怖いもの知らず 知らぬが仏 2

実際に挿入された溶ける糸がどのようになっているか、について

患者さんは、泡のようにきれいに消えてなくなる、というイメージをお持ちかもしれませんが、全く違います。

糸自体はそれとなく残っていて、フラグメント化(細片化)しているところが溶けない糸と違う点です。

なぜこのようなことがわかるかというと、我々のクリニックでフェイスリフトを受ける患者さんの多くが過去にこのような糸リフトを受けていることが多いからです。

以前にも書きましたが、当クリニックではフェイスリフトの手術において徹底的にSMAS弁を起こしています。

顔面神経が見えるか見えないかぐらいの深さでなおかつ顔面の前面まで剥離しますので、過去に受けた手術でどのようなことがなされてきたかほぼ丸わかりになります。

糸についてもどのような材質のものか、挿入の深さや方向まで全部わかります。

ですから術後どれくらい経過しているとどのような変化が糸に起きているか直視下に見て知ることができるのです。

その経験から、溶ける糸が泡のように消えてなくなるのではないことがわかっています。

したがって溶ける糸は消えてなくなるから安心、というのはちょっと違う気がします。

詳しくは次回に

美容外科・美容皮膚科
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