痩身の器械について付け加えです。
従来から活躍していたクルスカですが、今後も安定した治療結果で人気がしばらく続くと思われます。
去年から導入されているMスカルプトですが、知名度がもう一つといったところで来年以降の人気沸騰を期待しています。
実際に殿筋を鍛えるという点では、画期的な器械だと思います。
殿筋は大部分の人にとって鍛えるのが難しい筋肉ですが、骨盤を安定させ体幹を強化する点でかなめとなる筋肉になります。
鍛えにくい理由はいろいろあるでしょうが、股関節の可動域の狭い人(私もそうですが)が殿筋強化目的にスクワットをしても大腿前面のほうに負荷がかかってしまい、思ったほどの効果が得られません。
スクワットの体制をとったときにお尻が後ろに「ぷりっと」出ない人はおそらくこのパターンです。
そういった股関節の可動域がせまい人がスクワット体制をとらないで鍛えられる点でMスカルプトは極めて有効だと思います。
あとは知名度だけだと思いますよ(HIFUの例もあるように)。
それにしてもネーミングがおぼえにくく言いにくい点で損してますよね、えむすかるぷと、なんて普通に覚えられないです、
はいふ!はいふ!めちゃくちゃ覚えやすいです!
くるすか!くるすか!こちらもおぼえやすいです!
えむすかるぷと、単純に言いにくい!
それだけの違いですが、これが大きいんだな~美容業界って。
手術に関しては前回までに書きました。
手術以外、レーザーや高周波など器械系についての振り返りです。
去年から言われていた「2020年は新しいことはするな!」の言いつけをまもったわけでもなかったのですが、新しい器械の導入がなかった1年でした。
セミナーや学会にも参加する機会が少なかったせいもありますが、情報があまり入ってこない、触れる機会もない、といったことで従来の治療法の踏襲の1年でした。
おまけに「コロナ」の影響で一時敬遠される傾向がありしばらく患者さんの数が減少しましたが、最近では少し持ち直してきているようです。
そんな中で器械による痩身は安定した治療結果によって知名度も上がり来年以降ますます盛んになるのではないかと思っています。
そのほかは、知名度上昇によってHIFU希望の患者さんが増加してきているようです。
HIFU自体5年以上前から我々のクリニックでも導入されている人気機種でしたが、リバイバル気味の過熱ぶりです。
そろそろこちらの領域ではイノベーションによる新しい治療器械が出てきてもいいころだと思っていますので来年あたりはその動向に要注目です。
今年最初の記事になります。
今年もよろしくお願いします。
新年早々少し長時間手術が続いたのですが、それも無事終了しちょっとほっとしているところです。
最近は新患患者さんは少し落ち着きましたが、リピーター患者さんの手術がしばらく続きます。
クリニックとしては非常に光栄なことで、リピーター患者さんの期待に応えるようにさらに頑張りたいと思います。
手術も大事ですが、今年は痩身器械による治療にも重点を置いていきたいと思っています。
去年の暮れに新たに痩身器械を3台導入しました。
詳細については今後お伝えするようにしたいと思います。
以前からの「バンキッシュ」もバージョンアップし、さらなる患者さんの満足を得られるようにスタンバイしています。
また「脱毛器」も新しい器械を導入しましたので今まで以上に患者さんの要望に応えられるようにしていきます。
また今回人生初めての挑戦をすることになりました。
それについては以前少し触れましたが、本の出版を予定していることです。
ちょっと恥ずかしい、という気持ちもありますが、内容については自分の言いたいことを少しでも書けたのではないか、と思います。
美容外科の先生にありがちな「きれいになるためには・・・」的な本では全くありません。
全編、天邪鬼(?)の自分であふれています。
あまり書くと「ハードル」をあげてしまいますのでこれぐらいにします。
新年早々、ダイレクトメール可としてくださった患者さんに年賀状を送りました。
そのなかでご案内しましたが、今月はあの「バンキッシュ」のキャンペーンを行います。
そうです、ポッコリお腹、腰、太ももの皮下脂肪を楽に減らせられる「バンキッシュ」です。
1月中は、1回あたり73,500円のところを4回セットで168,000円(実質43%引き!5名様限り)でご案内しています。
特長はとにかく楽に減量効果が得られることです。
患者さんは寝ているだけ、お腹がぽかぽか暖かくなって気持ちいい、痛みは全くなしという夢のような器械です。
去年からアメリカの美容外科で最大の話題になっていて日本では当クリニックが最初の導入クリニックになりました。
ぜひこの機会におためしください。
ちょっと早いですが、今年1年間で流行った美容治療と来年以降の美容治療で主流になりそうなものをまとめました。
今年の美容外科のテーマは「若返り」と「痩身」の二つであり、来年以降もこの傾向は続くと思います。
この二つを考えるにあたって重要なことは、施術が安全で楽に受けられることとそれなりの効果が必ずあること、です。
「若返り」の中のたるみ治療に関しては、今年うちのクリニックにも導入したウルセラシステムと従来のサーマクールをうまく駆使することで上記のような夢の治療に一歩近づくことができることがわかりました(サーマクールに変わるものとして「イントラジェン」も有望と考えています)。
一方「痩身」にも新しい波が押し寄せてきています。
ダウンタイムなく、脂肪吸引のようなリスクも全くなく、さらに施術にともなう痛みもまったくない、といった夢のような痩身治療が実現する可能性が出てきました。
過去の記事にも書きましたが、その突破口を開く器械が「バンキッシュ」です。
10月からのべ30人以上の患者さんの腹部の痩身治療に用いましたが、このたびその1か月後の結果を集計分析してみて、その内容には正直驚きました。
95%以上の患者さんに痩身効果を認め、腹部周囲が平均4cm減少しました。
バンキッシュは施術後のダウンタイムはゼロで、施術に伴う痛みはまったくなく、高周波のでるパネルをおなかに30分かざすだけ、という手軽さで、これだけの減量効果が得られる器械はこれまでになかったものです。
このバンキッシュは、日本で唯一うちのクリニックで来年も引き続き本格的に治療継続できることが決定しました。
患者さんには、来年早々、バンキッシュによる痩身を詳しくご紹介しますのでお楽しみに。
しばらくブログの更新をさぼっておりました。
10月下旬から、何かと用事が立て込み毎日が空回り状態でした。
慣れないセミナーの講師を引き受けたり、新しい痩身器械のデモを予定したりでいつの間にか11月も3分の1が過ぎてしまいました。
今回の痩身器械のデモでは、普段は会員の患者さんだけにお知らせをしているのですが、過去通院された患者さんでDMがOKのかた全員にお知らせをいたしましたところ、大変多数の患者さんに施術を受けていただくことができました。
今回のデモでご紹介しました痩身の器械「バンキッシュ」は高周波で皮下脂肪を選択的に加熱し、脂肪細胞の破壊と代謝促進を図るもので、当クリニックではすでに導入済みの「エクシリスボディ」と同じ会社から発売されています。
高周波のでるパネルをお腹に30分かざすだけ、という超お手軽な痩身マシーンです。
日本では当クリニックが初お目見えということで、できるだけたくさんの患者さんに受けていただき感想を伺いたいと思い上記のような方法でお知らせいたしました。
延べ人数で30人ほどの患者さんが2週間ちょっとの間に施術を受けられて、1日中稼働しっ放しの日もありました。
ご感想のとしては・・・痛みは全くない、お腹の中が暖かくなり気持ちよく、施術中寝てしまった、という患者さんがほとんどでした。
気になる効果のほうですが、近いうちにきちんとした形でデータを公表する予定です。
感触として、1回の施術前と後でウエストサイズは1~3cm減といったところです。
痛みが全くないため、患者さんにとっては何か施術を受けているという感覚に乏しく、サイズがそれほど変わったとは思えないようでしたが、かなり正確に計測していますのでウエスト減効果は間違いないようです。
患者さんの中には、実際に施術後帰宅されて洋服を着た時にサイズ減を実感した、という方もおられました。
「バンキッシュ」は痩身器械としてかなり期待が持てそうですが、残念ながらデモも本日までとなってしまいました。
ご協力ありがとうございました!
余談ですが、美容器械のネーミングは非常に大事だと思っています。その点で「バンキッシュ」は、自分的に超合格点です。
車好きな方なら、うーんかっこいい!と思ってしまうネーミングです。
久しぶりの更新です。
メディカルスキンラボのHPへのバナーができました。左の一番上に配置しています。
こちらのHPは美肌に関する新しい情報をできるだけ早くお届けできるようなサイトにしています。
よろしくお願いします。
おかげさまで新しく導入した「エクシリスフェイス」の予約もたくさんいただいてご好評をいただいております。
「エクシリスボディ」も少しずつ予約がはいっています。季節的にもこれから徐々に患者様も増えてくるのではないかと思っています。
こういった器械による美容施術は、ほんの数年前には考えられなかったことが可能になっています。
美容外科で痩身といえば「脂肪吸引」がメインでしたが、ここ1~2年、痩身用の美容器械がどんどん導入されています。
この「痩身器械」全般に言えることは、美容外科医がなにも考えずに施術していると結局は「エステ」の延長で終わってしまう可能性があるということです。
脂肪吸引でも痩身マシーンでも、あくまで皮下脂肪をターゲットにして医学的にこれを減量するものであるということが前提になります。
また脂肪吸引術に慣れている美容外科医でも、医学的に器械を使って皮下脂肪を減量するにはどうしたらいいかを意識しないと効果を出すのは難しいと思います。
エステとは違う「痩身術」を真剣に考えないと美容外科におけるこの分野の発展は難しいと考えます。
うちのクリニックでは、いかに「楽に」「安全に」「効果的に」「早く」皮下脂肪を減らしていくかを実現するための脂肪減量プログラムを考案しています。
今週の週末は、東京で学会がありますので明日の土曜日は休診となります。よろしくお願いします。
先週の日曜日、大阪のセミナーに参加してきました。
セミナーのテーマは「痩身マシーン」についてでした。
このブログでも以前からお伝えしているように、ここ1年ぐらいずーっと最適な「痩身マシーン」を探してきました。
今回のマシーンは、去年の秋の学会から気になっていた器械で超音波で脂肪を減らしていくものです。
その後残念ながらその器械の情報が手に入らず棚上げ状態になっていたのですが、やっと詳しい話が聞ける機会がやってきたのでした。
かなり痩身効果の高い器械で導入予定の有力候補と位置付けています。
導入が決まりましたらすぐにブログなどでご報告しますので、チェックをよろしくお願いします。
昨日は東京でまたまた新しいたるみ治療器のデモが知り合いのクリニックであるとのことで見学に行ってきました。
従来のレーザー系のたるみ治療器に比べるとやや侵襲が大きい気がしましたが、以前のレーザーに比べて色々なところが改良されているところが魅力でした。
最近こういった美容器械の情報に触れる機会が多いのですが、美容手術と違って入れ替わりがかなり早く情報源をしっかり持って実際に自分の目で素早く確実に効果などを判断して行かなければいけない、ということが大事みたいです。
脂肪吸引の難しさは、手術をすればするほど実感します。
皮下脂肪を単純に減らす、ということであればそれほど難しいことではありません。
しかし仮に太腿の脂肪吸引であれば、ほっそりしたライン、滑らかなライン、まっすぐなライン、それでもって女性的な丸みも少し残そうと思うと途端にむずかしくなります。
その原因は手術をしてから結果が出るまでが、非常に長いからです。一般的には術後3カ月で結果が出るといわれていますが、この時点ではまだまだ途中経過です。
もちろん術後3カ月ですでにでこぼこになっていれば絶望的です。それ以後自然に滑らかになることはありません。
逆に術後3カ月でとてもきれいなラインが出ていてもそれ以後徐々に波打ってくることがあります。
そうだとすれば術後どれくらい見れば「完成」と言えるのか。私の経験では短くとも1年は必要、できれば2~3年は見る必要があります。
繰り返し言います。脂肪吸引術の術後3カ月は、成功か否かの必要条件ですが、十分条件ではないのです。
美容外科医は術後長期的なフォローアップをするつもりで脂肪吸引をするべきです。それをすることで、脂肪吸引術の経験を積むことができて初めて技術も向上していくことができるのです。
私の患者さんは幸いなことに、長く診せていただける患者さんが多いので以前からこのようなことに気づくことができました。
そこで得られた私のささやかな結論は、『脂肪吸引術のコツは、「いかに皮下脂肪を残すか」にあり』です。
脂肪吸引で死亡事故、というショッキングなニュースがありました。患者さんのご冥福をお祈りします。
現時点では手術と死亡の因果関係がはっきりしないようですが、腸管に穴?が開いていたという報道もあるようです。
もしそうだとすれば、吸引管の操作による腹壁・腸管穿刺、その後の腹膜炎で命を落とされたということになります。
我々が脂肪吸引による合併症として認識しているリスクにはいろいろありますが、教科書的に申し上げれば「腹壁損傷」というのはありません。
脂肪吸引術の術後に死亡するリスクはゼロではありませんが、我々が考えているものはこういった原因とは全く違うものです。
これは、脳外科の手術でいえば、手術中に病変部位以外の脳損傷を与え死亡させてしまうリスクと同じです。それは手術のリスクとはいいません。
つまり通常の美容医療行為とはかけ離れている初歩的レベルでの過失事故の可能性があります。
脂肪吸引は美容外科医の間で安易に考えられていることが多い手術で価格も安価に設定されています。安価に手術を受けられることは患者さんにはいいことかもしれませんが・・・無責任な手術では困ります。
安全にそして仕上がりもきれいな脂肪吸引には、美容外科医としてそれなりの経験と慎重さが必要です。私自身いまだに脂肪吸引はむずかしい手術だと思っています。しかも体力がいる手術ですからいつまでもできる手術とは思えません。
「根こそぎ脂肪吸引」などというコピーを見るたびに愕然とします。どうかこれ以上脂肪吸引を悪者にしないでください。