurgery(JSAS), もう一つはJapan society of aesthetic plasticsurgery(JSAPS)、ですので区別がつきます。

これをあえて日本語に直訳するとJSASは日本美容外科学会、JSAPSは日本美容形成外科学会になります。 

所属学会で美容外科医を区別することはナンセンスですのであえて言及しません。

しかし患者さんにこの2つの学会がどう違うのかをお知らせする必要はあると思います。

特に美容外科専門医をお探しのかたには、特にこの学会の違いを知っていないと混乱する可能性があります。

専門医になるにはさまざまな条件をクリアしている必要があります。学会所属年数や症例数、症例内容などは両方とも基本的に問われます。

この2つの学会の専門医の条件で一番大きな違いは、JSAPSの美容外科専門医では前提として形成外科の専門医であることが問われるのです。

次回はこの形成外科学会について少しお話したいと思います。

 

 

小鼻を小さくする手術には、外側・内側の二つの方法があります。

患者さんに「私はどちらがいいでしょうか?」と聞かれることがあります。

小鼻自体が本当に大きい人は、外側切除をすすめています。

笑うと小鼻が横に広がることが気になる人は内側でも対応できることがあります。

外側切除の場合、傷が小鼻の外側にきます。ここは脂腺が多いので、傷が目立つことがあります。

その予防のために抜糸を少し早目にしたり、小鼻にボトックスをうって術後しばらく脂腺の活動を抑える、などで対処します。

外側切除はどちらかというとアンダーコレクションとなることが多い手術です。もちろんもともとの小鼻の大きさにもよりますが、少々切除したぐらいではそんなに変わらないという印象です。

前回の学会報告の続きです。

興味深かったのは、アクアミドについてです。アクアミドあるいはpolyacrylamideは、注入物としてはそれほど新しいものではないのですが、今回はその中でも100%ポリマーといわれている「コスモジェル」についての発表でした。

従来のアクアミドとの違いは、注入の方法が組織内への注射ではなく、手術に近い方法でポケットをつくって注入するところです。

取り出すこともできるので、安全性が強調されていました。

その後、別の大学の先生がこの注入物の成分分析の結果を報告されていました。

その結果は確かにアクアミドとちがってほぼポリマーのみでしたが、ほんのわずか違う成分が混入されていて、これが何であるかさらに詳しく調べる必要があるということでした。

この手のものは、安全性が確保されれば非常に有用なものです。今の段階では限りなく白に近い灰色といったところでしょうか?

7月19日、福岡で日本美容外科学会があり出席しました。

いろいろな発表があり勉強になりましたが、その中で「金の糸」についてのコメントがありました。

内容は金の糸の効用ではなく、そのマイナス面でした。金属アレルギーによって金の糸が出てきてしまう、などの合併症が提示されていました。

また効用面では、科学的な根拠がないとこれもかなり否定的で、この施術に100万~200万円かけるのはどうでしょうか、といった内容でした。

「金の糸」肯定派の先生は、文献を実際にみせて反論していましたが、この論文が古いロシア語のものでその先生も内容についてははっきり納得しているようではなさそうでした。

金の糸については、私も以前このブログの記事で書きましたが、はっきりした若がえりの効果を期待して受ける手術ではないような気がしています。

しかし、美容の手術は最終的に患者さんの満足が第1ですので、ご希望があればアレルギーのないことを確認したうえで手術を受けるのもいいのかもしれません。

それにしても効果の根拠がはっきりしない手術に、100万円以上払おうという奇特な人が世の中にはいるのですね・・・。

先日、女性の肌の色白傾向が顕著になってきていることが報道されていました。

今から25年前、巷では小麦色の肌がもてはやされていました。色白は不健康という目で見られてなんとなく肩身が狭い存在でした。

こうしてみると色白なんて、ただの流行のような気がします。

それならなにが本当に美しい肌、「健康」、「わかい」、「きれいな」肌なのでしょうか。

私は、肌の美しさは、その色調そのものではなく、「均一性」、「滑らか性」だと思っています。

肌が褐色でも、顔全体が均一な色であれば(シミがない、くまがない、表面がスムース)見栄えがきれいに見えます。

逆にいくら色白でも、斑点上(黒子、しみ、あかみ)のものがあったり、たるみやニキビ跡のような凸凹が目立つと見栄えはよくありません。

顔全体を色白にする器械、オーロラやフォトフェイシャルなど、の効果についてはこういったことを踏まえたうえで考える必要があると思います。

数年前、右肩の予防接種のあとを消してほしいと女性の患者さんが来院されました。

それは「種痘」という天然痘の予防接種のあとで、通常1円玉ぐらいの大きさの古いやけどあとのようになり、見ればそれとすぐわかります。この患者さんの予防接種あともそのようになっていました。

手術の方法は切り取って縫い縮めることになりますが、肩の傷を縫い縮めるとしばしば「ケロイド状」になり結果があまり良くありません。見た目がきれいにならないことが多いのです。

接客業とおぼしき患者さんにこのことをお話しして「手術はあまりお勧めしませんが・・・」と言いましたが、どうしても切ってほしいとのこと。いまの「予防接種あと」より目立つことになりますよ、といってもそれでもいいから切ってほしいと患者さん。

ここまで言われるとよっぽど深い理由があるにちがいないと、手術を引受けました。

その後、気になって種痘の歴史を調べてみますと、天然痘は1976年撲滅、それをうけて種痘も廃止になっていました。つまりおそくとも1976年以降に生まれた方には種痘跡はない、ということになります。今年の時点で種痘跡があればその人は32歳~33歳より年長ということになります。

あの女性がこれほど種痘跡を消すことにこだわった理由をわかっていただけたでしょうか?

シルエットリフトに関連してアプトスの話をしましたが、アプトスは最近少し下火のようです。

理由はこれも前回言及しましたが、「術後のトラブル」と「効果の不確実性」が美容外科医の間で認識されてきたからだと思います。

他医で入れてもらった糸があちこちから出てきてしまう、というトラブルがありましたが、その場合そこから糸を抜けば簡単に解決します。

糸が出てくる場所としては、頬、口の中、鼻の中、耳の後ろ、こめかみ、頭の中などいろいろでした。

他医でたくさん入れてもらった糸が、笑ったときにひきつって影がはっきり見えてしまう、といった場合は糸を抜くのが以外と難しいので難渋しました。

以前他医で入れたアプトスが、ほほの脂肪吸引をしたらはっきり見えてきてしまった例もありました。

こういう理由で私は患者さんにアプトスを勧める気がしないのですが・・・。(フェイスリフトと併用してミッドフェイスに使用する場合を除く)

シルエットリフトの続き~

Dr. Roberto Pizzamiglioに直接聞いてみたところでは、年配の患者さんにはシルエットリフトとほかの手術の組み合わせが多いとのこと。その場合シルエットリフトはミッドフェイスリフト(※)として使用するのが効果的とのことでした。逆に顔全体のリフトにシルエットリフトを使用することに何となく消極的な印象でした。

このことはアプトスにも同じような事情があったと記憶しています。

アプトスの出だしのころ、本来はミッドフェイスリフトに対して有効であるものを顔全体のリフトに拡大応用して広まっていった経過があります。しかしアプトスを何本も使用して顔全体のリフトに使用するのは無理があるということで、最近はアプトス支持者の声が少しトーンダウンしているようです。

実際、顔全体をリフトするにはアプトスの本数が多くなり、そうするとたくさんの糸によるトラブルのほうが際立ってきます。

シルエットリフトが同じ運命をたどらないようにするために、まずはミッドフェイスリフトとして使用すると考えたほうがよさそうです。

※ミッドフェイスリフト:下瞼から法令線の間のたるみに対するリフト。手術では下瞼の切開が必要で、リスクが高く効果が出にくい。ダウンタイムも顔の手術の中では長い。この部分のリフトが切らずにできれば歓迎されるべきであろう。

まぶたの修正希望の患者さんで、以前の埋没糸を抜去してほしいといわれることがあります。

埋没法は、糸を入れるのは簡単ですが、これを抜去するのは数倍難しいことがあります。

1本の糸を入れるのは5分で終了できますが、抜去するのには30分以上、時に1時間近くかかることがあります。

しかし、最近は埋没糸抜去の経験を積んできて私なりの「こつ」のようなものがわかってきました。

抜去するのに糸を見ようと思ってこれを持ち上げようとすると抜去できません。糸は持ち上げることができないことが多いのでもち上げずに摂子で糸をつかんだ感触をもう一方の指で感じるとるのが「こつ」です。

この方法は「アプトス」の抜去時にも応用できます。いまのところ抜去率100%です。

患者さんにはつまらない話でしたが、同業者の方はぜひ参考にしてください。

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