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10月も今日が最後。この10月は、当初予定していたことが100%近く達成できた気がします。過ぎるのが早かったですが、充実していました。
さて今日は、「傷痕」についてです。
我々美容外科医、形成外科医には「傷痕」は切っても切れない問題です。
形成外科医時代には(今でも形成外科医のはしくれぐらいには思っていますが)ほぼ毎日「傷痕」を「目立たなくする」仕事をしていました。
美容外科に専念するようになって、この「傷痕」に対する考えが以前と少し違ってきました。
形成外科で扱う傷痕は見た目に明らかに目立つ「傷痕」です。誰が見ても「傷痕」と「わかるよう」なものを「わからないよう」にして差し上げることがメインでした。
美容外科ではもっと内面的なこと、傷にまつわるすべてのこと、その傷から自由になれないでいる患者さんのこころ、そういった患者さんのこころをつなぎとめてしまっている「傷痕」というものも考えないといけない気がします。
もちろん形成外科の患者さんも同じように悩んでいると思うのですが、目にみえる「傷痕」の要素が大きすぎて私があまり気付かなかっただけなのかもしれません。
形成外科医からみると「この傷のどこが目立つの?」と思うような傷痕の訴えでも、決して美容外科の患者さんが贅沢を言っているわけではないということが理解できるようになりました。
つくづく「美容外科」は心の問題を扱う外科なのだと再認識しました。

最近ニュースで、女性の結婚詐欺師の事件を知りました。
だまされた男性は本当にお気の毒ですが、だました女性によほどの魅力があったのでしょうね。
詐欺師は時に自分自身も本当のことを言っているような錯覚に陥るのだそうです。そうでないと他人はなかなかだませません。
客観的にみてどう見ても騙されている人がいても、当の本人が騙されていないと思えば「詐欺罪」にはなりにくいのだそうです。だまされるなら死ぬまでだまされれば、それはだまされたことにならないということでしょうか。
「だます」というからには真実が存在していないといけないわけですが、この「真実」というものがそもそも本当に存在しているのかどうか怪しい場合、あるいは確かめようがない場合は「だます」ということは存在しないことになります。
たとえば今話題の「地球温暖化」ですが、本当に二酸化炭素が原因なのか疑わしいという人もいます。この因果関係を本当に立証しようと思うとかなり大変なのではないかと思います。
それなのにいまや日本全体がエコ、エコと大合唱で、まだ年端もいかない小さなお子さんまでもがエコにいいからと真顔でしゃべっているのをみると、本当にこれでいいのかとあきれます。
真実がどうあれ「真実は何か」を追及する姿勢を持ち続けることを忘れてしまうことが一番危険なのではないでしょうか。
「美の真実」とはなにか、という問いかけには永遠に答えが出ることはないにしても安易に与えられた答えに満足するのではなく、少しでもそれに近づくにはどうしたらいいのかということを忘れないように日々研鑽を積んでいこうと思っています。

昨日、東京で行われたレーザーメーカー主催のセミナーに参加してきました。
最新トピックスあるいは旬な話題ばかりで興味深いものでした。
美肌レーザーは何と言っても「フラクセルレーザー」が話題でした。私のクリニックでも導入した「エコツー」の発表がメインでした。
発表された先生は、レーザーの大御所でその先生がほぼ絶賛状態でした。
エコツーの特徴はなんといっても「少ない回数」で「目に見える結果」がだせることだと思います。
もうひとつのトピックスは「脂肪溶解レーザー」です。
こちらを発表された先生は世界的にみても最先端の研究・臨床を手掛けられている先生で、貴重な体験を十分聞かせていただきました。
実は以前の記事でも書きましたように、「レーザーで脂肪を解かす」というのは今後最も発展する分野だと考えています。
脂肪溶解レーザーは器械の改良が急ピッチで行われていて、今の器械は数年前に売り出された溶解レーザーとは別物になっています。もちろん今のレーザーのほうが効果が絶大で副作用が少ないものになっています。
どのタイミングでこのレーザーをクリニックに導入するかが非常に難しところです。
私のクリニックでも器械を借りてデモンストレーションを行っているところですが、本格的な導入は来年あたりになります。

日ごろ診療をしていて、つくづく「美」と「お金」は似ているな~と感じます。
ここでいう「美」は我々が扱う美容外科的「美」、平たく言えば外見的な「美」、と考えてください。
以下、「 」の中に「お金」あるいは「美」を入れて読んでみてください。
「 」は実態のないものです。でも多くの人が「あればあるほどいい」と考えます。
「 」を手に入れると急にその人には自信がつく事があります。
「 」を追い求めすぎるとその人自身の人生が破滅に追い込まれることがあります。
「 」は生まれつき持っている人とそうでない人がいます。
「 」は努力をして手にいれることもできます。
「 」がない人は、ある人をうらやましいと思います。
「 」がある人は「 」のない人に時々嫉妬されます。
「 」はある程度のリスクをとらないと手に入れることができないことがあります。
「 」はある程度の努力をしないと減っていってしまいます。
「 」の意味・意義は人によって異なります。
「 」のことを人前でおおっぴらに口にすることを憚られることがあります。
「 」に対する態度には国民性があります。
「 」をありあまるほど持っている人はこれにこだわることがなくなるようです。
いずれにしても「美」も「お金」も一人の人間の人生を大きく変えてしまう強大なパワーがあります。決して振り回されることのないようにほどほどにお付き合いしていくのが賢い選択かもしれません。そうすれば本当の「幸福」が自然にやってくるのだと思います。

私の方針でほくろなどを除く瞼、鼻、たるみ、輪郭、脂肪吸引などは1時間のカウンセリング時間をとるようにしています。
カウンセリングをしているととても興味深いことに気付きます。
1時間のうち30分経過するころから、時々何となく診察室の雰囲気が変わってくることがあります。最初とても緊張されていてなかなかご要望が伝わらない様子だった患者さんが、30分経過するころにふとしたきっかけで徐々に話の方向がかわってきて当初お互いに考えていたことと全く正反対の結論になることがあるのです。
それほど大がかりな治療はいらないと思っていた方がそうではなかったり、手術希望で来院されたかたがいろいろな意味で手術の適応がなかったり、ということです。
いずれにしてもどんでん返しは「30分すぎ」てから起きるようです。
そのときほど1時間のカウンセリング枠をとっていて本当に良かったと思うことはありません。
このカウンセリング時間がなかったら、必要のない手術をしたり、逆に満足されない軽い施術を何度も押し付けることになったいたかと思うと・・・です。
「手術はやめましょう」という結論になった時は本当によかった、と思います。なぜなら特に大きな手術は取り返しがつかないことが多いからです。
逆に手術をしていきましょう、という結論になったときには、手術の前にもう一度カウンセリングをしたり、メール相談をしたり、とにかく疑問のない状態で手術をうけていただくように配慮しています。私もその患者さんに関係することであればできるだけ術前に情報を全部お伝えしたいと考えています。
この「1時間のカウンセリング」ができたことが、自分で開業して本当に良かったと思える点です。雇われている状態でこんなことをしたら、よほど心の広い経営者でないかぎり理解してもらえません。

広告の見直しで、いろいろなメディアの方と話をする機会が増えています。その中で気付いたことです。
先日も記事に書きましたように、世の中の情報の得方は大きく変わって来ています。
もちろんインターネットの目覚ましい普及がすべての原動力になっていますが、それにともなって今までのメディアに変化が起きています。以前に比べて大きく落ち込んでいるものに雑誌と新聞があるようです。
情報は「鮮度」が重要で、「鮮度」にはスピードと正確性が要求されます。雑誌・新聞に書かれている情報はテレビやネットに比べるとタイムラグがあるうえ、情報の正確性という点でみてみると「事実」というよりは「意見」に近いものがあるようです。
そういう観点であらためてネットを見てみるとスピードという点では優れていますが、「正確性」という点ではどうでしょうか。逆に「鮮度」が高いという思い込みから、ネットの情報は「正確」という幻想を抱いてしまう可能性があるように思います。
回りくどい言い方をしましたが、先日あったこと(くだらないことですが・・)で考えさせられました。ネットのグルメ情報サイトをみて上位ランキングされている店に食べに行こうということでその店が入っているビルにでかけ現場を探したのですが、どうしてもみつかりません。他の店の人に聞いても「そんな店知りません」と。
結局そのビルのインフォメーションまでいって聞いてみたら、そこの店は最近撤退しました、とのことでした。これにはびっくりしました。結構アクセスの多いグルメサイトでランキング上位の店がすでに撤退・・。競争の激しい場所でしょっちゅう店が入れ替わるところだそうですが、それにしても、ですね。
ネットの情報は早いとはいえ、正確かどうかはわかりません。結局自分で現場にいって自分の目でみて聞いて感じることが一番ということになるようです。
美容外科のクリニック選びでも同じです。ネットである程度情報を集めたら、実際にクリニックにいってカウンセリングを受けることが一番近道で間違いがないと思います。

すっかり秋が深まってきました。朝、犬の散歩をしていますと「金木犀」の香りをそこかしこに感じることができます。

金木犀のにおいをかぐと今から30年前の車の免許を取ったばかりのころを思い出します。

そのころは今の若い人には想像もつかないかもしれませんが、18歳になったらとにかく車に乗りたくて免許を取ったものです。

18歳の夏に免許を取り、古い中古車を手に入れ、初めて一人で車の運転をしたのがこの季節だったのです。

いきなり運転するのがすこしこわかったので、やたら早起きをして練習していました。そのとき窓から流れこんできた香りがこの金木犀だったのです。少しひんやりした空気にこの香り。何年経ってもこの記憶は消えることがないでしょう。

ところがこの金木犀、芳香剤メーカーがとったアンケートでは圧倒的に「トイレ」を連想する人が多いそうです。その結果、今は部屋の芳香剤で金木犀はつくっていないそうです。

私はどちらかというと「ラベンダー」がトイレを連想させます。これは2位だそうです。これもきっと消えることのない記憶になってしまっているのでしょう。残念です。

最近クリニックの待合室の香りを「ユーカリ」と「ラベンダー」に変えました。これはとても癒されます。

においは記憶に非常に強く結び付いていますが、音楽も同じです。私の場合、この季節の記憶にぴったりかさなる曲は荒井由美の「さざ波」です。高校生の頃の秋にすぐにタイムスリップできます。

先日の診察室でのやりとり。

70代の患者さんAさん:「先生のところの「光治療」、全然しみが消えなかったよ!!。もう一回ただでやりなさい!!」とえらい剣幕で怒られてしまいました。

1か月前に、確かにAさんの顔の大きなシミにアキュチップ(光治療器)を照射しました。

ダウンタイムが短い治療をお望みでしたので、もちろん1回でしみが取れる治療ではないことを重ね重ねせつめいし納得していただいてから光治療をいたしました。その点はなんの問題もなく患者さんの誤解でしたので、もう一度説明しなおして納得してもらいました。

しかしその次の訴えには、聞き捨てならない事実が含まれていました。

Aさん:「私の友達、岐阜のクリニックで保険で安くシミを消してもらった。先生のところは自費で1万円もとってこんな結果で、私はかもられた!!」とおっしゃったのです。

うーん、これはいけません。

「しみ=老人性色素斑」を保険で治療しているクリニックがいまだに存在していることにあきれました。そもそも保険点数には「老人性色素斑にレーザー治療」の項目はありません。虚偽の病名をつけないと保険請求できないのです。これでは明らかに保険詐欺になってしまいます。

つい今年の初めに関東の美容外科医が虚偽の保険請求(やはりレーザー治療費の請求がメイン)で逮捕されたばかりです。

私は、美容医療は自費が基本であると以前から考えています。したがって今のクリニックでは一切保険治療をおこなっていませんしする予定もありません。

先日、愛知医大で皮膚科の先生方の前でボトックス注射の実技指導をする機会がありました。

こういったことは超苦手なのでお断りしたかったのですが、皮膚科の教授からの直々の依頼でしたのでお受けしました。

その時感じたのは、私たち美容外科医は日常的にボトックス注射をしているので、「注射実技でなにか教えること、あるのかな~」と思っていました。

皮膚科の若い(と思われる)先生がたから、非常に熱心に見学され、質問を受けることで、「注射でも教えることがまだまだあるんだな~」とあらためて認識しました。

ボトックス注射をするには特に解剖学的な知識が必要です。

たとえば眉間の縦しわには皺眉筋に直接注射をする必要があります。この筋肉は結構深い所にあって意外に長いのですが、形成外科医は手術でこの筋肉の深さや長さを直接見ることがあるので、注射をする上での大事なポイントが容易に理解できます。

ところが直接手術で見る機会のない医者にとっては、こういった実技セミナーなどで勉強する必要があるわけです。

先日、「私は眉間のボトックスが2週間しか効かない」、と訴える患者さんが来院されよ~くお話を伺ってみました。そこでは眉間のしわに浅く2か所だけ注射をしてもらっている、と聞いてびっくりしました。

解剖学的な知識と実際に実技を見る、ということの重要性を再認識しました。

以前からちょっと気になったことがあります。それはある手術をあるクリニックでうけた患者さんが、同じクレームで来院されそれが続くことです。

たとえば「鼻翼縮小術」を「あるクリニック」で受けて同じ「傷跡と変形のクレーム」になった患者さんが立て続きに来院、といった具合です。

他に今までにあったクレームが続いた例を具体的にあげます。(アルファベットはクリニック名とは関係ありません)

Aクリニックの「腹部脂肪吸引の術後の皮膚の癒着、凸凹」3例・・・1例は脂肪注入により改善。のこりの2例ではあまりの癒着に皮膚切除しか方法が思いあたりませんでした。

Bクリニックの「あごの骨きり手術の術後の口唇周囲のしびれやひきつり、つっぱり」4例・・・骨切り部の癒着剥離術をし症状改善した症例あり

Bクリニックの「頬骨骨きり手術の術後の顔の皮膚のたるみ」2例・・・フェイスリフトで1例は改善

Bクリニックの「鼻尖縮小術の術後のピンチノーズ」2例・・・1例は鼻中隔延長術で少し改善

Cクリニックの「切開式重瞼術後の眼瞼下垂」少なくとも4例・・・全例、挙筋前転術をして改善

Cクリニックの「フェイスリフト手術術後の耳垂変形、効果なし、傷跡の醜形」少なくとも5例・・・3例再フェイスリフト手術で改善

Dクリニックの「下眼瞼脂肪切除後の陥凹変形」2例・・・修正手術おもいあたらず

Eクリニックの「下眼瞼切開術後の傷跡あるいは効果なし」少なくとも5~6例・・・再度下眼瞼切開術をすすめるも拒否

ざっとあげてこんなところです。上にあげた手術は元々どれも難易度が高い手術ばかりで、前医の先生もきっと一生懸命されたのではないかと思いますが残念な結果です。

来院された患者さんは本当に悩んでおられるのですが、私の実力では到底治しようがない場合も結構あります。

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