先日のアンチエイジング学会でのこと。
「肝斑」をテーマにしたパネルで司会の先生が、「関西には肝斑の患者さんが多いようです。いや間違いなく多いです」とおっしゃっていました。
この先生は「しみ」の本も書いている有名な方できっと治療経験も豊富だと思うのですが、関西に肝斑が多い理由として「関西のおばちゃんは厚化粧だから・・」と付け加えていました。
関東の人にとって「厚化粧」という言葉は決してほめ言葉ではないのですが、関西の人にはそういうニュアンスはないそうです。
関西の人が厚化粧かどうかはともかく、化粧が厚いと化粧をするのも化粧を落とすのもかなり肌をこするためこれが機械的刺激になって、「肝斑」を悪化させているということでした。(肝斑の悪化する原因としてこするなどの機械的刺激や紫外線などがあります)
皮肉なことに肝斑を隠そうと化粧を厚く塗れば塗るほど肝斑が悪化する可能性があるということになります。
以前の記事で書いたことがある「フェイスパック」の話の続きです。以前の記事。
今回、クリニックで美肌治療を受けられた患者さんに、治療後のパックをサービスすることに決め、それにこの「アクアゲルマスク」を使おうということになりました。
こちらがその「アクアゲルマスク」です。
製造元の「プレビュート」の社長さんとはながいお付き合いなので、それほど大量の仕入れでないにもかかわらずリーズナブルなお値段で商談がまとまりさっそく発注。先週の金曜日に納品がありました。
その日は数人の患者さんの美肌治療予約が入っていましたので、全員の患者さんに施術後「アクアゲルマスク」のパックサービスをしました。全員の方に気に入ってもらい皆さんさらに自宅用にと帰り際にまとめ買いをされていかれました。
予想以上の反響で初日1日で在庫がほとんどなくなってしまいびっくりしました。
こちらの製品はジャスコとかドンキホーテなどで取り扱いがあり、商品棚の隣には私の顔写真が載っている説明書きが飾ってあるそうです(私自身いまだにその現場を見たことがありません、あしからず・・・)
好評でしたので、今後もこのサービスを続けていく予定です。もちろん自宅用にクリニックでの販売もいたします。
早いもので開業まであと2週間ちょっとになりました。
あいかわらず業者との会合に追われています。今週中にはレーザー機器などの高額医療機器を決定し発注する予定です。
こういった作業は慣れないせいもあるかもしれませんが、食傷気味でちょっと「うんざり」しています。開業関係の話はこれぐらいにして、少し夢のある話にしましょう。
昨夜久しぶりに化粧品の業者と食事をしました。最近「ジェルパック」という美容液の成分がはいった寒天のフェイスパックが出たのですが、その話におおいに盛り上がりました。
この製品、もうすでにドンキホーテや一部ドラッグストアに出ているのを見た人もいるかもしれません。その横に立てられた私の写真に気付かれましたでしょうか?
この製品、フェイスパックを使い終わった後、風呂などに溶かして美容風呂として使うことができる、というすぐれものです。
寒天でできたフェイスパック自体は目新しいものではありませんが、今後このなかにいろいろな美容成分や金粉などを入れた製品も作ることができるため、八事石坂クリニックでもオリジナルを開発して患者さんに紹介していこうと思っています。
家庭で使用するのはもちろん、クリニックでレーザーを受けた後のクーリングにも最適なのでは、と考えています。
先日、雑誌編集長F氏とのふとした話がきっかけになって、「パーソナル化粧品を作ってはどうか?」という企画が持ち上がりました。
「だれにでも使える化粧品」は、逆に「だれにもしっくりこない化粧品」になってしまう可能性があります。使う人それぞれにあった化粧品というものはないのか、ないのならそれをつくって商品とすることはできないか、ということです。
雑誌社が中心になって、モニターの方と私と化粧品会社が提携して「パーソナル化粧品」を作りましょう、ということになりました。とりあえず、この企画を「美溶液」でやってみようということになりました。
まずは美溶液のサンプルを2種類用意し、4人のかたにモニターをお願いして、その経過をブログで公開していただいています。HPから入る場合はこちらから。
成分についても化粧品会社に頼んで今後公開していく予定ですので化粧品フリークの方はお楽しみに!
今年も花粉症の季節がやってきました。昨日あたりからくしゃみが連発、耳の中までむずむずする感覚。1年ぶりの恒例行事といったとこでしょうか。
毎年この時期に思うのですが、肌の調子が悪くなる方が多いような気がします。通院されている患者さんの中で、突然今まで使っていた化粧品が合わなくなった、痒くなった、赤くなったとおっしゃるかたがおられます。
これにも花粉症が関係しているのでしょうが、防衛策としてはこの時期にはできるだけ肌に負担となるようなことを避けることが考えられます。特にこの時期に化粧品を変えるのはやめたほうがいいでしょう。新しい化粧品が、本当に肌に合わないのか、ただ肌のコンディションが悪いだけなのか、見極めるのが非常に難しいからです。
話は少しそれますが、女性にとって化粧品(特に基礎化粧品)の選択は、非常に難しい問題でこれで悩んでいる方は結構多いようです。どの化粧品がいいかをよく聞かれるのですが、正直にいってわかりません。
あえていえば、自分の肌のコンディションをよく見極めて調子のよくない時にも使えるものをさがす、ということぐらいでしょうか。
そういう意味では、この時期、逆に自分の肌に本当にあった化粧品をさがす最高のタイミングかもしれません。ただし、くれぐれも慎重に!。
またこの季節、美容外科にとっては一番忙しい時期でもあります。予約はお早めにされることをお勧めします。
先日、ドクターズコスメでお世話になっている、P社のM社長とF社の営業担当のM君とで銀座で食事をしました。
3か月に一回ぐらいこういった形で情報交換をさせていただいているのですが、美容外科の狭い世界しか知らない私にとっていつも新鮮な話ばかりでとても楽しみにしています。
M君の話ではドクターズコスメ業界は一時の盛況はなく、最近では数社が倒産するかもしれないとのことでした。
そんな業界の状況にもかかわらず、このお二人の会社はとても景気がよさそうで、とくにP社はここ数年次々にヒット商品を出し、コスメランキングでも常に上位にランクインしていました。
M社長の話では、コスメ業界はここのところしばらくトピックらしいものがなく、今年あたりなにかブレークするものが出てきてもいいころだとおっしゃっていました。
さらに、はやるコスメの条件としては、あまり理詰めで考えたものじゃなくて少しふざけているように見えるものが意外と受けるのだそうです。実際その場でもなかなかおもしろい商品のアイディアを披露されていましたが、私のような頭の固い人間には100%出てこないものでした。内容はひょっとするとP社の企業秘密なのかもしれないので具体的には書きませんが、商品化されるのが楽しみです。