鼻尖縮小術≠すっきりした鼻先の手術 5

鼻先を細く見せるために「鼻尖部」を平たんにすることが必要だと書いてきました。

しかしこれに加えて鼻先の位置をコントロールしていく必要があり、なかなか骨の折れる手術になります。

軟骨の形を変え皮下脂肪を減量し、術後にしっかり圧迫固定することが必要ですが、それでも皮膚の面積は絶対的に余っているので、これを解消するのに結果的に鼻先の位置を長くするか高くするなどある程度変えていく必要があります。

鼻先を長くする場合、方向が下向きすぎると鉤鼻ぽくなります。鼻先は細くなったけれど鼻全体はもったりしたイメージになりやすいか「魔女鼻」っぽくなりやすいので注意が必要です。

鼻先を高くする場合は、逆に反り鼻になりやすいので、鼻全体のバランスが悪くなりやすく鼻全体としては短く低く見えがちです。

つまり鼻先をすっきり見せるための手術を考えていくとどうしても鼻全体のバランスを考えていかないといけなくなります。

我々のクリニックでは、こういった事情で鼻の手術はほとんどが複合手術になってしまいます。

もっと簡単に鼻先を細くすっきりできる手術があれば、我々もどんなに楽ができるかと思うのですが・・・。

患者さんにとっても「鼻先だけ少し細くなればいいのに、なぜこんなにいろいろな手術をしなければいけないのですか?」となります。

もし簡単に鼻先を細くできる方法があれば、なぜ鼻尖縮小術の修正がこんな多いのでしょうか?

その事実こそが、鼻先を細くするのには簡単な手術はなく複合手術が必要であることを証明しているとも考えられます。

美容外科・美容皮膚科
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