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美容手術をもとめて当クリニックに相談に来られる患者さんは相変わらず多いのですが、うちのクリニックではそういった患者さんに、本当に手術を受けたほうがいいかどうかというところからお話しするスタイルをとっています。

そういった患者さんの中に「先生は手術をするのがお嫌いなのですか?」という方もいます。

最初からあまり手術を勧めることをしないからだと思うのですが、決して手術が嫌いというわけではありません。

逆に、個人的には手術が大好きなほうだと思っています。

自分でいうのもなんですが、いったんお引き受けした手術は自分のベストパフォーマンスを心掛けていますし、たとえ一日がかりの手術であっても最後まで丁寧に施術をやりぬくことには誰にも負けない自信もあります。

ただ、私自身、手術をすることが好きだからという理由で患者さんに手術を勧めるのは、自身のポリシーに反しています。

そういった「私情」で、手術を勧めるのは、外道だと考えています。

患者さんも同じですが、手術の威力、もっと言えば手術の魔力に負けてしまって、手術をどんどんおしすすめていくと医師もどこかで精神的な破たんをきたす、と考えています。

これは患者さんにとって不幸なことであり、医師にとっても不幸なことです。

何よりも美容外科の手術を愛する医師であれば、手術に慎重であるべきで、手術の適否には私情をできるだけはさまずに客観的に判断しようとするべきだと思うのです。

いい年をした医者がいうのも恥ずかしい話ですが、美容外科の手術に対してはいつでもピュアな気持ちで臨みたいのです。

患者さんの要望する手術に自信がないから手術を勧めないというのは論外ですが、むしろその手術に精通しているからこそ勧めないこともある、そういった医師として残り長くはない手術人生が送れることを願っています。

今年もノーベル賞受賞の季節がやってきました。

去年に引き続いて今年も日本人受賞者がでてマスコミを中心に湧き立っています。

それはそれで日本人として大変喜ばしいことだと思います。

しかし、だからと言って今の日本の研究環境や研究者が優れていて未来も明るいと手放しに喜んではいられないように感じます。

最近の日本人ノーベル賞受賞者の研究の大部分は今から10年~20年前に行われたことを考えると、これはそのころの研究の成果が今評価されているに過ぎず、今行われている研究の成果への評価ではない、ましてや今後はどうなっていくか全くわからない、というところが気がかりです。

ちょっと前のSTAP細胞事件でも分かるように、今の日本の研究環境はあまりにも結果を性急に求められすぎていて10年~20年後の評価にはとても耐えられない内容となってしまっているのでないでしょうか?

これは美容外科の手術にも言えることで、手術の結果は10年たたないと本当のところはわからない、というのが正直なところですが、美容外科を取り巻く環境がそのような悠長なことを許さないのか、それに乗っかった安直な治療や、そういった治療をすすめる医師がもてはやされる時代のようです。

10年以上まえにもてはやされた安直な美容医療のなかで、10年経過した今、どれだけのものが生き残っているかを考えれば、今の治療法の中で今後も有効なものとして評価されるのはごくわずかであるといえるかもしれません。

今日は9月30日、よく考えたら開業してからちょうど丸8年が経っていました。

明日からは9年目に入ります。

8年を振り返ると、本当にいろいろなことがありました。

特にここ2年ぐらいは、徐々に忙しくなってきていて、少し精神的な余裕を失いがちな自分になっていたかもしれません。

患者さんには迷惑をかけたくないので、これからは少し余裕をもって診療にあたろうと思っています。

これからもよろしくお願いします。

先日大阪の学会に参加してきました。
形成外科基礎学会と言われているものです。

主に形成外科分野でリサーチ(基礎実験)関連の発表が多い学会です。

美容外科医でしかも開業医となった私にとって、あまりなじみのない学会です。

それでも参加出席した理由は、専門医の更新のためです。

専門医制度が最近変わったことで、いろいろな講習会の参加が必須になったからです。

私にとって、今年は形成外科専門医、美容外科専門医(JSAPS)の更新の年でした(無事更新できました!)。

今年までは古い制度で更新できたのですが、次回、5年後の更新からは新しい制度による更新になります。

その時、私は61歳、それがおそらく最後の専門医の更新になると考えると、今から更新準備が必要になります。

普段なじみのない内容の講習会に出るのは、しんどいこともありますが、開業して狭くなりがちな視野を広げるという意味ではいいかもしれない、と自分に言い聞かせて今後も参加していこうと思っています。

あまりのくだらなさにあきれることの多いいわゆる「ネット情報」ですが

中には「くだらない」を通り越して「有害」と思えるような「投稿情報」が氾濫する中で

久々に考えさせられる有用な記事を見ました。記事はこちら

記事は現役の医師によって書かれたもののようですが、おそらく記事に対するコメントも大部分が医療関係者が投稿したものと思えます。

医師であれば一度といわずこの記事に書かれているようなことを感じ、考え、日々の診療を行っているのではないかと思います。

一般の人から見れば、医師は病気で悩める人に無条件で救いの手を差し伸べるのが当たり前、と思われるかもしれませんが、医師も医師である前に一人の人間であり、そこには思い悩み、あるいは迷い戸惑うという感情もあるのです。

無慈悲な美容治療を受けて思い悩む患者さんに修正を頼まれたときに、医師として何とかして差し上げたい、という思いと、修正手術に関わることでその結果自分に降りかかるであろうリスクを恐れる普通の感情の間で葛藤する自分がいて、結論を出すことがそれほど容易ではないのだということをこの記事を読んで改めて思いました。

さらに、記事に対するいくつかのコメントのなかで

「・・医療行為を行う上で、患者を悪くしようと思って処置にあたるドクターはいない。しかし結果が伴わない場合もある。それで訴えられるという現実があるのであれば、リスク回避をしてセーフティなラインを攻めるしかなくなる。
結果、医療の進歩のスピードは牛歩並みになる。患者は良い治療を受ける可能性を自ら潰している。これが現実だと思う。・・・」

というのがありました。

これに対しても、大部分の医師は非常に共感できるのではないかと思いました。

美容医療の世界ではもっと複雑な状況があって、冒頭で書いたようにくだらないネット情報で洗脳された患者さんが、医療関係者からは到底考えもつかないような治療を頑として希望され、それに対して医学的見地から、あるいは医療経験からそうではないといった内容の説明をすると逆ぎれされる、ということはそれほど珍しいことではないのです。

2週間前、新潟で美容外科学会がありました。

新潟は生まれて初めてでした。

新潟はコメどころでよい日本酒があるとのことで、お酒好きな先生方にはそちらのほうの楽しみもあるからいいのでしょうが、下戸の自分にとっては何の楽しみもないなぁ~とため息交じりの学会でした。

もともと参加する気はなかったのですが、会長からの依頼でしぶしぶ(会長先生、すいません)参加する感じでテンションも上がらないままシンポジウムの準備をしていました。

「お題」は眼瞼下垂

これもまた、私にとって、これといって持ち合わせたアピールポイントが少ないカテゴリーでしたが、ない知恵をしぼって発表にこぎつけました。

結果は、自分でいうのもなんですが、意外と好評で、中でも「1枚まわし理論」については、いろいろな先生に賛同を得ました。

今まさに名古屋場所だから、というわけでもないのですが、相撲でいう1枚まわし・・・まわしは何枚かをまいているのですがそのうちの1枚だけをつかんで相撲をとること・・・が、切開式重瞼術の術後眼瞼下垂に起きている現象と酷似していることに注目して発表したのです。

ちょっと専門的な話になりますが、眼瞼下垂というと「挙筋腱膜前転固定」が基本で、前転量によって下垂状態を改善していくイメージですが、この「1枚まわし」理論は、ばらばらになった挙筋腱膜を1枚1枚修復していって目ぢからを調整していくものです。

まわしを取るのにがっちり全部をとるのと、1枚をとるのとでは、上手(あるいは下手)の引つける力に雲泥の差ができることは、相撲を見たことがある人ならすぐにわかると思います。

そんなこんなで終了した学会でしたが、学会後の懇親会で購入できた「諏訪田」の爪切りは本当によかったことと、懇親会中に幾人かの先生に「先生は手術が本当にお上手ですね」とほめていただけたことが、新潟の学会のいい思い出となりました。

先日、上梓しました本ですが、ちょいちょい問い合わせがあるようなのでもう一度リンクを貼っておきます。

こちら

それとは別に3月ごろに分担執筆の本もでましたのでご案内します。

この本は、完全な専門医向けとなっていますので、患者さんにはあまり興味のわく本ではないかもしれません。

・・が、一応アマゾンのリンクを貼っておきます。こちら

美容関連の手術の特集で、私の担当は「前額形成術」と「口唇縮小術」です。

この二つの手術は、とてもマイナーな分野で、なぜ私が執筆者として選ばれたか私にとって今でも「なぞ」です。

まさか・・大口は変わり者だからきっとやってるんじゃない?・・という監修者の「のり」ではないと思っているのですが・・・。

このせいではないでしょうが、最近前額形成の問い合わせが増えているような気がします。

他院の術後の相談や、当院で過去に鼻の手術を受けた患者さんからの相談がメインです。

たしかに「丸いおでこ」は、究極の女性らしさの象徴ですよね。

先日、出版した本の中にも書きましたが、当クリニックでは「常識はずれのカウンセリング」が売りです。

何が常識はずれかというと、患者さんがいくら手術を希望したとしても、手術をやめたほうがいいと思う患者さんには絶対に手術を勧めることはない、という点です。

それは常識外れというよりは、世間的にみれば極めて「常識的」です。

ところが美容外科の世界から見ると「非常識」になるようです。

私自身が美容の手術が嫌いというわけではありません、むしろ好きなほうだと思います。

でも手術が好きだから手術を勧める、というスタンスでは「カウンセリング」にならないと考えています。

手術を勧めないと経営的にまずいから勧める、という気持ちがすこしでもあるならそれはもっとまずいと思うのです。

美容外科の手術は、手術をすること自体が目的ではなく、手術によって患者さんの満足感が得られることが目的で、それが確実に期待できるものでなければしてはいけません。

私は、どの美容外科医よりも美容外科が好きだからこそ、カウンセリングにおいて患者さんに手術を勧めるときは、慎重に、丁寧に、厳密に、考えたいのです。

「非常識」が「常識」と考えられるようになる日がいつか来ることを願っています。

少しずつ暑くなってきました。

カウンセリングの時に、患者さんから聞かされるものに

「先生、自然な感じにしていただければいいんです」

というのがあります。

この言葉の中には、

・・・それほど大がかりなことをしなくても私は大丈夫ですヨネ・・・

というお気持ちが込められているような気がします。

我々からすると・・・

「自然な感じ」というものほど難しいものはない、というのが実感です。

特に鼻の手術にはこれが当てはまることが多いようです。

まず鼻は、鼻自体のバランスを考えると同時に顔の中での鼻のバランスも考えないといけない、ということがあります。

さらに、患者さんそれぞれの持つ「自然な鼻のイメージ」に結構なばらつきがある、・・要するに好みが分かれることが多い、ということも関係しています。

わかりやすく言えば、シリコンで鼻を高くする手術で自然なバランスの良い鼻になる人は、鼻の高さだけに問題があって、それ以外はほぼバランスが良い人です。

そういった奇跡的なお鼻の人は存在するでしょうか?

そう考えると、隆鼻術だけ、あるいは小鼻縮小術だけで100%満足できる人は結構少ないのではないか、ということが簡単に想像できます。

現に、うちのクリニックに鼻の相談に来られる患者さんがそれを証明しています。

学会発表や依頼原稿がくるたびに、ありがたいことと思いながらも断りたいという気持ちもあります。

最近では、実際に断ることもあります・・・。

発表する以上は手抜きはしたくないし、そうかといってすぐに新しいアイディアが簡単に浮かぶわけでもないし、苦労した末のアイディアをそう簡単に披露していいものかと思うこともあります。

それでも発表せずにやり過ごすことができない気持ちが勝ることが多くて、結局依頼を受けることになるのですが・・・。

そんな時に思うのが、自分ではそれほど意識しないのですが、多くの人が考えることと自分のそれとの「隔たり」です。

学生時代かそれよりももっと若い時からかもしれませんが、かなり変わった考え方をしてきているようです。

年齢とともにそれがひどくなったというよりは、「年の功」によって少し自覚が出てきたせいかもしれませんが、とにかく最近それを意識するようになってきました。

それは、「いいこと」とか「悪いこと」というものではないのでしょうが、ちょっと窮屈さみたいなものを感じることもあります。

そんな時に、このフレーズを聞くと少し楽になるというかほっとした気持ちになります。

Here’s to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square hole. The ones who see things differently. They’re not fond of rules. And they have no respect for the status quo. You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them. About the only thing you can’t do is ignore them. Because they change things. They push the human race forward. And while some may see them as the crazy ones, we see genius. Because the people who are crazy enough to think they can change the world are the ones who do.

カウンセリングの時に、熱心に意見を求めて来院される患者さんにできるだけ失礼のないように気を付けてお話をするようにしているつもりなのですが、ひょっとすると意にそぐわない話をしてしまって知らない間に不愉快な思いをさせてしまっていたら、どうかお許しください。

そんな時は、へっぽこ医者のたわごとと思って、どうか気を直して善良なほかの美容外科医の意見も参考になさってください。

6月から7月にかけてセミナーと学会がかさなりさらに秋の学会の演題募集が今月中だったりと、気持ち的にはあまり落ち着かない月になりそうです。

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