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われわれ美容外科医はもちろん、外科医であれば手術器械に必ずこだわります。

手術に関しては「弘法は筆を選ばず」というわけにはいきません。

手術器械のなかでも、特にハサミは切れないと本当に困るのでこだわります。

私も過去にいろいろなメーカーのハサミを使用してきましたが、国産のものは最初は切れ味がいいのですが、半年もたたないうちに切れ味が落ちてきます。

それに反して10年以上前から「マイはさみ」として使用してきた「Stille」社製のハサミは長年使用してもそのシャープな切れ味が変わらず、とても優れモノだと思います。

カタログを取り寄せてみると「Stille」社は150年も続くスウェーデンの手術器械専門メーカーだそうです。

メーカーのWebsite → http://web1.stille.se/public/default_frame.htm

自分のクリニックのハサミも今後これに統一しようと考えています。

国産のハサミに御不満をお持ちの先生、一度このシャープな切れ味を味わってみてください。他のハサミは使いたくなくなります。

お値段は国産高級ハサミとそれほど変わらない値段(6万前後)で手に入ります。

10年前は8万ぐらいしたような記憶がありますので、そのころに比べたらずいぶん安くなったような気がします・・・。

さてこれが今年最後のブログになりました。いろいろ好き勝手なことを書いてきましたが、来院された患者さんから「ブログみてますよ」という言葉に励まされてここまで書き続けることができました。

来年は今年以上に充実した内容のブログを書いていこうと思っています。よろしくお願いします。よいお年を。

ときどき患者さんから、形成外科出身の美容外科医の先生のほうが手術の技術が高いのでしょうか?と聞かれることがあります。

私の考えでは、あまり関係ないように思います。美容外科に関連の深い科はどの科ですか?ときかれれば形成外科かな、と思いますが・・。

ただし形成外科の医局にいたときに思ったのは、皮膚の縫合はやはり形成外科の先生が一番上手だということは間違いありません。

手術の傷跡はだれが見てもわかりますので、そういった点では形成外科医の評価は一般の外科医よりも判断がつきやすいし、また形成外科医は常にきびしい評価の目にさらされているともいえます。

だからこそ形成外科医になりたてのころは皮膚の縫合練習を一生懸命します。

形成外科の皮膚縫合は、他の科とちがって「中縫い」というものを必ず行います。皮膚の裏側も糸で縫うわけです。表面も縫うのですが、その糸は抜いてしまうのに対して「中縫い」の糸はずっと残っています。

この糸が傷を広げないように働いているので、形成外科医の縫った傷は理論的に髪の毛1本ぐらいの傷で治るわけです。

美容外科でこの中縫いの技術が一番役に立つのは「フェイスリフト」です。ですから形成外科出身の先生は比較的「フェイスリフト」が好きな先生が多いようです。私も例外ではありません。

ときどき以前に私がフェイスリフトの手術をして差し上げた患者さんの傷跡を見る機会がありますが、目立たなくきれいに治っていると何となくうれしい気分になります。

こんな時は、美容外科医になる前に形成外科をやっておいてよかった~と思えるのです。

2009年はクリニック経営にとっても困難な年でした。

知り合いの先生が経営されているクリニックでも少なくも2件が閉鎖(一般企業でいえば倒産です)になりました。

医療機関といえども、その経営は他の業種となんら異なることはありません。

クリニックにも売り上げがあり、粗利益があり、営業利益・経常利益・純利益があります。

利益がなければ経営を続けることはできません。

また、自営業の方が資金繰りに苦労されるように、クリニックを経営されている院長先生も同じように苦労されています。

しかし開業するからにはここを避けて通るわけにはいきません。

幸い、私は経営というものに苦手意識がなくむしろ興味津津なので助かっています。

今年、開業して身をもって解ったのは「黒字倒産」という不思議な言葉についてです。

あとは経費の計上のしかた、とくに減価償却についての知識を十分にもっておかないと経営が危うくなります。最近の美容外科では特に「レーザー器械」が曲者です。

来年も患者さんにご迷惑をおかけしないように、健全な医療は健全な経営の上に成り立つ、ということを忘れず日々の経営努力を怠らないように頑張ります。

美容外科で行う手術にかぎらず、手術のうまい下手は術者の手先の器用さによるものと考えがちです。

確かに美容外科医にはある程度の器用さは必要かもしれません。

脂肪吸引術は「彫刻」のようなもの、とか、鼻の手術は「模型作り」のようなもの、とか傷なおしの手術は「裁縫」のようなもの、などなど・・。

このようにいろいろと言われますが、彫刻や模型作りや裁縫に比べると手術は術者の器用さや技術が直接その結果に影響することが少ないように感じます。

こんなに乱暴な手術で結果はさぞかし・・・と思っても意外と素晴らしい結果だったり、逆にこんなに細かく丁寧にされている手術なのにそれほど大した結果の違いが出なかったり。

この原因は、患者さんの創傷治癒能力に負うところが大きいと考えています。

誤解を恐れずに正直にいいますと・・・どんな手術をしても患者さんの体がちゃんといい方向に治してくれる、そういった能力が備わっていると考えられます(もちろん手術歴10年以上の外科医についてのお話で、患者さんの創傷治癒に問題がない場合です)。

そう考えていくと美容外科の「手術」は、どちらかというと「料理」に近いような気がします(不謹慎なたとえは毎度のことで申し訳ありません)。

料理の良否は、料理人の腕に負うところもありますが、素材の良否もかなり大きなウエートを占めています。

素晴らしい料理というのは、素材の良さを十分にひきだされたものと考えると、素晴らしい美容手術というのは患者さんに備わっている元々の良さを十分に生かした手術なのではないかと考えています。

先日のお休みの日に、岐阜の「アクア・トトぎふ」にいきました。

アクアトトぎふは世界最大級の「淡水魚水族館」で以前から行きたいと思っていたのです。

私の場合、魚好きといっても普通の色鮮やかな観賞魚より灰色の地味な迫力のある魚が好きですので、ここはまさにうってつけ、パラダイスでした。

なかでも「ピラルク」は韓国の水族館で見て以来で、そのときよりもたくさん飼育されていて圧巻でした。残念だったのは餌付けのシーンが見られなかったことですが、それでもその迫力に感動しました。

顔の先が平たくて口が大きく、きっと餌をとるのに都合のいい形をしているのだろうな~と見入っていました。

機能美という点で「戦車」と通じるものがあります。

あとでネットで調べたらこんなものも売っていたのですね。

「タイ焼き」ならぬ「ピラルク焼き」!!買っておけばよかった。

フェイスリフトといえば、いまやSMAS法が標準になっていますが、その具体的な手術のやり方についての知見です(SMASとはSuperficial musculo-aponeurotic systemの略、SMAS法によるフェイスリフトはこちらを参照)。

SMASは患者さんによっては、はっきりしないことがあり、SMASだと思ってどんどん剥離していったら、ぺらぺらでとても牽引できるとは思えないような代物だったり、逆に脂肪に埋もれてSMAS本体がよくわからなかったり、で一定のSMASを作成するのは結構難しいものです。

一般の方にもわかりやすいようにたとえていうと、SMASによるフェイスリフトは顔面を3枚おろしにするようなものです。ちょっと不謹慎かもしれませんが、魚の3枚おろしを想像してください。しかも身の部分を3枚におろすのです。

3枚とは、浅いところから皮膚・皮下脂肪、SMAS・広頚筋、深部脂肪組織・顔面神経層となっています。

難しいのは、第1層の皮膚・皮下脂肪と第2層のSMAS・広頚筋の間にランドマークがなくて非常に分かりにくく、それが原因で一定の厚さのSMASが得られにくいことです。

そこで私がここ7~8年行っている、確実にしっかりしたSMASを作成する方法についてです。

まず耳前切開から皮下剥離を数cmします。その次にSMAS下に入ります。広範囲に皮下剥離する前に、です。第2層と第3層は比較的わかりやすいので、まずここをできるだけ広く剥離します。ここで気をつけたいのはやはり顔面神経ですので、SMAS・広頚筋の直裏を剥離します。深部脂肪組織を下に落とすように剥離するのがコツです。

それが終わってから、SMASを牽引しながらSMASと皮下脂肪の間を、SMASが薄くなりすぎず、厚くなりすぎず、微妙な層を剥離していきます。

こうすれば、どんな患者さんにも一定の丈夫なSMASができるようになります。

この手術のやり方のもう一つの利点は、皮膚そのものも薄くなりすぎず、皮膚壊死を起こす可能性が少なくなることです。血行がいいので、1週間で抜糸ができます。

一度トライしてみてください。Good Luck!

私のストレス解消法を以前かきました。記事はこちら

ストレス解消だけでなく、趣味の世界でも私の方法は役に立ちます。いろいろなものをコレクションする趣味をお持ちの方に、特に役に立ちます。

コレクターの心理は集める過程の楽しみと集まったものをずらりと並べて楽しむことで満足感が得られます。

ところが世の中にあるものが全部そろえられるわけではない、仮にそろえようと思うと膨大な費用と時間と空間が必要になる恐れがあります。そのことがかえってストレスになるのです。

そこで私のストレス解消法の出番です。考え方をかえれば、コレクターにとって「コレクション」されたものに価値があるというよりは「コレクション」によって得られる満足感に価値があると考えられます。

したがって何も実際に集めなくていいのです。頭の中でコレクションするのです。時間も費用も空間も一切必要ありません。想像の世界で集め、想像の世界で集まったものを眺めればいいのです。

ただ、想像を助けるために「カタログ」ぐらいは持っていたほうがいいかもしれません。今なら「ネット」でしょうか。

コレクションを頭の中でする、ということを覚えてから、コレクションに無駄な費用、時間、場所を費やすことが一切なくなり、ストレスも皆無になりました。

ちょっと空いた時間に「カタログ」を眺めれば、すぐに頭の中でコレクションを始めることができます。

私のレベルになると実物よりもむしろ「カタログ」のほうが好きで、中途半端な現実の収集物はかえって想像の邪魔になるのでないほうがいいです。

昨日から新しいブログエディタを使っています。まあまあ調子いいみたいです。

先週、胃の内視鏡検査を受けました。

過去2年弱、胃の検査を受けていなかったので、いつもお世話になっている近所の内科クリニックの先生にお頼みしました。

そこのクリニックは朝9時から検査を引き受けてくれますので大変助かりました。

それまでは経口内視鏡による検査しか受けたことがなかったのですが、そこのクリニックは経鼻でできるとのことでしたのでそれでおねがいしました。

一般的に経鼻・・のほうが楽といわれていますが、自分の場合は鼻の通りがあまり良くないせいか、結構痛くてつらかったです。

2年弱ぶりに見る、自分の胃袋は特に問題ないようでした。

同時にピロリ菌の培養検査もしていただきましたが、菌マイナスとの結果でした。

今回の検査を受けるまで、時々胃がチクチクすることがあって少し心配していましたが、結果を聞いてなんとなく胃の調子も良くなったような気がしています。

ここ1週間ぐらいはとても暇でしたが、年末に向かって徐々に忙しくなりますので万全の体調で乗り切りたいと思います。

ここ数日、ブログご無沙汰していました。

ユビキャストブロガーという投稿ソフトを使っていたのですが、ずっと調子が悪く他にかわるいいソフトを探していました。

やっとかわりのものを見つけました。

ジャストシステムのブログエディタです。

これが初めての投稿になりますので、これでうまくいけば今後これを使っていこうと思っています。

脂肪吸引の難しさは、手術をすればするほど実感します。
皮下脂肪を単純に減らす、ということであればそれほど難しいことではありません。
しかし仮に太腿の脂肪吸引であれば、ほっそりしたライン、滑らかなライン、まっすぐなライン、それでもって女性的な丸みも少し残そうと思うと途端にむずかしくなります。
その原因は手術をしてから結果が出るまでが、非常に長いからです。一般的には術後3カ月で結果が出るといわれていますが、この時点ではまだまだ途中経過です。
もちろん術後3カ月ですでにでこぼこになっていれば絶望的です。それ以後自然に滑らかになることはありません。
逆に術後3カ月でとてもきれいなラインが出ていてもそれ以後徐々に波打ってくることがあります。
そうだとすれば術後どれくらい見れば「完成」と言えるのか。私の経験では短くとも1年は必要、できれば2~3年は見る必要があります。
繰り返し言います。脂肪吸引術の術後3カ月は、成功か否かの必要条件ですが、十分条件ではないのです。
美容外科医は術後長期的なフォローアップをするつもりで脂肪吸引をするべきです。それをすることで、脂肪吸引術の経験を積むことができて初めて技術も向上していくことができるのです。
私の患者さんは幸いなことに、長く診せていただける患者さんが多いので以前からこのようなことに気づくことができました。
そこで得られた私のささやかな結論は、『脂肪吸引術のコツは、「いかに皮下脂肪を残すか」にあり』です。

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