美容外科手術でトラブルを避けるために87

形成外科専門医でこれから美容外科医として診療にあたるドクターに向けて書いています。

前回の記事でフェイスリフト手術の落とし穴を書きました。

2次元的にあらゆる方向にたるみが生じているエイジングフェイスに対して、1方向に強く牽引するとそれ以外の方向のたるみが強調されてしまう、ということを頭に入れてプランニングする必要があります。

そこでトラブルを避けるための2つの方法は、

一つはバランスを考えながら牽引が必要と感じた方向すべてをしっかり引き上げる

もう一つは、バランスを崩さない程度に一つの方向をそっと引き上げる

になります。

どちらがいいか、それは患者さんに判断をゆだね選択していただくことになります。

しかしその前に、とても大事なことは・・・

今まさにずっと書いてきているように、自分が考える結果を確実に手術で実現できる実力を身に着けているということが重要です。

その実力があれば、患者さんにどちらの方針でいきましょうか、という選択をゆだねることができなおかつトラブルを回避することもできるといえましょう。

しかしこれはとても難しいことになります。

何故ならそもそも自分の行った手術がフェイスリフトの本来の効果をずっと維持できているかどうかは患者さんの術後長期フォローアップをしなければわからないからです。

では、初心者はフェイスリフトでトラブルを避けるにはどうしたらいいか、です。

次号へ続きます。

美容外科・美容皮膚科
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