いつもハワイから帰ってしばらくは体調がいいのですが、1週間すると元に戻ります(体調が悪くなるというよりは普通になるかんじです)。
その原因の一つは時差なのでは?と考えています。
1日遅れを無視すれば、ハワイは日本より5時間早いとも考えられます。つまり日本時間で午前7時はハワイでは昼の12時になります。
そのためにハワイから帰って暫くは早寝早起きが全く苦痛なくできます。
今回も帰国した翌日は午前2時に目が覚めました(ハワイ時間で朝7時です)。
仕事が始まる時間はハワイ時間で午後2時、絶好調なのです。
ところが朝の目覚めの時間が帰国後1日経つにつれちょうど1時間遅れ、結局1週間でいつもの起床時間にもどります。
以前聞いた話ですが、人間は1日が25時間周期でできているということなのでこの現象がぴったりあいます。
帰国後1週間ぐらいは1日を問題なく25時間で過ごすことができる、というわけです。
ハワイ旅行は行けばそれなりに楽しいのですが、それとは別に、こういった理由で帰ってきて1週間がとても調子がいいのでまた行きたくなるのでは?と勝手に考えています。
11月もあと数日です。とてもあわただしい1カ月でした。
先日のハワイセミナーで一緒だった若い先生に「先生の経営セミナー、とても参考になりました!」といっていただけてとてもうれしい思いをしました。
経営セミナーとは、10月の京都の学会のモーニングセミナーの中で私が美容外科開業についてお話しした内容についてです。
そのなかで特に役に立ったのが「4冊の銀行通帳を上手に使う」という話だった、と言われました。
銀行通帳はほとんどの方が目にしたことがあると思いますが、これは日本の銀行の独特のサービスです。
海外の銀行に口座を持っている人なら経験があると思いますが、毎月あるいは隔月に送られる「ステートメント」とよばれる紙切れだけです。
外国の銀行にはこのような通帳(ブック)のサービスをしているところはあまりないようです。外国の人が、日本の「銀行通帳サービス」はとても有用だとほめていたこともあります。
わたしも銀行通帳は上手に活用すると、お金の管理がとても楽になると考えています。
さきほどのセミナーの話の内容ですが、それはクリニックを経営するうえで入金用、出金用、納税用、投資用の4冊の銀行通帳を使って管理をする、というとても簡単な方法です。
この方法の利点は、こまめに記帳していればその時点の入金状態と出金状態がリアルタイムで把握できキャッシュフローが一目でわかるということと、さらにお金の使い道を一般の出金用と納税用と投資用に分けることでお金がショートしないように上手に管理できるということです。
もちろんこの方法は、一般家計にも応用できるものです。とくにいろいろなところから収入がある家計には有用だと思います。
今日予定されていた7時間の手術が終わりました。内容は下半身の脂肪吸引です。
夏の間少なかった脂肪吸引術でしたが、これからの季節は徐々に増えてくるかもしれません。
下半身の脂肪吸引で7時間はかなり長いほうだと思います。麻酔は全身麻酔になります。
なぜ時間がかかるかというと、ひとえに吸引管が細いからです。直径が1.6~2mmの吸引管を使っています(アメリカ製です、吸引管に限ってはなぜか国産よりアメリカ製のほうが繊細なのです)。
美容外科を始めたときは3~4mmの国産の吸引管を使っていましたが、一度このアメリカ製を使うと国産の吸引管がとても太く感じてしまって使う気になれません。
仕上がりはとてもスムースですが、そのかわり同じ量の脂肪を吸引するのにどうしても時間がかかってしまいます。
明日もさらに長い8時間ぐらいかかる手術が予定されています。
今日1日で体重が1.5~2kg減ったと思います。患者さんも、私も、です。
ハワイのセミナー2・3日目は新鮮死体を使用しての実習です。
場所は海沿いにあるハワイ大学医学部の敷地内です。
この建物の奥に冷房完備の実習室があります。冷房はなんでも深層海水をくみ上げてキンキンに冷やしているそうです。
ハワイとはいってもここだけは長袖・長ズボン・ガウンと厳寒仕様です。
実習では参加医師2人に1体の死体が割り当てられました。
私は名古屋大学の後輩の蛯沢先生と組んで、鼻・フェイスリフト・下眼瞼を中心に解剖をすすめていきました。
日頃、手術ではなかなか見ることができない顔の奥深いところまでしっかり見届けることができました。
同じ手術をするのでも、その奥に何があるかを知って手術するのと知らないで手術するのとでは全然違います。
そういった意味では、今回のセミナー実習はとても役に立ったと思うのですが、これがもっと身近に国内でできるようになればいいのに・・と思いながらハワイからの帰路につきました。
今日は、ハワイの解剖セミナー1日目です。
ハワイ大学の東西センターというところで講師の広比先生(リッツ美容外科東京院院長)から10時から5時までみっちりと鼻の手術の講義がありました。
参加人数は日本全国から20人あまりの美容外科の先生が参加され、参加者の中には去年サンフランシスコの解剖セミナーでご一緒した秦先生、小川先生のお顔も拝見しました。
先日の京都の学会でなかば強引にお誘いした名古屋大学の蛯沢先生も忙しい中で参加されていました。
広比先生の数千例の経験のなかから重要なエッセンスを披露していただき、7時間もあっという間でした。
私の診療経験のなかで気になっていたこと、逆に気付かなかったことなどに対する解決の糸口のヒントをもらえたような気がします。
明日・明後日で実際の新鮮死体を用いて手術のシミュレーションを見たり聞いたり実際に行ったりしてさらに理解が深まることを期待しています。
以前にも報告しましたが、現在クリニックにおける各種サービスの価格を見直しています。
そのなかで一番大きな変更は、カウンセリング料有料化についてです。
従来、他院の術後経過相談に限ってカウンセリング料をいただいていましたが、今後カウンセリングは原則有料となります(当面は初診の患者さんに限らせていただきます)。
これについては、開業以来しばしば検討してきましたが、今回このような決定に至りました。
良心的な患者さんに支えられてこれまで無料カウンセリングをやってきましたが、中にはうちのクリニックで無料術前相談をうけたあと、他院で手術をうけその術後経過についてもうちのクリニックに無料相談という患者さんがおられ、他の患者さんへの影響を憂慮していました(逆に「カウンセリング料はいらないのですか?」と料金を払おうとされる患者さんが多いのも事実なのですが・・・)。
カウンセリングを重視する姿勢には変更ありませんし、十分な時間をかけるという方針はかわりません。
なにとぞご理解のほどをよろしくお願いします。