早いもので8月もあと1日となりました。
8月に当クリニックでは初めての会員限定キャンペーンを行いましたが、好評のうちに終了となりました。
9月も大変お得な会員限定キャンペーンをおこないます。今回のキャンペーンは「サーマクール」です。
この機会にぜひ会員登録をお願いします。
会員登録は、当クリニックに受診経験のあるかたであればどなたでも登録できます。
会員登録はこちらから。
この週末は「日本美容皮膚科学会」に参加しました。
この学会に出たのは今回が初めてでした。
意外とこじんまりとした学会で、前回の「抗加齢学会」と似たところは参加者にパラメディカルが多いことでした。
美容皮膚科といえば、やはり美肌レーザーが主役。
最近の美肌レーザー事情が垣間見れて、その部分では非常に勉強になりました。
私が開業して5年近く経過しましたが、その間に美肌レーザー治療を取り巻く環境もだいぶ変わりました。
5年前は、とにかくIPL全盛、美肌といえばノーダウンタイムのIPLでした(IPLというのは、光治療器のことです)。
ところがここ1~2年まえからレーザー治療が盛り返してきました。
レーザーといえども以前のようなかさぶたができてダウンタイムがあって、という治療とはことなります。
以前の記事にかきました「レーザートーニング」が主役です。
1~2年でこれほど変わってしまうのですから、これからも美肌レーザーは進化続けるでしょう。
夏休みのせいもあるかもしれません、修正手術の相談が増えていますが、多いのはやはり「まぶた」と「鼻」です。
今回は「まぶた」の修正手術について私の考えを述べたいと思います。
修正手術には、前回の手術の影響を考慮するのはもちろんですが、もともとの瞼がどのような状態であったか、といったことも併せて考えなければならず、そうすると患者さんによってその状態にバリエーションが多すぎて、手術の方針すら立たず途方に暮れてしまうこともあります。
いろいろな患者さんの修正手術を経験することで、一番大事なのは挙筋腱膜の状態をしることである、ということに気付いたことは今までの記事にも書いてきました。
挙筋腱膜はまぶたの動きの原動力である上眼瞼挙筋のパワーを瞼に伝える非常に重要な働きをする腱様の膜です。
そして二重を考えるときにもこの挙筋腱膜の状態がどうなっているのかが重要になります。
「まぶたの粘膜・瞼板=眼瞼後葉」と「まぶたの皮膚=眼瞼前葉」にバランスよく上眼瞼挙筋のパワーが伝わっていることが正常な二重を作るうえで重要になります。
ところが修正手術を希望して来院される患者さんはここがうまくいっていないことが多いのです。
後葉よりも前葉のほうにパワーが偏っていると、まぶた全体は「下垂気味」、まつ毛は「外反気味」、二重のラインは食い込みが強め、といった状態が見られます。
逆に前葉よりも後葉にパワーが偏っている場合、まつ毛に皮膚が乗っかり気味、したがってまつ毛から二重の皮膚がたるみがち、二重のラインはゆるく場合によってはラインの消失がみられます。
こういった点についてカウンセリングの時に注意深く観察することで、実際は手術をしなければ直接観察することができない挙筋腱膜の状態を推し量ることができます。
ここがわかれば、挙筋腱膜を瞼板固定することも、切開創をどのように腱膜に固定すればいいか、おのずと答えが出てきます。
このことについて気を付けながら手術することで修正手術の成績を安定することができます。
オリンピック開催が関係しているせいか、最近イギリスに関する特集番組が多いような気がします。
先日見ていた番組でイギリスの自動車産業の実情をレポートしていました。
イギリスには、伝統ある老舗の車メーカーがたくさんあり、ロールスロイス、ベントレー、アストンマーチンなど高級車メーカーが多いことも比較的よく知られています。
ところが、イギリスにおける自動車産業の衰退が主な原因のようですが、その多くが外国資本の傘下に入っています。
番組ではそんななかで国内資本で頑張っているメーカーの一つ「モーガン」が紹介されていました。
「モーガン」は、車好きの人にはよく知られているブリティッシュスポーツカーメーカーです。
驚くことに、今でも製造工程のすべてが職人のハンドメイドによるものだそうです。
このスタイルは1913年以来(ほぼ100年!)続いているとのこと。経営は創業者一族によっておこなわれており、今の社長は4代目だそうです。
100名前後の職人の手で1週間に製造できる自動車は30台程度だそうです。
時間をかけて1台1台丁寧に作られ(フレームの一部は木製!)、世界中のカスタマーに届けられます。
この車、日本でも時々ごくたまに街中で見かけることがあります。
一目でそれとわかるスタイリング、好みは分かれると思いますが伝統と気品を感じることができます。
イギリスには100年近くフルモデルチェンジすることなく同じスタイルの車を作り続けている、日本ではちょっと信じられないメーカーがあることが車文化の違いを感じずにはいられません。
また日本が今後、成熟社会から衰退へ向かう時の一つのお手本?になるのがイギリスかもしれないと思いました。
ロンドンオリンピックで寝不足の人もいるのではないでしょうか。
いろいろな競技を見るにつけ、金メダルを取るのは本当に難しいものだと痛感します。
金メダルを取ることだけが大事なわけでないことは重々承知の上で、それでも金メダルにこだわってしまうのがスポーツマンの性なのだと思います。
スポーツ界にかぎらず、どの世界でもトップクラスの人であればその頂点を目指すのは当たり前だと思います。
トップをとるために戦略的になることも必要ですが、最後はその人の信念の強さが問われます。
どこまでその強さを維持できるか、そのためには日頃から地道な努力と鍛錬が必要とされます。
われわれ美容外科医も常にその試練に立ち向かいながら毎日の診療をしています。
安易な道がいくらでも用意されているのが美容外科の世界ですが、だからこそ常に自分の信念を自らに問いただして行かなければいけないのだと思っています。