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我々美容外科医にとって、手術を受けて人生が変わって明るくなった患者さんを見ることは何よりの喜びです。

まさにこれこそが、美容外科手術の目的だからです。

手術が成功するためにはいくつかの必要条件があります。

患者さん側の条件としては

・・・素直な心と人の話をよく聞いて理解する頭の柔軟さがある人

・・・自分の考えを大切にしているけど頑固ではない人

・・・他人に敬意を払うことができ一般常識のある人

医者側の条件としては、(上記の条件に加えて)

・・・患者さんの話を聞いてなりたいイメージを共有できる医者

・・・そのイメージを具体化するにはどんな手術が必要かがわかる医者

・・・できるだけ多くの手術の経験があり、その手術の結果を注意深く見ている医者

そんなところでしょうか。

美容外科の手術を考えている患者さんが、一人でも多く、手術が成功してよかったと思えるようになることを願っています。

今回の記事は、同輩後輩の美容外科医に向けて書きます。

特に手術を中心に美容医療をされている医師に向けてです。

他医の手術の跡を見る機会が多いので、これは実際の経験に基づいた話です。

以前にどんな手術をされているか、それがたとえ術後何年経過していたとしても傷をあけて瘢痕の状態をみれば一目瞭然であることが多いようです。

名古屋に限らず、全国の美容外科の先生に手術をしてもらった患者さんがこられます。

中には3か所4か所のクリニックで手術を受けられた患者さんの傷を開けることもあります。

最近では手術中に傷を見て「この部分の瘢痕は最初のクリニックのあの先生の手術の跡だ、この部分の固定が違うのは2番目のクリニックのあの先生の手術のあとだ・・・」というところまでわかってしまうこともあります。

手術は正直です。

どんなにうまくごまかそうと思っても、そのドクターの手術のくせ、考え、やり方などなど、しっかり跡に残っている物です(これはもちろん私自身にも言えることです)。

本当に手術の上手な先生、とても乱暴な手術をする先生、知識が足りない先生、手術経験が足りない先生、・・・

手術の傷を開けてみるとちゃんとわかります。

ただし、手術後の結果に、患者さんが満足されているかどうかは、手術のうまい下手は多少関係しますが、別問題だと思います。

だから、たとえ手術が下手な先生でも美容外科医としてとても人気のある先生はいるのです。

早いもので2月もあと数日をのこすのみです。

まだまだ寒い日もありますが、日に日にあたたかくなってきていることを感じます。

今年の学会予定ですが、9月の札幌の美容外科学会でビデオパネルでの発表の依頼があり、それを引き受けましたのでそれ以外の学会では発表しなくていいか・・・と思っています。

依頼演題は「小鼻」に関してです。

ちょうど自分の中でも、小鼻の手術に関して一度きちんとまとめたいと思っていたのでタイムリーな発表依頼でした。

小鼻手術の中でも「小鼻縮小術」は最もポピュラーな手術ですが、実際に手術をしていると簡単な手術でいい結果が得られるケースは少ないように思います。

その形、湾曲 外々の幅、厚み、位置(特に鼻柱との関係)などを考慮しながら手術方法を考えないと思わぬ結果になることもあります。

最近、私が行っている手術によれば、自分(術者)が考えている結果をほぼ100%具現化できると考えています。

したがって、術前に患者さんと打ち合わせする時にイメージの共有ができさえすれば、成功率の高い手術になっています。

そのあたりを今度の学会でも発表するつもりです。

ちょっと間があきました。

今日は朝から夕方までの10時間手術がさきほど終わったところです。

最近、「いつの間にか自分はこんな人間になっていた」ということに気づくことがあります。

他人から言われて初めて気づくこともあります。

どんな人間かというと・・・、不思議と若いころに「こんな人間になれたらいいな~」と思っていた通りの人間です。

そんな時、自分は結構幸せな人間の部類だとつくづく思います。

57年間やりたいように生きてきましたが、振り返ってみてこんなことを感じています。

月日の過ぎるのは早いものです。

「時は金なり」と言われます。

これについては「時間はお金で買える」とも取れます。

例えば、歩いて1時間かかる距離でもお金を出せばもっと早く目的に着くことができます。

これは短縮できた時間をお金で買っているということになります。

最近私は「時は金なり」にはもう一つ意味を考えています。

それは「時間」はお金でもってしても買えない貴重なものである、ということです。

以前の記事にも書きましたが、私はかれこれ35年近くジム通いをしています。

何もしなければ衰える一方の筋肉を維持する、あるいは増強するには、相当の時間と不断の努力が必要になることを痛感しています。

いかにお金持ちが大金を払ったとしても、相応の時間と努力なくしてこれらを得ることはむずかしいものです。

もう一つ身近な例として、美容外科医が自分が行った手術の結果が本当によかったかどうか、これにも相当の時間が必要です。

手術方法にいくら工夫を重ねようが、時間がたたないとその結果についてよかったのかどうか確信をもって言えることはできません。

将来、美容外科医として体力気力ともにピークを過ぎたとしても、それまでに積み重ねてきた経験が貴重なものになってくるはずです。

そう考えると、美容外科医として一番大事なことは、手術した患者さんをいつまでもきちんとフォローアップし診させていただくことということになります。

おそらく、今現役でバリバリ手術をしている美容外科医にとって一番軽んじやすいこと、それこそが一番重要になことになってくる、はずです。

今年もよろしくお願いします。

世界情勢を見ると不安定で混沌とした世の中に突入しているといえそうです。

人間は欲望のままに突き進んでいくと悲惨な結果になることをWWⅡでいやというほど学んだはずですが、戦争が終わって70年以上経過し世代が交代することでそろそろ悲劇を忘れた世代が世の中の大半を占めるようになってきたと考えられます。

人間はそれほど理性的な存在ではないことは明らかです。

人間の心の中に生じた「疑念」「不信」「保身」の感情は急速に「伝染」してそれをとどめることはとても難しいことと思われます。

悲劇への流れを変えることは、それほど簡単ではありません。

過去を振り返れば、個人はそういった国家間の流れを変えることを考えるよりも、国家から受ける個人の被害を最小限にすることを考えたほうが賢い選択と思われてなりません。

美容外科の診療で、理性をうしなった悲劇的な患者さんを相手にする場合、そういった患者さんに理性的になるようにさとすよりも、お互いに起こりうるさらなる悲劇を最小限にすることを考えたほうが現実的だということは、我々美容外科医の共通認識です。

困るのは、我々美容外科医がそのほかの大部分の理性的で良心的な患者さんに対してまで発展的な最良と思われる対応ができなくなり、結果的にそういった患者さんの不利益につながる可能性がでてくることです。

世の中にしても、美容診療にしても、こういった状況では、目を見張るような発展は望めないということがとても悲しく残念なことだということだけがはっきりといえることです。

 

 

今年は、私事の面でとても充実していたように思います。

春には生涯で初めて医学書以外の本を上梓することができました。

さらに生涯で初めての挑戦を2つしました。内容については極めて個人的なことですのでご容赦ください(日常「茶飯事」的なこと、とだけ申し上げます)。

趣味の「鉄道模型」は大いに進展がありました。

お断りしておきますが、私は「鉄道そのもの」にはあまり興味がなく、いわゆる「鉄オタ」ではなく、「模型」大好き人間のほうです。

その「模型好き」がたまたま「king of hobby」である「鉄道」に興味がむかって今に至っている、といった感じです。

形成外科医や美容外科医には(その性格上)、むかしはプラモデル作りが大好きだった、というドクターは結構いるのですが、それが今まで続いている人はとても少ないのです。

今まで学会などでこの趣味について熱く語れる仲間がいそうでいなかったのが残念だったのですが、今年たまたま聖路加のO先生とご一緒したときに、同じ趣味ということで大いに話が盛り上がりました。

私は鉄道模型の中でも「13㎜」という極めてマニアックなカテゴリーの模型を作っているのですが、O先生は「軽便」というさらにマニアックな世界の住民です(わかるかな~わかんないだろうな~)。

学会でお会いするときは、共通の分野の「鼻」の話題などはそこそこに、鉄道模型の話に花が咲きます。

来年は、O先生の所属されるクラブの主催する「運転会」にぜひ参加させていただきたいと思っています。

将来、引退したらきっぱりと仕事はやめて趣味三昧の生活をおくることを夢見て、仕事・私生活ともに来年も頑張っていきますのでよろしくお願いします。

今年もいろいろありました。

仕事の面ではやや苦難が多かったように思います。

例年と変わらないカウンセリング重視の診療を続けてきましたが、限界を感じることがありました。

どんなに時間をかけて丁寧にカウンセリングをしてもこちらの真意が患者さんに伝わらず、逆に患者さんの真意をくみ取ることができずすれ違いのまま困った結果に陥るような事例がありました。

同じ結果になるなら、いっそカウンセリングで事細かく相談することなんて時間の無駄だからやめたほうがいいかも、と自分自身腐ることもありましたが・・・。

ただ、このひとつの事例で今まで多くの患者さんに感謝されてきたスタイルをやめてしまうのは、美容外科を愛する立場としてはとても悔しいという気持ちで、来年は今のスタイルに一層精度をあげて診療に臨みたいと思います。

ここで患者さんにお願いしたいのは、カウンセリングで私が「その手術はおすすめできません」と申しあげた場合は、私自身心底そう思っているのであって、そこに変な「買い被り」はしないようお願いします。

患者さんの中には「ほかの美容外科ではどこも手術を断られることがない中で、ここのクリニックでははっきり断わられた、きっと口ではこんなことをいっているけど本当は自信があってきちんとやってくれるにちがいない」と勘違いされている方がいますが、私は真剣にお断りしているのであって、その手術をおひきうけしても(手術は手を抜くことは致しませんが)、結果をお約束できるものではありませんし、その場合の結果については自己責任でお願いしたいと思います。

もしこういった事態が続くようなら、今のスタイルを継続するために、やむを得ずカウンセリング予約の制限をしなければいけない事態におちいるかもしれません。

11月末締切の依頼原稿、なんとか投稿終了しました。

今回の原稿は、「PEPARS」の「フェイスリフト」特集の一部です。

依頼されたのが春ごろでしたから、半年近くも準備期間はあったもののいつものように11月入ってぐらいから「あーそろそろやらねば・・・」と

投稿要綱にふと目をやると・・・なんと今回の原稿は今までと全然ちがう様式になっていることに気づきました。

具体的には、術中写真を中心に手術を詳しく述べてください とのこと

術中写真というのはなかなか普段からとる機会がないので、当然今回も該当する写真がありません・・。

あわてて協力していただける患者さんを探して、術中写真を準備することになりました(まさにどろなわ状態です)。

なんとか術中写真をそろえることができて半月ほど遅らせていただいた締切に間に合わせることができました。

いつも思うのですが、依頼原稿の準備はもう少し余裕をもって始めるべきですね。

早いもので今年も11月が終わろうとしています。

去年に比べて今年は診療のペースも落ち着いてできたほうだと思っています。

逆に、開業して9年目を迎えたこともあって、診療全般がマンネリ化している部分もあります。

ハード面では去年から今年にかけてかなりの改革をしてきましたが、来年はもっと診療のソフト面、特にスタッフの教育にも力を入れていきたいと思っています。

私自身この分野は経験が少なく手さぐり状態ですが、外部の力を借りて来年の改革の準備をすすめているところです。

自身のことでいえば、体調を常に万全の状態に保つのがやっと、という感じでこれ以上の無理はできない年齢になってきていることを実感した1年でした。

手術も新しい術式に挑戦するなどといった、若いころにはできたことも、今後はますます難しくなると感じています。

その代わりに今までの手術術式にさらに磨きをかけて精度の高い手術を目指していこうと思っています。

ちょっと早いですが、今年1年を振り返ってみました。

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