美容外科手術でトラブルを避けるために81

SMASの作成における具体的なコツについて。

SMAS弁を作成するにはその表面と裏面を剥離する必要があります。

裏面の剥離をするうえで注意する点はその奥に顔面神経が何本も横たわっていることを知ることです。

初心者にとってフェイスリフトで顔面神経麻痺を作ってしまうことは一番避けたいところですが、ここを剥離していかないと効果的なSMAS弁を作成することはできません。

そこの剥離のコツは、まず広頸筋を見つけることです。

広頚筋の後縁はほとんど数本の筋繊維でしかありませんが、それでもそれが一番大事なメルクマールですので何としてもこれを見つけます。

これを見つけたらこの筋繊維を頭側に注意深くたどっていきます。

それと同時に尾側と前方へも少し剥離していきます。

この面の剥離のコツは、この筋繊維から決して離れないことです。

この面(SMASや広頚筋の直下)をキープできれば顔面神経を損傷することを避けることができます。

少し剥離ができたところで、今度はSMAS弁の表面の剥離(皮下剥離にもなります)をします。

SMAS弁を作成しようと思って剥離していくと症例によってはとても薄い膜しか残らなかった、という経験は誰でもあると思います。

これを防ぐには、この皮下剥離を行うときにSMASの裏面との関係を常に確認しながら少しずつ皮下を剥離してくのがコツになります。

 

美容外科・美容皮膚科
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