以前の記事にも書きましたが、さる8月2日から東京都美術館で「フェルメール展」が開催されています。
関係記事。
今回の催しでは一部出展作品の変更があったようですが、初出品5点を含めた7点だそうです。
8月は夏休みなどの関係でかなり混みそうです。今年の12月まで開催予定ですので、それまでにぜひ行ってみたいと思います。
以前の記事で今年の8月に開かれるフェルメール展について触れました。
その情報についてスポンサーのTBSから「お知らせ」がありましたので紹介します。
今回展示される作品に「真珠の耳飾りの少女」は入っていませんが、「小路」や「ワイングラスをもつ娘」などを見ることができるようです。
フェルメールには数少ない風景画の一つ「小路」を見るのが楽しみです。この作品は「アムステルダム国立美術館」所蔵です。
実は今から15年前オランダに留学しているときにこの美術館を訪れたことがあります。
この美術館の広さは半端じゃなくて1日かかっても半分も見ることができないくらいでした。そのせいか当時この作品を見たかどうか全く記憶がありません。
当時、同じアムステルダムにある「ファン・ゴー・ミュージアム」(英語読みでヴァン・ゴッホ美術館)にも行きました。こちらはぐるっと見て回るのにちょうどいい広さで、こちらのほうが印象に残っています。
名古屋市美術館で4月から「モディリアーニ展」が開かれています。
モディリアーニの絵を今回まとめて観ることができ、彼への理解がさらに深まったような気がしました。
彼の短い人生の中のエピソードで一番印象的だったのは、「彫刻への憧れと挫折」、その後の「絵画への復帰」から最終的に彼独特のスタイルへの到達といった変遷でした。このことがまさしく彼の人生そのものだったからです。
彼が選択した「彫刻」は石彫で、これはかなり体力を消耗するもので、しかもやり直しすることができないためストレスも大変なものだったそうです。
もともと胸を患っていた彼にはこれを続けることができず、まわりの人のすすめで絵画のほうに復帰。彫刻をとおしてのイメージ力、以前からプリミティブアートからの影響、などが最終的に彼の独特のスタイル~なで肩、長い首、瞳のない目、彫りの深い顔~につながっていたと考えられます。
偶然にも、この3月から6月まで国立新美術館でも「モディリアーニ展」が開かれていて、こちらのほうも見に行くことができました。「モディリアーニ展」が素晴らしかったのはもちろんですが、初めての国立新美術館もその名にふさわしいものでとてもよかったです。
以前、フェルメールについて書きました。記事はこちら。
最近、シャープのアクオスのテレビコマーシャルにも「真珠の耳飾りの少女」が使われています。相変わらず人気ですね。
実をいうと今から2年まえの今頃「ヴェリテ」のテレビコマーシャルとしてこの「真珠の耳飾りの少女」を使ったCMを2ヶ月間だけ流したのですが、みたことあります?(ちなみに中京地区限定です。)
最近、カウンセリングにこられた患者さんで、あのコマーシャルをみてヴェリテを知ってきました、という人がいました。テレビのCM効果ってすごいですね。あれから2年も経っているのに・・・。
ところで今年の8月から東京都美術館で「フェルメール展」が開かれるそうです。詳しいことはまだわかりませんが、今から楽しみです。
今日はヴェリテのHPなどでもおなじみの「真珠の耳飾りの少女」について。
この絵は17世紀、オランダの画家フェルメールによって描かれたものですが、少し前に映画の題材になってすごく有名になりました。フェルメールについてはほかに30数点の作品が知られていて、たくさんの資料がありとても興味深いです。
この「真珠の耳飾りの少女」は現在オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館に収められています。資料によると1902年にハーグの資産家コレクター、デス・トンプという人から遺贈されているようです。
興味深いのはこのデス・トンプという人は1881年にこの絵をオークションでたったの2ギルダー30セントで買ったという事実です。ユーロ換算すると1ユーロ=2ギルダー20セントですから、日本円にして160円ぐらいでしょうか。いくら130年まえとはいえ、安い(同時期に購入されたフェルメールの別の作品が3000ギルダー弱もしています)。
「美の真実」はお金の問題ではない、ということでしょうか?
ちなみに私の好きなフェルメールの絵は、この絵ではなく「手紙を書く女」です。実物は見たことはありませんが、オランダのロッテルダムに行く機会があれば、一度見てみたいです。