美容外科手術でトラブルを避けるために57

眉間の手術についてです。

ここ15年ぐらい前から行われるようになった手術です。

この手術にもこれといった決まった手術があるわけではないのでケースバイケースで考えていくことになります。

こういったときに、自分の手術の術後経過を十分に観察してどのような問題点があるかを注意深く検討することが重要です。

我々は以前、ゴアテックスのような素材を用いて鼻背から眉間にかけての高さをだすようにしていたことがありました。

シリコンと異なり複雑な凹凸になじみやすい素材であるゴアテックスを用いることで滑らかな眉間の輪郭を形成することができるとされています。

一般的に眉間と鼻背を一体型のゴアテックスで増高する方法がポピュラーです。

この方法には問題点が二つあります。

眉間から前額にかけての輪郭をつなげるのが難しくここで段差が出やすい難点があります。

特に表情によっては眉毛を挙上したときに段差が生じやすいことがわかっています。

これを防ぐためには眉間を超えないレベルのプロテーゼにする必要があります。

しかしこれでは眉間そのものの増高とはいえず、あくまで通常のプロテーゼの鼻根部の輪郭を扇形にするという効果にとどまります。

場合によっては、前額から眉間~鼻背の増高を一体型のプロテーゼで行うという試みも行われているようですが、剥離範囲や術後の修正の困難さから一般的ではありません。

もう一つの問題点は、眉間から鼻背にかけて一体型のプロテーゼを用いるときに鼻先から頭側に向けてナジオンを超えて剥離する必要があり、この結果ナジオンが消失しやすくなります。

ここについて次回でもう少し詳しくかきます。

美容外科・美容皮膚科
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