問合せ

電話

院長ブログ

院長ブログ > 院長ブログ

鼻尖縮小の症例の続きになります。

鼻尖の手術の具体的なことは鼻の項目の記事で詳しく書きたいと思っています。

カウンセリングで重要なことは、患者さんの希望が「鼻先を細くしたい」、であってもちゃんと鼻先の位置・高さ・形を鼻全体の中で適切かどうか、顔の中でのバランスがどうか、をチェックすることです。

美容外科に診断はない、という先人の発言があったことを以前の記事で書きましたが、それは現状の美容外科の惨状をよく表していると思います。

具体的には、鼻先がすっきり見えない場合に一番多いのは鼻先の高さが足りない場合です。

もちろん絶対的な高さではなく相対的な高さです。

簡単に言えば鼻先の高さ(プロジェクション)が十分であれば鼻先はすっきり見えやすくなります。

ここでの問題は3つ

一つは、手術で鼻先の「高さを出す」こととその「高さを維持する」ことの難しさです。

基本的に日本人の鼻翼軟骨内側脚は貧弱な場合が多くて、それだけで鼻先の高さを高くして維持することが不可能なので必然的に軟骨移植が必要になります。しかもかなり強固な支持が必要になります。

もう一つは、高さを出すことで鼻先が目立ちすぎる(バランスが崩れる)ことです。

それを目立たないようにするためには鼻全体と前額・頬など上顔面2/3を前方に出すことが必要になります。(美容外科手術の大原則:狭い範囲で変化を出そうとするといわゆる整形っぽい顔になる、がここでもいえます)

最後に元々鼻尖の高さがあるのに鼻がすっきり見えない場合、実はこれが一番難しいケースになります。

軟骨や鼻骨などのいわゆるフレームだけの手術では難しい場合が多くて、場合によっては鼻尖のやや頭側の皮膚の切除が必要になる場合があります。

しかしこれは顔の最も目立つところに縦に直線的な傷ができますので、最終手段になります。

鼻尖の高さの評価が終われば次はその位置と形になります。特に鼻先の位置の評価は鼻全体の印象、ひいては顔の印象を決める最も重要な因子になります。

術者のセンスが一番問われるところです。

なぜかというと、ある程度は計測によって鼻先の高さと位置は計算で出せますが、鼻先の位置は患者さんの性別や年齢、その時の流行り、患者さんの好み、患者さんの職業などいろいろ考慮する必要があるからです。

私の場合、患者さんが女性である程度容姿が重要な仕事であれば、鼻先をすっきりしたいという目的のためにややアップノーズ気味にします。

ここもかなり難しいとこですが、鼻先を下げ気味にしたときの一番の問題は笑った時に小鼻が挙上されて鼻先が思った以上に垂れて見えるようになり、印象としては顔がかわいくなくなってしまうからです。

術直後は患者さんもあまり笑顔は作れませんが、しばらくして日常生活にもどり自分の笑顔を見るようになって初めて気づくことが多いようです。

余談ですが、術後の検診をきちんとすることで、こういった患者さんの正直な話が聞けるので我々はそこから学ぶことがとても多いと感じます。

顔で最も重要な要素である鼻先について、すっきり見せるにはこれだけのことをカウンセリングで判断して、しかも綿密な検診をすることで常に自分のセンスにフィードバックしていくことが必要だと考えます。

次回はもう一つの症例、小顔についてのカウンセリングの詳細です。

前回の続きです。

まず例1について

鼻先を細くしたかったので鼻尖縮小をしたのに何も変わらなかった、という症例です。

もちろん患者さんの鼻の状況による部分もありますが、多くの相談内容から共通していることを中心に考えていきましょう。

小顔のところでもお話ししますが、美容外科手術は「演出」です。

どう見えるか、が重要です。物理的にどうこう、ということも重要ですがそれは手段にすぎません。

たとえば物理的に鼻先を細くするということは、10mm幅のところを8mm幅にする、ということです。

それは大事なことですが、だからといって鼻先が細く見えるようになるとは限らないということです。

この「物理的に細くする」ということと「鼻先が細く見える」ということは、密接に関係しているけれど、イコールではない、ということがわかるようになると美容外科医としてレベルアップできます。

鼻先、さらに鼻全体を見たときにすっきり感があり、鼻先の丸さが気にならない鼻にするにはどうしたらいいか、と考えれれば鼻に対する見方が全く変わってきます。

その目をもって、鼻先の高さ・位置・かたちを見ると必ず何かに問題があることがわかります。

それを適正化していくことを目標に手術を考えていくとその結果すっきりした鼻先が得られます。

まず鼻先の高さを考えます。以下次号へ

八事石坂クリニックのカウンセリングは、他とはちょっと違います。

特殊なことをしているというよりは、むしろオーソドックスな正統派カウンセリングと思っています。

「二重にしてください」というシンプルな相談から「顔をどうしたらいい感じになりますか」という複雑な相談までありますが、どちらかというと後者が多いようです。

こういった相談こそ、美容外科医としての本領が発揮されると思います。

そういった複雑な相談の場合に一番大事なことは、手術で目指している顔(ゴール)のイメージがあるかどうかということです。

特に鼻や輪郭の手術の場合に一番失敗しやすいのは、どんな手術をするか、ということが話題になってしまっていて肝心なゴール設定がなおざりになっている場合です。

ゴールが鮮明になっていない段階で行き当たりばったりにやみくもに手術をしても、思うような結果になることは決してありません。

こういったケースは例を挙げるのにいとまがないほどに多いです。

例1 鼻先を細くしようと思って「鼻尖縮小術」をしたのに変わらなかった。

これは一番多い修正パターンで、鼻先のすっきりした鼻にする手術→鼻尖縮小術と単純に考えたのでしょうが、鼻尖縮小術は鼻翼軟骨を形成して縫合する手術で、患者さんが期待している「鼻先の見た目が必ずすっきりすることをお約束する手術」ではありません。

例2 小顔にしようとして、顔面骨(顎、頬骨、えらなど)すべてを削ったのに、本人の考えている小顔とはほど遠い結果で、むしろ前よりも顔が大きく見えるようになった。

これもよくあるパターンで、顔面骨骨切りは一般的に高額の手術になりやすいのでご本人の落胆ぶりは目も当てられません。ただ術後のレントゲン写真をみるとちゃんと骨は削られていて、むしろ名人級の腕前の術者だったことがわかりました。なぜこういった結果になるのでしょうか?

共通していることは、手術をすることで得られるであろうイメージが、術前に術者と患者さんの間で共有されてなかったということです。

何をするか(例1の場合は鼻尖縮小術、例2の場合は顔面骨切り術)はお互いに了解されていましたが、患者さんもどんなイメージなりたいかを伝えてなかったし、術者にも全く伝わってなかったというのが真相です。

こういったことが美容外科医も分かっていないのですから、ましてや経験の少ない患者さんにはなかなか理解できないことかもしれません。

ですからカウンセリングに時間がかかるのは当然だというのが私の考えです。

それでは例1 例2のケースは具体的にどうすればよかったのか、次回に書きます。

二重手術を希望される患者さんが口にされることが多いのは「自然な感じ」にしてください、です。

この「自然な感じ」ってなかなか難しいですよね。

所詮、手術でつくった二重ですから天然とは違います。

元々一重の瞼は分厚いことが多いのですが、手術で二重にすると「無理やり作った二重」感がどうしても強くなります。

そういう瞼でなくても手術で作ったラインは天然の二重より食い込みが強く、閉瞼時にもラインが残ったりして人工感がでます。

ただ、患者さんや患者さんの周りの人々全部がそれを気にするわけではありません。

映画でもテレビでもそうですが所詮全部作りもので、CGを使ってリアルに近づくことはできても所詮偽物ですが、多くの人に感動を与えることができます。

ただ中には、CGはやはり嘘っぽく感じてしまう人もいるように偽物の二重が気になってし方がない患者さんもおられるわけです。

こういった場合、どちらが「いい」、「悪い」ということを問題にするよりも、美容外科医がそれをカウンセリングの時に見抜けずに手術して不満足な結果になった場合の術後の対処法を考えておくことのほうが重要です。

どんなに時間をかけてカウンセリングをしても、二重の手術に限らず結果に不満足な患者さんは一定数おられます。

その時に一番大事なことは手術結果を少なくともリセットできるということ、二重の手術ではそれを可能にする方法が「埋没法」ということになります(美容外科手術でほぼ元に戻すことができるものはとても少ないのです)。

多くのクリニックではそうだと思いますが、二重希望の患者さんが受ける手術の90%以上は「埋没法」になる理由がここにあります。

経営効率重視で考えるなら、術前のカウンセリングに時間をかけるよりは不満足な患者さんの対処法を考えておいてほうがいい、ということです。

手術で最も多い「二重」の相談

今やコスメで簡単に二重にできる世の中ですが、それでも手術で二重を希望される患者さんは減ることはありません。

毎朝二重にする「儀式」のための早起きから解放されるならいっそのこと手術してしまいたい、という患者さんもおられます。

年頃になって友達とお泊り旅行に行くにも寝起きに一重がばれたらどうしようとか、いろいろな悩みの末に手術を決意する方もいます。

美容外科医にとって、二重の手術は埋没法でも手術をすればほぼ100%二重にして差し上げることができます。

ですから美容外科医の最初の手術が埋没法だったというケースがほとんどだと思います。

さらに、二重の手術は潜在的に患者さんが希望している「かわいくなりたい」という希望もほぼかなえることができます。

そんなのあたりまえじゃん、と思うかもしれませんがこれはすごいことです。

美容外科の手術でここまで高率に希望を叶えることができる手術はほかにみあたりません。

(埋没法の優れた点はまた別の記事で書いていこうと思います。)

こういったことから、二重のカウンセリングは簡単に済ませられる、と考えがちです。

しかし、それほどポピュラーな二重手術であるからこそ高度な結果を求めている患者さんも中にはおられます。

一番多いのは、「自然な二重」にしてほしい、というご希望です。

「自然な二重」の意味は、おそらく天然の二重、生まれたときから二重だったと思われるような二重、という意味だと思います。

いかにも「整形」という二重にしてください、という患者さんはめったにいません。

こういった細かい希望まで考慮して二重の手術を考えようとすると、この手術のカウンセリングも容易ではありません。

美容外科ではカウンセリングが一番重要です。

カウンセリングを受ければ、そのクリニックが美容外科をどのように考えているかすぐにわかります。

まずはカウンセリング時間

最近はいろいろなクリニックを回ってカウンセリングを受けてきた患者さんが来院されます。

そんな患者さんにカウンセリング時間をお聞きするとだいたい10分から15分です。

八事石坂クリニックのカウンセリングは、最低でも30分、長いと60分以上、場合によっては日にちをかえて2回ないし3回、それ以上の方もいます。

カウンセリングは長ければいいというものではありませんが、そのクリニックが本当に患者さんのご希望をお聞きすることを考えているのであれば、20分以上は必要と考えています(来院された患者さんが本当の希望をぽつりぽつりとお話してくださるのは大体20分ぐらいたってから、というのが私の経験からいえることです、過去の記事から)。

次にカウンセリング内容

時間の短いカウンセリングで患者さんにつたえることができる内容は、どんな手術をするかの説明です。

なぜその手術が必要か、ほかに必要な手術はないのか、さらに言えばその患者さんがなぜ手術を考えたのか、なりたいイメージは何か、

そういったそもそも美容外科で一番大事な問題はとてもその短い時間で話し合うことはできません。

とくにそういった内容のカウンセリングが必要なのは鼻を含めた輪郭の手術が必要な患者さんです。

バランスを考えないと不自然な結果になりやすいので、総合的な判断がとても重要です。

次回から具体的に書いていきます。

今回はちょっと愚痴になるかもしれません。

実は、前回書いたように今年の3月に脂肪注入の残存率についての論文が形成外科学会誌に掲載されました。

論文を投稿したのは去年の9月ごろですが、論文掲載が決定するまでに3~4回学会事務局とのやり取りがありました。普通、論文を投稿すると3人ぐらいの査読者が付き(こちらからはそれが誰かはわかりませんが)、コメントがつけられます。

その中のAという査読者からなんと「掲載不可」のコメントでした。その理由として、計測法が脂肪の残存率を表しているとは思えない、という驚愕の内容でした(ほかの査読者B,Cは常識的なコメントで2~3の訂正の上で掲載可ということでした)。

少なくとも脂肪注入後3Dカメラで体積を測る方法は、脂肪注入による豊胸術では英語の論文も発表されていてその論文も参考文献に入れてあったにもかかわらず、です。

査読者Aがこの方法以外にもっと優れた方法を知っているならそれをコメントで書くべきですが、上記のような無責任な内容で、根拠のない否定の仕方に憤りを感じました。

そんな時に、youtubeで山中伸弥先生(iPS細胞の研究で2012年ノーベル賞を取ったことはよく知られています)の公演を聞き、あの山中先生でもアメリカから日本に帰ってきたばかりでアメリカの研究所のバックアップがなくなったとたん投稿論文が通らなくなった、という話を聞きました。

先の査読者Aも、一美容外科開業医の論文などインチキな内容と決めつけて驚愕のコメントをつけてきたのかもしれません。

その後、事務局もその辺を感じ取ったのか査読者Aのみ交代させて、再審査となり結局掲載決定になりましたが、こんな無責任なコメントを返されるようだと投稿する意欲がなくなります。

査読者Aに直接話をして、掲載不可のほんとうの理由を聞きたいところですが、それができなければこの査読者Aのコメントは、ネットで誹謗中傷を書き込む人と同じレベルと思われても仕方ないと思います。

理屈だけでは通らないのが世の常でしょうが、ちょっと情けない気持ちになりました。

脂肪注入したときの脂肪の残存率。

この手術の大きな要点の一つです。いったいどれくらい残るのか?という問題です。

それを知るうえで一番重要な問題は、注入された脂肪をどうやって計測するか、です。

脂肪注入というと方法論に目が行きがちですが、もし優れた注入方法があったとしてそれを証明するには、まず残存率が有意に上昇したことを示さなければいけません。

かつて、コンデン〇リッ〇といういかにも生着率がよさそうな方法を業者に勧められたことがあります(この方法で多数の学会発表もあります)が、具体的な生着率のアップがどれくらいかを尋ねても明確な答えがありませんでした。論文も紹介されませんでした。

びっくりするかもしれませんが、この方法でするとなんとなくいいかな、という程度の証拠しかありません。

なぜなら、今まで残存した脂肪を簡単に正確に計測する方法がなかったからです。

美容外科の患者さんにCT検査をしたり、大掛かりな検査をすることは不向きです。

そこで私はこの計測方法に3Dカメラを用いることで、正確な容量の変化を簡単に知ることができるのではないかと考えました。

その結果を今年の3月に論文発表しましたのでご興味のあるドクターは形成外科学会誌を参照してください。

これによって今までなんとなく感じていた注入脂肪の残存率や吸収過程が何か月続くのか、ということが正確にわかるようになりました。

この方法なら、残存率アップに大きく寄与するものは何かもわかるようになります。

医学としての美容外科を考えるうえで、こういった地味な研究結果でも非常に大きな1歩と考えています。

*最近の記事は、形成外科研修を修了して専門医習得後、美容外科を始めようとしている医師に向けて書いています。

若返り手術の1番はじめにお話ししたことを思い出しましょう。

若返りの手術を考えるときに大事な2点「皮膚のテンションアップ」と「ボリュームコントロール」があることを書きました。

テンションアップの一つの方法のフェイスリフトについては多少なりともご理解できたとして、次はボリュームコントロールについて書いていきます。

老けて見える顔にありがちなのは顔の上半分のボリュームダウンです。

前額、こめかみ、下眼瞼から頬のボリュームが年齢とともに減少してきます。

これらの部分にも引き上げが必要なこともありますが、圧倒的にボリュームダウンが大きな原因になりますので解決方法はボリュームアップが第一選択です。

うちのクリニックでボリュームアップで使われている方法は脂肪注入です。

もちろん自分の脂肪を移植します。

女性の場合、かなり痩せている患者さんでも太腿とか臀部には余分な脂肪がついています。

脂肪を取らないでほしい、という患者さんもめったにいません。

その脂肪を吸い出して、オデコなどに注入しますよ、というと結構喜ばれます。

この方法のいいところは、患者さんに受け入れやすい、というところと結果に不満足が少ない、という点です。

これで学問的な裏付けが得られれば、かなり有望な手術手段になります。

従来から言われてきた一番の課題は、脂肪の生着率、残存率です。

最終的にどれぐらいの脂肪が注入された部位に残ると考えられるのか、それが問題です。

それについて次回以降に書いていきます。

*最近の記事は、形成外科研修を修了して専門医習得後、美容外科を始めようとしている医師に向けて書いています。

当クリニックで使っている糸は、強力な引き上げ効果を期待できる糸「シルエットリフト🄬、以下SL」です。

ですから、単独で使うことはありません。

理由は前回の記事を読んでいただければわかりますよね。

このSLが出たての頃、いろいろなクリニックで使われていたようですが、今やうちのクリニック以外で使われていることはほとんどないようです。

なぜなら、SLは単独で用いるには引き上げ効果が強力すぎて自然な結果を出しにくいからです。

SLも発売後、改良?がなされて糸が解けるタイプのものとか引き上げないタイプのものなどがあるようですが、私は解けない糸で引き上げタイプのものしか使いません。

ほとんどのケースが、フェイスリフト(FL)との併用です。

かれこれ10年ぐらい前からこのパターンです。

これによってFLの弱点をSLで補い、SLの弱点をFLで補うことができます。

FLの欠点は、たるみが一番気になるところの顔の正面の部分の改善力が弱いこと、

SLの欠点は、たるみの移動は可能だが解消はできないことです。

一方、FLの利点はたるみを切り取ることができること SLの利点は顔の正面に引き上げ効果を及ぼすことができること、です。

見事なマッチングだと思いますが、詳しくは過去の美容外科学会で発表してきましたし、論文にもなっています。

さらに10年ぐらいぶれることなくこの方法で行い、効果の持続も確認しています。

来る8月に行われる形成外科学会のパネルディスカッションでも術後9年間の患者さんの経過を発表する予定です。

最初にお話ししましたように、たるみ取りの手術の2つの要件は「たるみを引き上げる」ことと「その効果を持続できる」ことでした。

私の方法でこれを満たすことができることを10年かかって漸く証明することができたと思っています。

院長ブログTOPへ戻る ≫

カウンセリングのお申し込み


先頭へ