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院長ブログ > 院長ブログ > 美容外科の経済

今年も、他院で受けた手術の修正相談をすでに何件が受けています。

長年術後の相談を受けてきて、相談内容についてはいろいろあるにも関わらず、こちらからの返答内容は多くの場合同じになります。

せっかくですから、その内容について書いてみます。

その前に、2,3予備知識として知っておいていただきたい事があります。

まずは修正相談といっても、手術の技術が未熟でひどい結果になったというケースはそれほど多くありません(5人に一人ぐらい・・・)。

なんといってもここ10年ぐらいはネットの普及によって患者さん側の情報が豊富になり、あまりにひどいクリニックは淘汰されますし、淘汰まで行かなくても手術結果に疑問を抱いた患者さんはすぐにネットで調べることができるので、クリニック側が下手な言い逃れをしようと思ってもうまくいきません。

当然、クリニック側もそれなりに慎重になってきて、結果が不安定な手術は徐々に敬遠されるようになってきています(具体的にはシリコンバッグによる豊胸術や、それなりの技術がいる切るフェイスリフト、骨切り手術、鼻の手術、切開重瞼などがそれにあたります)。

それでは他院の手術の修正希望の患者さんの来院理由は何かといえば、そのほとんどが「術前術後の説明不足」による患者さん自身の不満、不安、失望です。

もちろんその原因と責任の多くはそのクリニック側にあると思うのですが、そういった風潮が生じる根底には患者さん側の問題も少なからずあるのだということを知っていただきたいのです。

そのためには、美容外科クリニックの経営実態について知っていただく必要があります。 ~続く~

今月は師走のせいか手術希望の患者さんが増えてきています。

ところが丁度1年前の年末は例年になく「手術が少ない」という「異変」がおきました。

先日の税務調査でも、調査員にこの点を何度も指摘され、「先生、平成24年度の12月はどうして手術が少なかったのですか?」と質問されました。

ひょっとすると調査員のかたは、私が12月の売り上げを少なく申告している、と思ったのかもしれません。

もちろんそのようなことはしていませんので、平然と「私にもその理由はわからないのです。むしろこちらがその理由を教えていただきたいぐらいです・・・。」とお答えしたところ、調査員の方もかなり戸惑われていたようです。

美容外科の実情を正直にお話しますと、うちのように保険診療をしないクリニック経営はとても難しく、特に売上に関して言えば、月によって3倍ぐらいのアップダウンがあることも珍しくありません(うちのクリニックの場合、広告が少ないことも変動が大きい要素かもしれません・・・)。

普通の会社の経営者が美容外科を経営したら、きっと寿命を縮めてしまうことでしょう。

そういった意味では、美容外科医には経営に関して「心のタフネス」いわゆる「ハートの強さ」が必要とされます。

つまり売り上げが一時的に落ちても、それに駆られて無理な手術をしたり、患者さんにうそを言って施術を勧めたりしないだけの、節度と正直さを持ち続けることが試されます(もちろんそれなりの経営センスもいりますが・・・)。

美容外科医の諸君!

特に原因もなく売り上げが落ちたとしても、決して悪魔のささやきに耳を貸さないという決意がなければ美容外科をやってはいけませんぞ!!(とてもつらいことなのですが・・・汗)。

来年から消費税が増税されます。

うちのクリニックのように自費診療だけのクリニックでは、すべての施術に消費税がかかりますのでこれからが大変です。

(患者さんにとってもクリニックにとってもいろいろな意味で・・・)。

それとはあまり関係ありませんが、先月うちのクリニックに「税務調査」というものが入りました。

開業5年目で調査が入るのが普通だといわれていたので、とうとうきたか・・・、と少し憂鬱な日々を送っていました。

調査は1日で終わると思っていましたが、結局1か月半かかりました。

結果、開業当初より正確・公正な税申告を心がけてきましたので、クリニックの経理には大きな間違いはなかったようです。

調査に時間がかかったのは、たぶん税務署のほうに「美容外科クリニックなら調べればもっと何かでるに違いない」という期待があったからではないでしょうか・・・。

今回は残念ながらあまり税務署の方のご期待?にそえない結果になってしまったのかもしれません。

日本が今後も安全でいい国にであり続けるためなら、私は喜んで税金をもっともっと払いたい・・・と思っています。

前回のブログにも触れましたが、税務申告でも正直が一番です!・・・・つらくない・・・です(汗)。

これも世の流れのせいだったのでしょうか。

先日、韓国で美容外科手術を受けられた患者さんがうちのクリニックに相談に来られました。

相談内容はよくあるもので、日本で手術するよりも安いから韓国で手術を受けたのだが、本人の考えていた結果と違うのでなおしてほしい、というものでした。

うちのクリニックの原則として手術の修正はまず手術を受けたクリニックに相談するようにおすすめしているのですが、ご本人はもうそのクリニックにはいきたくないということでした。

わけをたずねると、術後電話(もちろん国際電話)で相談は試みたそうですが、医師は全く対応せず日本語をしゃべることができる受付の女性としか話ができなく、そのうち疲れてしまってあきらめたとのことでした。

かなりいろいろな手術を一度に受けておられるので修正もかなり難しく、ご予算的にも余裕がないとのことで実際にうちのクリニックでの修正手術には至りませんでしたが(ほかのいくつかのクリニックでも同じように断られているとのことでした)、なんともやるせない気持ちになりました。

最近円安、円安と騒がれていますが、私の考えはそうではなく、逆に2012年までの過去4年間が異常な円高でそれによって日本の世の中のいろいろなところにひずみを生んでしまったと思っています。

デフレ、空洞化は我々の生活に染み付いてしまい、とにかく安ければいいから外国へ、という風潮を生みだしました。

この流れは美容の手術のようなきわめてパーソナルなデリケートな問題にまで影響を及ぼし、その結果が先に書いた悲劇を生みだしたといえます。

これは言ってみれば、外国に行って安いものを買いあさった結果、その中に壊れているものがあり帰国後にそれを直してもらえるところはないかと探し回るようなものです。

日本人である患者さんも我々美容外科医も、こういった状況はお互いにプラスになることはなにもありません。

せっかく円安(私は適正な為替水準と思っています)になったわけですから、こういった日本の将来にかかわる重要な問題をもう一度考え直す絶好の機会にしたいものです。

最近の円安と株高現象を見ているとおもしろいことに気づきます。

つくづく経済は、人間の心理に左右されるところが大きいと感じるからです。

実体経済という言葉はあるにはありますが、景気というのは実体経済以上に人間の心理で動かされる部分が大きいようです。

円安が新聞の一面をにぎわせているようですが、ほんの4~5年前(2008~2009年ごろ)は1ドル100円ぐらいでその時にこの水準を円安という人はいませんでした。

ここのところの極端な円高(去年の2月ごろが76円ぐらい)のあとに急激に円安方向に為替が動いたので円安になっているように感じるのだと思います。

美容外科の手術を受けられた患者さんの術後の心理にも、とても似たような現象が見られます。

たとえば隆鼻術を受けられた患者さんは、しばらくすると「術前とあまり変わってないように感じる」ということをおっしゃいます。

そこで術前の写真と今の写真をパソコン上でお見せするとびっくりされて「こんなに変わっているとは思わなかった」と感想をもらします。

人間の心理には二つの重要なキーワードがあるようです。

それは「慣れ」と「変化」です。

「慣れ」は変化が少ないとその変化に気づきにくいという心理で、「変化」はそれが急激であればあるほど実際よりも変化量を大きく感じてしまう心理です。

手術の変化は急激なことが多いので術直後は「変わりすぎた」と感じる(過大評価)ことが多いようです。

逆に少しずつ時間をかけて結果が出るような施術には、結果が分かりにくい(過小評価)という感想を抱きがちです。

実体(実際の変化)と心理(結果の評価)は必ずしも一致しないという現象は、美容外科では日常茶飯事の出来事のようです。

八事石坂クリニックでは「電子カルテソフト」を使っていますが、いまだ「電子カルテ」は導入できず、予約管理と患者情報管理機能だけを使っています。

電子カルテ機能も使いたいと思うのですが、この会社のソフトは美容外科に特化しているにもかかわらず使い勝手がいまいちなのです。

私の電子カルテに対する要望は、診療履歴(過去にどんな手術や注射をしたか)がすぐに一覧で見ることができることと、患者さんの写真などのデータ管理がきちんとできることで、美容外科に特化した電子カルテでなくともこれらの機能は当然のもの、最重要なものだと考えていました。

ところが今使用している電子カルテソフトにはどうもこれらの機能が弱いので不思議に思い、先日このあたりのことをそのソフトの会社の営業担当の方に会って相談したところ、今の多くの美容外科クリニックから出された要望にそって機能を作っているということを聞かされ、その内容にとても驚きました。

その中心は、売上管理(単なる売上だけにとどまらず、どのスタッフが一番売り上げているかとか、どの患者にダイレクトメールを送るといいかなど)であり(これはこれで美容外科も経営が大事ですからいいとして)、私のような診療関係の要望はとても少なく、さらにひどいところになると美容外科のような自費診療にはカルテは不要だから電子カルテ機能すらいらないというクリニックもあったとのことでした。

保険診療・自由診療にかかわりなくカルテの作成と保存は法律で決められていることは常識です。そもそも法律云々のまえに自分のクリニックでおこなった診療を振り返る必要がないから記録も保存もいらない、というクリニックがあることに驚き、そういった要望に沿って作られた電子カルテだったからこそ、うちのクリニックではいまいち導入に踏み切れなかったことに納得できました。

久しぶりに経済ネタです。

元来経済学者のいうことは信じられない、ということを申し上げてきました。

ノーベル賞のうち経済学賞などは、この賞を汚してしまうもの、この賞を新設した理由がわからない、というのが正直な気持ちです。

経済学者のいうことのうちで、将来の予想には全く価値がないのは明らかですが、過去の事例の分析には非常に興味深いものがあります。

日本の経済の最大の問題である財政再建を考えるうえで非常に示唆に富むデータがあるようです。

それは世界の国々のうちで過去のデータで財政再建が失敗した例に共通した政策は「増税」先行政策だそうで、逆に財政再建が成功した例に共通したものは「歳出削減」政策だそうです。

そして歳出削減のもっとも有効な政策は「社会保障費」削減。つまり国民にとってもっとも痛みのある部分にメスをいれないかぎり財政再建に失敗する可能性が大であるということです。

このデータを発表した経済学者に、データを取り上げる時点である程度の恣意があるとしても、過去の事例ほど確からしいものはありません。

これをふまえて今の日本(民主党)の政策を眺めてみると、歳出削減できない、社会保障費削減しない、増税はする、という財政再建失敗例の見本みたいな政策となっています。

日本の経済力の底力にはつゆほどの疑問を持ったことはありませんが、その足を引っ張る政治、その政治家を選んだ国民の愚かさには暗澹たるものを感じます。

政治も美容外科も同じですが、冷静に考えればどう見ても実現不可能と思える「甘い言葉」に要注意です。

昨日は、「医業承継」のセミナーに出席しました。

拝聴するまでセミナーの内容には全く興味がなかったのですが(失礼)、場所が名古屋の「暮雨巷」という会場だったので一度見てみたいという軽い理由で参加しました。

名古屋の高級住宅街のなかにひときわ静かな庭園があり、その中にある新館でセミナーを聞くことになりました。

敷地の中には、昔俳人などが集ったといわれる茶室とお庭などがあり、非常に由緒正しい場所であることを知りました。

本題のほうはセミナーの内容が内容だけにご高齢の医師が多くちょっと場違いな気がしましたが、内容は期待以上でとても興味深いものでした。

医療法人化した場合も含めて、クリニックの承継問題をいかに考えていくかということが少しわかりかけました。

もともと医療は公共性の高い性質を持っているため、事業を承継していくことは非常に大きな問題です。

この場合も医療経営の問題を避けて通ることができません。経営のことをしっかり考えていないと、承継できずに「廃業」を余儀なくされる場合も考えられるからです。

その場合に一番困るのは、患者さんです。

私のクリニックにとって承継の問題は10~15年以上先の話になるとはおもいますが、今から考えて準備をしておいても早すぎることはないのだと痛感しました。

11月もあと数日です。とてもあわただしい1カ月でした。

先日のハワイセミナーで一緒だった若い先生に「先生の経営セミナー、とても参考になりました!」といっていただけてとてもうれしい思いをしました。

経営セミナーとは、10月の京都の学会のモーニングセミナーの中で私が美容外科開業についてお話しした内容についてです。

そのなかで特に役に立ったのが「4冊の銀行通帳を上手に使う」という話だった、と言われました。

銀行通帳はほとんどの方が目にしたことがあると思いますが、これは日本の銀行の独特のサービスです。

海外の銀行に口座を持っている人なら経験があると思いますが、毎月あるいは隔月に送られる「ステートメント」とよばれる紙切れだけです。

外国の銀行にはこのような通帳(ブック)のサービスをしているところはあまりないようです。外国の人が、日本の「銀行通帳サービス」はとても有用だとほめていたこともあります。

わたしも銀行通帳は上手に活用すると、お金の管理がとても楽になると考えています。

さきほどのセミナーの話の内容ですが、それはクリニックを経営するうえで入金用、出金用、納税用、投資用の4冊の銀行通帳を使って管理をする、というとても簡単な方法です。

この方法の利点は、こまめに記帳していればその時点の入金状態と出金状態がリアルタイムで把握できキャッシュフローが一目でわかるということと、さらにお金の使い道を一般の出金用と納税用と投資用に分けることでお金がショートしないように上手に管理できるということです。

もちろんこの方法は、一般家計にも応用できるものです。とくにいろいろなところから収入がある家計には有用だと思います。

ミシュランガイド大阪京都神戸の新版が出たそうです。

私はグルメには興味がないので、ミシュランガイド東京版もみたことはありません。たまたまいったお店が載ったことのあるお店だった、ということがある程度です。

このガイドブックに掲載されることはお店にとって大変名誉なことのようです。

それにもかかわらず、何軒かのお店は選ばれたにも関わらず掲載を断ったそうです。

その理由が紹介されていましたが、ほとんどが「掲載することで今までのお客様に迷惑がかかる」というものだったそうです。

このガイドブックで紹介されることも意味があることだとは思いますが、こうして既存のお客様のほうを大切にするために掲載を断るお店の姿勢にも共感できます。

以前、このブログで「繁盛することの功罪」について語ったことがありますが、こういったお店の常連になっているお客さんは幸せですし、お店もきっと末永く続いていくのではないかと思います。以前の記事はこちら

私のクリニックにもこのような常連患者様がおられますが、こういった患者様に満足していただけるよう普段は提供することのないサービスを行っています。

おかげさまで手術や施術を受けていただいている患者さんはそのほとんどがリピーターの方で占めています。

この方針が変わることはありませんし、この方針をもっと徹底していくためにどうしたら既存の常連患者様にさらなる満足とサービスを提供することができるかを常に考えています。

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