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最近本当にTVを見る機会が減りました。

その代わりにyou tubeを見る時間がとても増えています。

自動再生に任せていろいろな動画を手当たり次第に見ることもありますが、中にはとてもよくできたものに出くわします。

使用する機材の発達によるものもあるとは思いますが、一個人でこれだけの動画ができてしまうと中途半端なテレビ番組などは将来視聴する人がいなくなる日が必ずくるでしょう。

同じような現象は、美容外科医療でも起きているように感じます。

今このブログで話題にしている「たるみ治療」などはそのいい例だと思います。

美容器械の発達により、術者に特別な技量がなくともある程度の効果を出すことができてしまうのです。

このままいくとそういった美容器械は、患者さん自身が家庭で手軽にできる家電品になってしまうのではないかとさえ思っています。

映像の世界に話を戻すと、これだけ動画作成が一般的になっても今なお見ごたえのある映画がなくなることはありません。

しかし、中途半端なクオリティでは見向きもされないので上質で高度な映像技術が必要になるものだけが生き残るようになります。

多額の費用と膨大な年月(もちろんそれにふさわしい上質な)必要とする映画や映像だけがプロの作るものとして認められる時代になるでしょう。

同じようにフェイスリフト一つをとっても、時間をかけ本当の効果を出せる術者と手術方法だけが残っていくようになると考えます。

去年の6月から、次の「美容外科医へ向けての本~続編(仮題)」の原稿下書きとしてこのブログを使って書いています。

本格的に本にするときにはもっと絵や写真を使わないといけないと思っていますが、今の時点ではそこまで手が回らず文を書くだけで精一杯なのが現状です。

早いもので86話になりましたが、たまには違った話題も書いていきたいと思います。

そうはいっても美容に関連する話題にはなりますね笑。

たまに映画を見る機会がありますが、素晴らしい映画って見終わったときに何の違和感も疲労感も感じさせません。

カスのような映画を見たときの後悔が全くないのです。

見終わったときの満腹感がなく心地がいいので、たとえその内容が難解であろうがグロかろうが、もう一回見てみようと思います。

私は気に入った映画は、冗談抜きで何十回(中には100回以上のものもあります)も見ます。

素晴らしい映画は毎回見るたびに新しい発見があります。

そういった映画ができる過程を知れば(その膨大な時間と労力、すべての素材の集中・集積具合など)、それは当然そうなるはずです。

しかし、実際の作品には一見しただけではその裏側にある「大変さ」はみじんも感じさせませんし、むしろだからこそ素晴らしいと感じてしまいます。

美容外科の手術もかくあるべきだと思うのです。

鼻先一つとっても、どれだけ時間をかけてもその影響の大きさを考えると時間のかけすぎはありえません。

しかも出来上がった鼻先にはそれをみじんも感じさせないほどの「自然さ」がにじみ出てないといけない。

そんな経験をすると、映画監督の作品にかける思いが痛いほどわかるようになって、また映画の見方が変わってきてとても楽しい気分になります。

さあ、ここまで読んでくるともう結論出てますよね。

でもまだまだ言いますよ!

鼻尖軟骨移植で、鼻先の高さを確実に何mm高くできます、と自信をもっていえますか?

もし術後に患者さんがあともう少し鼻先を高くしたいです、と言われたときに「わかりました」といえるような手術をしていますか?

我々のクリニックのように他院の手術の修正がメインだとこれは非常に大きな問題になります。

これができないと修正手術で起死回生一発逆転はできません。

たとえ鼻先がどんな状況になっていても、自分の思うとおりに鼻先をコントロールできる自信がなければ修正手術で成功させることはできません。

もう、、、これぐらいでいいでしょうか。

だから鼻尖をコントロールできる「鼻中隔延長術」は必須なのです。

特に日本人のような鼻翼軟骨内側脚が貧弱な鼻の持ち主にはこれなくして鼻の手術はできません。

「鼻中隔延長術」・・・ありがとうございます!笑

 

余談:今日は私の誕生日、61歳になりました。ちなみに誕生日は福山雅治と一緒です笑。でも9歳違いです。

このシリーズも長くなりましたので、今一度最初に書いたことを確認しましょう。

手術でトラブルをなくすためのステップです。

まずは、基本的な手術手技をマスターします。縫合、組織の扱い方、移植術の基本など地味ですが、これなくして美容外科手術でトラブルを避けることはできません。

次に自分の中で手術のゴールをイメージする訓練です。これなくして手術を行うことは宛先のない旅に出るようなものです。普段から頭の中でこのイメージを作れるような習慣をつけましょう。

次はそのイメージを手術で具体化できるように一つ一つの手術手技をマスターしていきます。

この手術手技をセレクトするときに患者さんのご希望の8割をかなえられるような内容を考えましょう。

私の20年間の経験で、応用範囲の広い基本手技、これなくして安定した結果を出すことが難しい手術を中心に書いています。

今のところ「瞼」の手術の紹介が終わったところです。

前回から「鼻」の手術を紹介しています。

中でも「鼻先」「鼻尖」の手術を第一に取り上げています。

この流れの中で、なぜ鼻の手術の中で比較的ポピュラーな手術であるはずの「隆鼻術」や「鼻尖軟骨移植術」をとりあげなかったかわかるとおもいます。

鼻の手術でトラブルを避けるために心がけることを書いています。

2~3回前の記事に書きましたように、早く「鼻中隔延長術」をマスターすることが近道、と書きました。

その理由の一つに、患者さんの要望の多い少ないはあるかもしれませんが鼻先の手術を中心に考えた方が鼻全体のバランスがとりやすいということがあります(過去の記事に何回も書いています)。

要するに鼻先を征する者が鼻を征するとも言えます。

一方鼻先の手術は鼻の手術の中では一般的に難しいと考えられています。

その理由は、鼻先の手術で隆鼻術でよく用いられるシリコンなどで形を作ると年数が経過していくにつれて皮膚が薄くなって最悪飛び出す可能性もあるといわれていて、それを防ぐためには軟骨移植などが必要になってきます。

鼻先の手術はいろいろな種類の手術がありますが、大きく分けると「軟骨形成術」と「軟骨移植手術」があります。

鼻先の軟骨は「大鼻翼軟骨」になりますが、これには左右一対あり、それぞれ内側脚・外側脚・中間脚があり鼻孔の裏打ちと鼻先の形、鼻柱の強度に大きく関係しています。

これらのサイズを変えたり、左右を寄せたりして鼻先をコントロールしていこうというのが「軟骨形成術」「suture technique」になります。

鼻翼軟骨の強度や面積が足らない場合は軟骨を足していくのが「軟骨移植術」になりますが、その軟骨の調達元には「鼻中隔軟骨」や「耳介軟骨」「肋軟骨」があります。

「鼻中隔延長術」もこの「軟骨移植術」の一種になります。

「鼻中隔延長術」の立ち位置を理解したうえで、次回以降で鼻の手術をもう少し考えていきましょう。

鼻の手術を書いていますが、「いきなり美容外科医」の先生には違和感を感じる内容を書くかもしれません。

ここで話題が少しそれますが、以前患者さんから他院で「脂肪注入を骨膜下に注入しています」と説明を受けたという話を聞きました。

この話を聞いただけで、「あーその美容外科医、骨膜見たことないな」とすぐにわかりました。

その美容外科のHPをみてわかってことはそのドクターはやはり形成外科の経験なく「いきなり美容外科医」の類でした。

おそらく「骨膜」といったものがどんなものか知らないでずっと手術をしてきたドクターだったのです。

私が思うに、このようにずっと「盲目的な手術」に慣れてしまい、正しい解剖知識なしに手術をすることのほうが恐ろしく、どこかでトラブルになったり手術の幅が広がらなくなる恐れがあります。

ではもとの話題に戻しますが、なぜこのような話をしたかというと、形成外科医の先生が美容をスタートした時にこの「盲目的な手術」に抵抗があるからと言って引け目を感じることは全くないことを伝えたかったからです。

手術の基本はやはり直視下に術野を置いて解剖学的な認識を正しくもって手術をする方が安全かつ手術の上達も早いです。

このようなバックグラウンドを意識してこれから鼻の手術について書いていくので、盲目的な剥離手術からスタートした「いきなり美容外科医」にはとても違和感を感じると思います。

これは言語習得と同じで、最初にどんな経験をするかがその後にとても影響するのです。

形成外科専門医取得後に美容外科医になった場合、術野が見えない手術というのはとても不安に感じると思いますが、それは正常ですので心配しないでこれから私が書くことを素直に聞いて実践していただければ大丈夫です。

形成外科専門医を持っていてこれから美容外科を始めようと思っている医師に向けて書いています。

前回から鼻について書いています。

普通、美容外科医が初めてする鼻の手術は「隆鼻術」だと思います。

クローズアプローチで鼻骨骨膜下を剥離してシリコンプロテーゼを挿入という手術です。

形成外科をパスして「いきなり美容外科医」になったドクターにとってはあまり違和感がないと思いますが、形成外科から入った医師にはちょっと違和感あると思います。

こういったいわゆる「盲目的に剥離する」手術は、形成外科の手術手技にはありません。

直視下に術野を見たいと思うのが形成外科医の「さが」というものです。

これは形成外科医に限らず他の一般外科系医師にも言えることで、術野を見ないで手の感覚で剥離するという行為はかなり特殊な手術手技であることを「いきなり美容外科医」の先生には改めて知ってほしいと思います。

美容外科がトラブルの多いいい加減な科と思われる原因がここにあるともいえます。

手術は安全に確実に行うことが第一で、その次に傷は見えるところも見えないところも最小限にすることを心掛ける、というのが正統な考え方だと思います。

意外と「いきなり美容外科医」によって行われた手術の修正をすることで分かったことは、創がひどく傷の中の瘢痕形成も尋常でないことが多いのです。

それだからこそ傷をきれいに治すことをずっと修練し、組織の扱いも丁寧にすることを体に叩き込まれてきた形成外科医は自信をもって美容外科手術を行う資格があるといえます。

さてこの「美容外科手術でトラブルを避けるために」シリーズの「上下瞼」の項目を11から20まで10回にわたって書いてきました。

11で述べたように最低これらの瞼に関する手術

埋没法、切開法(挙筋腱膜固定)、眼瞼下垂手術、隔膜前脂肪切除、眉下切開、目頭切開、目尻切開、下眼瞼下制術、下眼瞼脱脂術、下眼瞼切開術、上眼瞼脂肪注入術、下眼瞼脂肪注入術

をマスターできれば、やっとトラブルを避ける基本的なアイテムが身についたといえます。

もしこれらの手術の中で不安な手技があれば、これらを意識的にマスターしていきましょう。

自分が考える手術結果を安定して実現することができることを「マスターした」といいます。

これらがおぼつかない段階で、患者さんの希望をよく聞いてそれをかなえるという究極の目的にたどり着くことは不可能です。

これらのアイテムをもってすれば、瞼の相談に来られた患者さんの8割には対応できると思います。

自分の持っているアイテムでは無理だと思えば、遠慮なく断っていいと思います。

なぜならそういった患者さんは多くの場合、どこのクリニックに行っても納得していただけることはないからと断定できるからです。

逆にそれぐらいに患者さんに言い切れるまでまず「腕」を磨きましょう。

口下手だけど一人前の美容外科医として自分の腕だけで勝負をしたいと考えているこれからの美容外科医に、少しでも参考になればと思って書いています。

次からは「鼻」についてです。

今回は下眼瞼脱脂術について

これは皮膚側に傷を残さない点で、大衆受け、初心者受けする手術です。

脂肪を減らすことで、目の下のふくらみが減り若返りとしてそれなりの安定した結果が得られます。

さらに医学的なトラブルが少ない手術というおまけ付きです。

これをマスターしない手はないです。

ただし意識しないといけない注意点がいくつかあります。

この手術もほかの美容手術と同様、解剖学的な知識とイメージは重要です。

特に下瞼をひっくり返して手術を行うので、何も考えずに切開していくと切開創が浅くなってしまいます。

最初は剥離層が少しでも不安になったら瞼を元に戻して確認しながら行うといった慎重さがいります。

眼輪筋の裏側が見えていることと眼窩下縁を確認しながら剥離を進めていくことがガイドになります。

実際に一番大事なのは、術中に下瞼をけん引する助手がなれていることです。

下眼瞼の眼窩脂肪は3っつの部屋に分かれていることになっているのでそれも意識して、術前に必ず立位でどこのパートの眼窩脂肪が多いのかを確認してから必要な部位の脂肪を適切な量だけ切除することが肝要です。

びっくりするのは、この手術の術後のトラブルの相談からわかったことですが、この脂肪の取りすぎによる下眼瞼の陥没というトラブルが同じクリニックで引き起こされていることで、それも10年ぐらい前から何例か拝見しています。

術後の検診をきちんとしていれば自分の手術の誤りがわかりそうなものですが、、、。

どれぐらい切除すれば術後どれぐらい改善するかは、術後の検診を丁寧に行って自分の感覚でおぼえていくしか方法はありません。

目じり切開、下眼瞼下制術(グラマラスライン、たれ目)について

この二つの手術の意味をよく理解して行うようにしましょう。

これは目頭切開の逆です、黒目の外側の白目の面積が増えます。

結果、黒目が寄っているように見えます。

黒目が寄って見えるとなんとなくかわいらしさが増します(赤ん坊の顔を見ればわかりますよね)。

目じり切開で切れ長の目を期待している患者さんがいますが、ちょっと違います。

目じり切開を「股裂き」と考えれば、これをすることで目じり側の開瞼幅が増えることで上記のような効果がでます。

また目じり切開の時に外眼角靭帯を少し緩めることができるので、これと下眼瞼下制術を同時にすることでたれ目効果が増します。

実際に手術をするときに気を付けることはやはり局所麻酔の注入時です。

特に結膜側に局所麻酔が注入されるとぶよぶよになり何が何だか分からなくなって縫合が適当になります。

少しずつ局所麻酔を入れながら正確に切開します。

この手術も術後の検診を注意深くすると自分の縫合の問題点がよくわかりますよ。

下眼瞼下制術については次回に回します。

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