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前回の続きです。

鼻中隔延長術(SEG)が鼻尖の手術では必須であることを説明しましたが、昨日の患者さんがなぜ修正が必要になったかを考えましょう。

うちのクリニックでは、鼻の手術の術後修正手術が多いのですが、1/3がSEGの修正になります。

SEGと一口に言っても、いろいろな方法があります。

基本は軟骨移植術になりますが、移植材料、固定方法、によって本当にいろいろな手術がなされています。

昨日の患者さんは小さな鼻中隔軟骨を採取して延長に用いていました。固定方法は端端で両側からメッシュ(正体は不明 人工物)で挟み込んで固定してありました。

これに鼻翼軟骨が固定してあるのですが、全く固定性のない鼻先となっていました。

鼻尖をリジッドに固定しないことが大事でナチュラルという方もいますがそれは本末転倒です。

そのやり方で術前に考えている鼻先の位置が実現・維持できるならいいですが、前々回で書きましたバランスの中心になる鼻尖が動いてしまっては手術全体のプランニングができません。

SEGで大事なことは、具体的に言うと移植材料の問題と固定方法になります。

ところが驚くことに、決まった方法があるわけではないので術者の好きな方法で行なわれています。

この問題、長くなりますので次回に続きます

昨日も鼻の超困難な修正手術でした。

こじんまりした鼻にしたいという患者さんで、過去に鼻中隔延長術(以下SEG)を受けたにも関わらず、鼻先がさがってしまい鼻全体が大きく見えてしまう、という状態でした。

こじんまりした鼻を実現するには、鼻の始まりを下げることと鼻先をアップノーズにすることが重要です。

少なくとも鼻尖の位置が術後に変わってしまっては、術者の意図あるいは患者さんの希望を叶える手術は難しくなります。

鼻尖の位置をコントロールしそれを維持する、これが鼻尖の手術のもっとも重要な目的になります。

しかし、これがまた最も難しい手術になります。

鼻の穴に指を入れて前に出すようにして笑ってみるとかなりの力で鼻先を下げる力が働いていることが容易に理解できます。

この力が術後の鼻先にずっとかかっているわけで、相当な固定力がないと維持できません。

話が前後しますが、具体的にはSEG以外にこれを実現できる手術はありません。

患者さんの中には(一部美容外科医も)誤解しているようですが、SEGは鼻を長くする手術と考えている人がいますが、この手術の本当の目的は「鼻尖の動きを犠牲にして位置と高さを決めてそれを維持する」ことです。

まずはここまで理解していただくと鼻の手術の第1歩がクリアです。

続く

鼻はバランス手術だと申しました。

「バランス」を考えたとき、その中心になるものがあるはずです。

中心があった方が手術のバランスを取りやすいともいえます。

では鼻の手術を考えたときにこの中心になるものは具体的に何か?

それは鼻尖だというのが私の考えです。

鼻尖の高さ、位置、形、そういったものが決められればそれに対して鼻背はどうか、鼻柱はどうか、鼻根部はどうか、それらが決まれば次は眉間はどうか、前額はどうか、

鼻柱が決まれば、それに対して鼻翼はどうか、頬はどうか、上口唇はどうか、上口唇に対して口角はどうか、下口唇はどうか、頤はどうか、

鼻尖に対してこれらをどうバランスをとっていくかの具体的なライン、関係は存在し、詳しくは教科書に掲載されています。

鼻尖を決める、ということが鼻の手術をすすめる上での出発点です。

ところが、、ご自分の鼻先を触ってもらえばわかると思いますが、360度どのようにも動かせてしまうのが鼻尖です。

容易に動いてしまう鼻尖が鼻の手術の中心点にせざるを得ない、ここに鼻の手術の難しさがあるのです。

続きは次回で、、、

鼻の手術は瞼よりも難しいことが多いといわれています。

その原因はいろいろあるのでしょうが、目周囲の手術の目的が単純なことが多いのに対して鼻は複雑なことが多いからと考えられています。

目は大きくパッチリしたいと考える人が多く、結果的にそうなれば確かに満足する人が多いのですが、、、

鼻は、大きくなればいいとか高ければいいとか、そう単純なものではないことが多いのです。

鼻の手術は、よく「バランス」が重要といわれます。

ということは決まった答えがないということになります。

患者さん一人一人に答えを見つけていかなければならないので術前のカウンセリングにも時間がかかり大変です。

しかし、一番鼻の手術が難しい真の原因は、鼻の手術だけで終わらないことが多いから、と私は考えています。

バランス手術といわれるのであれば、鼻を「何」とバランスをとっていくのか、

そこには前額、眉間、頬、目周囲、口唇、頤など結局顔のすべてのパーツが関係してきます。

輪郭まで関係する場合もあるのです。

つまり、鼻の手術は、顔のすべてのパーツとのバランスを考えながら、場合によってはそのすべてに手術を考えなければいけないので、術者に必要とされるのは、行ってみれば美容外科手術総合力になります。

ここが鼻の手術の難しいといわれる原因と思われます。

次回は鼻の手術その2です。

希望の多い美容外科手術の1位は瞼、2位鼻というパターンが普通のクリニックだと思います(うちのクリニックはたまたま鼻が1位になっていますが)。

この二つの手術のちがいで一番大きいのは、瞼の手術は目的の方向性が決まっていることだと思います。

簡単に言うと、目は大きく見えることが重要ということです。

目を小さくしてください、という希望はまずありません。

こういう意味では、瞼の手術にはその選択にあまり悩まなくてもいい手術が多い、ともいえます。

さらにいうならば、手術の方法と手術の目的がうまく合致していることが多いので患者さんも手術を決めやすいという特徴もあります。

簡単な例を挙げると、二重にしたい、という希望で手術をしても、その結果にだいたいの患者さんは満足できる、ということです。

二重にすると目が大きく見えるようになることがほぼ決まっているからです。

ところが鼻の手術は、瞼ほど単純ではありません。

詳しく書くことはしませんが、例えば鼻を高くしたい、という希望で手術をしてもその結果に満足できる可能性は瞼ほど高くはありません。

今までに何度も述べてきましたが、鼻の手術は究極のバランス手術なので、瞼の手術よりも手術選択がはるかに難しくなるのです。

余談ですが、異常に目が大きいのは、バランス面から言うとだめですが、そのアンバランスがかえって魅力的な顔に見える、ということはよくあることです。

久しぶりの記事更新です。

1月は、予想外にとても忙しい1か月でした。

連日の長時間手術に、我ながら2月になって振り返ってみて驚いている次第です。

術者の場合、夜の8時過ぎまで手術をしていても目が少し疲れる程度で、手も頭もあまり疲労感はないものです。

それほど手術は集中力を要するもので、むしろもっと手術時間がほしいと思うこともしばしばです。

特に鼻の手術ともなると、術後の形を強烈にイメージしながらそのイメージをさらに超えるぐらいまで形を作りこんでいくような手術になります。

そんな毎日を過ごしているうちにとうとう58歳になってしまいました(笑)

 

 

今月末に美容外科学会があります。

以前からお知らせしているように、今回の学会は鼻の手術のビデオパネリストで演題発表を依頼されています。

もう一つ、鼻の一般演題の座長を仰せつかりました。

ほかの演者の発表の進行役ですが、発表全体のポイントをよりわかりやすくするためにコメントをすることもあります。

普段私がほかの演者の発表を聞くときに一番大事にしているポイントは、発表の中で使われる術前術後の写真の正確さです。

もう一つのポイントは術後の写真(結果)が術後どれぐらい経過したものか、という点です。

これが長ければ長いほど、その発表の価値は高いと判断します。

理由は・・・

短期的な結果も大事ですが、長期的な結果は美容外科という科の性格上我々がそれを得ることがとても難しい、という点が一つ。

もう一つは、数年経過することで手術の結果は微妙に変わってくるという点です。

この事実は患者さんにも容易に理解していただけると思うのですが、逆に我々美容外科医のほうが忘れがちです。

とかく手術の好きな美容外科医は手術方法のアイデアに走りがちになります。

それも重要でしょうが、その手術の長期的な結果はどうであったか、ということが十分に検討されていないアイデアは患者さんの利益にはならないということです。

結果のよし悪しではなく、検討した結果どうであったか、ということが重要だと考えます。

そういう発表は美容外科医、患者さん双方に利益をもたらします。

少しずつ暑くなってきました。

カウンセリングの時に、患者さんから聞かされるものに

「先生、自然な感じにしていただければいいんです」

というのがあります。

この言葉の中には、

・・・それほど大がかりなことをしなくても私は大丈夫ですヨネ・・・

というお気持ちが込められているような気がします。

我々からすると・・・

「自然な感じ」というものほど難しいものはない、というのが実感です。

特に鼻の手術にはこれが当てはまることが多いようです。

まず鼻は、鼻自体のバランスを考えると同時に顔の中での鼻のバランスも考えないといけない、ということがあります。

さらに、患者さんそれぞれの持つ「自然な鼻のイメージ」に結構なばらつきがある、・・要するに好みが分かれることが多い、ということも関係しています。

わかりやすく言えば、シリコンで鼻を高くする手術で自然なバランスの良い鼻になる人は、鼻の高さだけに問題があって、それ以外はほぼバランスが良い人です。

そういった奇跡的なお鼻の人は存在するでしょうか?

そう考えると、隆鼻術だけ、あるいは小鼻縮小術だけで100%満足できる人は結構少ないのではないか、ということが簡単に想像できます。

現に、うちのクリニックに鼻の相談に来られる患者さんがそれを証明しています。

今年も残すところわずかとなりました。
数時間前に今年の仕事のすべてを無事終えることができました。
年末は大きな手術がずっと続いていましたが、なんとか予定通りに終えることができました。

振り返ってみると、患者さんの希望される手術の内容が年々難しくなる一方で、今月はずっと緊張の連続だったような気がします。

鼻の手術では、例年「他院修正手術」が大半でしたが、当クリニックでうけるのが初回手術、という患者さんも少しずつ増えてきているようです。

少し知名度が上がってきた結果かな、と分析しています。

眼の手術はそれほど増えているわけではありませんが、内容が難しい手術の最右翼と思われる「下眼瞼下制術」を希望される患者さんが増えてきているように思います。

それ以外に特記すべきことは、今年は「口周り」の手術を希望される患者さんが目立ってきたことです。

鼻翼基部プロテーゼ挿入術はほかのクリニックではあまり手掛ける先生がいないせいか、当クリニックで増えた手術となりました。

手術そのものはそれほど難しいわけではありませんが、ちょっとしたコツのいる興味深い手術で、なんといっても口元を比較的容易に目立たなくすることができる点で魅力のある手術だと思います。

口角拳上術も今年増えた手術のひとつです。
傷のことが問題になりやすいのですが、これも術後の効果がわかりやすいという点では魅力のある手術と思われます。

このように一般的な手術があまりなく特殊な手術が大部分の変わったクリニックになってきたようです。

来年はいったいどのような手術が増えるか、楽しみでもあり少し不安でもあります。

年々確実に体力が衰えてきていることを実感しながら、どこまで患者さんのご希望にこたえることができるか、来年は正念場になりそうです。

今年1年間、いろいろな方に大変お世話になりました。
またご遠方からこんな片田舎のクリニックまで足を運んでいただいた患者さんに感謝申し上げます。

来年もよろしくお願いいたします。

それではよいお年をお迎えください。

美容外科クリニックにとって1年で一番忙しい月が、すでに半分経過しました。

毎年恒例?の振り返りと来年の抱負を、と思いましたが・・・。

一言、来年も続けていきたいことを書きます。

それは、鼻の手術、特に鼻先の手術の患者さんによる「術中確認」です。

詳しいことはまたの機会に書くことになるかもしれませんが、とにかくこれを続けていきたいのです。

その理由は、ここにこそまさに手術に対する患者さん側の意識と医者側の意識の違いが決定的に出てくるからです。

ほとんどの美容外科医の意見は、「鼻の手術中に出来栄えを確認することは全く意味がない!」と言い切ります。

私自身ももちろんそういった「美容外科」からの立場から言わせてもらうならば「意味なし」です。

つまり術後にいろいろ起こる医学的な反応を考えると、術中にいくら確認してもそれがそのまま結果になるわけではないから、というのがその理由だと思います。

ところが逆に術中の確認を希望される患者さんは、これができるからうちのクリニックを選んだとおっしゃいます。

患者さんも術中に確認したことが100%結果になるとは考えていないかもしれませんが、手術結果に納得するためにはこれが一番重要と思っているのではないでしょうか。

手術に対する考え方の違いが分かってとても面白い、というのが私の実感です。

術中に目を輝かせてご自分の鼻を見ている患者さんの姿を拝見して、美容の手術は患者さんにどれだけ「感動」を与えられるか、だ、と我々も実感できるのです。

こちらも患者さんの感動をおすそ分けしてもらっている気分です。

だからこれだけは続けていきたいのです。

来年は、これをもっと発展させていきたいぐらいです。

ご希望の患者さんにはご自身の手術中のすべてを見ていただけるようなシステムができればなあ、と考えているのですが・・、これはちょっとやりすぎかもしれませんね。

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