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以前このブログで、目頭切開術の傷跡を心配する患者さんが多いので傷跡の経過をいつかお見せします、と書いていました。

目頭切開術をうけた患者さんの許可のもとに写真をお見せします。方法は変形Z形成(Transposition Flap法)で行っています。

↓術前と

↓術後5週間

↓同じ人の術後2週間と

↓同じ写真で縫合線を黒線でしめす

この患者さんは術後2週間であまり目立たなくなっていますが、1か月ぐらい赤く目立つ人もいます。

縫合線は全長で約9mm、これを10針で縫っています。抜糸は1週間前後。ルーペ使用、チタン製持針器で縫合しています。

先週1週間、CO2フラクセルレーザー(商品名eCO2・エコツー)をお借りしました。

1週間と短期間でしたので、いつもお声をかけさせていただいている患者さんとスタッフで経験してみました。

フラクセルレーザーの原理などは今までにも書いてきましたが、レーザーの種類によってnonablativeとablativeに分かれます。ablativeのほうは、ダウンタイムがあるのですが、少ない回数でも効果を実感しやすいといった特徴があります。

アファームなどは前者、前回報告したパールフラクショナルや今回のエコツーは後者になります。

エコツーの特徴は、レーザーの種類が炭酸ガスレーザーになっていて、パールに比べると細くて深い蒸散効果が得られるとされています。

↓実際の照射風景です。

今回私を含めたモニター4人ともレーザーが深く到達している感覚を実感できたようです。その割にパールに比べてダウンタイムが少ないといった印象をうけました。特に点状出血はこのエコツーのほうが圧倒的に少ないようです。

ダウンタイムは、発赤は3日間、肌表面のざらつきは5日間ぐらいでその後洗顔のたびに皮が向けていくような感触があり、肌表面がつるつるして来るのが実感できます。

データの整理ができたところで写真で経過を報告したいと思います。

私自身の感想では1回の照射で効果を実感できたといえそうです。

 

前回、美容外科の「理想と現実」についてちょっと書きました。

何となく書き足りないので、その続編です。

私が考える美容外科の理想とは・・・・。

理想の美容医療とは、その医療を受けた患者さんが全て納得できるもの、と考えています。

理想の美容医療とは、すべての患者さんが納得できる医療、ではありません。

具体的にいえば、「この美肌器械で、シミは消えますよ」は後者。「あなたのシミを消すためには、この美肌器械が有用なことがありますよ」は前者。

さらに「この鼻尖縮小の手術で、鼻先は細くなりますよ」は後者。「あなたの鼻先を細くするには、少なくとも鼻尖縮小は必要ですよ」は前者。

さらに「脂肪吸引術で、痩せられます」は後者。「あなたが痩せようと思うと、この部分は脂肪吸引が有効ですよ」は前者。

では理想の美容医療を実践していくのはなぜ難しいのか、は次号にかきます。

鳩山民主党代表がきまりました。私は「政治嫌い」ですので政治に興味がなく理解も足りないのですが、今回の民主党代表選出で民主党の矛盾がよくわかりました。

民主党は官僚主導政治から国民主導政治へ、など他にもクリーンなイメージを売り物にしていますが、現実に選挙に勝って政権交代を図らなければマニフェストもたんなる「絵にかいた餅」になってしまいます。

きれいごとでは選挙には勝てない、だからややダーティーなイメージでも選挙に強い小沢代表を完全に切ることはできないのです。こんな理想と現実の矛盾を抱えているのが今の民主党といえそうです。

この話を聞いて、はっと思い当ったのです。この矛盾の構図、どこかでみたような・・・、そう!一般の美容外科のクリニック経営がまさしくこれと同じ矛盾の構図なのです。

従来の美容外科業界の常識として「美容外科は、患者さんにとっていい美容医療をしているからといってそのクリニックが「はやる」とは限らないんだよね~。「はやる」にはちょっとダーティーなところも必要。きれいごとばかりではつぶれちゃうんだよ~」といわれてきました。

この意味、美容医療に携わる人なら誰でも思い当たることがあるのでは・・。この業界にも「理想」と「現実」があり、その矛盾に私を含め多くの仲間は悩み、迷い、妥協してきたのです。

私が本格的に美容外科で開業しようと決意してから実際にクリニックをはじめるまでの8年、この理想と現実に対して熟慮に熟慮を重ね、その結果至った結論。それは「患者さんにとっていい美容医療」をしてもつぶれないクリニック経営を考えればいいんじゃないの、という単純なものでした。

「強かな経営基盤に立った理想主義の美容外科」。私にとってその実践の場が「八事石坂クリニック」なのです。

ところで美容外科クリニックは少数でも支持者がいていただければやっていけると確信していますが、選挙や政治の世界は何といっても数の世界。メジャーにならなければ理想を貫くことができません。そこが私の政治嫌いの理由です。

業界話で申し訳ありませんが、われわれの業界雑誌に「Plastic and Reconstructive Surgery」、通称PRSというのがあります。PRSはアメリカの月刊誌で、世界中の形成・美容外科関連の優れた文献や最新情報などを中心に取り上げられています。

このPRSの2009年3月号に素晴らしい文献が載っていました。

それはフェイスリフトの術後の超長期期間の追跡調査の結果です。どの術式のフェイスリフトがどれぐらいの期間効果が持続するものか?といった疑問に答えたものです。

なにがすごいかというとまずそのフォローアップ期間が10年という長期間がとられていること。もちろん1年目、6年目、10年目と途中経過の状態もきちんと撮影できているのです。

しかしこの文献の偉大なところはそれではありません。被検者(患者さん)に2組の一卵性双生児が選ばれているのです。そして2組4人の患者さんにそれぞれアメリカの美容外科の大御所4人が手術をしているのです。

Baker, Hamra, Owsley, Ramiretzといえば美容外科医であればだれでも知っているDrです。現在でもフェイスリフトの第1人者の4人です。それぞれ新しい術式、独自の術式を発表し続けていて、我々もそのどれかを参考に手術をしているといっても過言ではありません。

こういったプロジェクトが数年前から進んでいるということは耳にしていましたが、10年経った今その結果が日の目を見ることになったわけです。

10年経った状態でみると4人のフェイスリフトの結果に微妙な差が出てきていてとても興味深いものがあります。今まで目にした文献の中でこれほど説得力があり衝撃的なものはありません。

10年経てば手術執刀医もそれだけ年をとるわけですから、こういった発表は美容外科医にとっても一生に一度できるかどうかの大仕事です。私もこういった発表ができるように日々研鑽を積み重ねていきたいと思います。

↑近所の庭のバラが満開でした。

 保険診療から自費診療への準備期間 2000年4月~2002年3月

美容外科で独立を考える上で一番重要なことは「保険診療」から「自費診療」への転換です。その準備のために、次の勤務先になった陶生病院で初めて自費診療というものを取り入れてみました。

その時に考えたことが2つあります(この2つのことは開業した今でも常に考えていることです)。

1つは自費診療の場合、保険診療では受けられない診療内容が必要になります。しかも患者さんが「自費を出してもいい」と思える内容でなければいけません(患者さんの高いニーズ)。

2つ目は診療を提供する側として、日々の診療内容もさることながら採算性のことをシビアに考えなくてはいけません(診療の採算性)。

その当時考えたことは、診療内容はできるだけ一般の医者がやりたがらないもので、しかも患者さんのニーズが高いものであればなおさらよく、さらに高額の器械などはなくても始められる治療を、というように考えていきました。

そのとき思いついたのは「しみ治療」でした。「しみ治療」あまりいい治療結果にならないことが多いせいか真剣に取り組む美容外科医がすくなく、 その割には患者さんのニースが高く、レーザーなどがなくてもトレチノインクリームなどで始められたからです。

こうして2000年から始めた「しみ治療」は、陶生病院を辞めたあとも愛知医大の形成外科外来で現在も継続しています。これまでに1000人以上に「しみ治療」をおこなってきました。

その後美容外科診療の範囲をシミ治療以外にまぶた、鼻、フェイスリフト、豊胸、脂肪吸引と徐々に広めていくことができました。2002年4月以降は、名古屋大学の医局をやめフリーの美容外科医になりました。

先日患者さんから指摘されたことがあります。

「八事石坂クリニック」のホームページに「下まぶたの若返り」の項目が抜けていました。ご指摘ありがとうございます。

ブログの方では下まぶたについていくつか書いてきましたが・・。ブログについては「こちら」を参照。

さっそく下まぶたの手術についての項目をHP上で見ることができるようにしたいと思います。

「下まぶたの若返り」は、「顔の若返り」の中で最も難しい問題を含んでいますので、結構なボリュームになりそうです。

↓こちらは(季節がとっくに終わってしまいましたが)近所の公園で満開の桜を撮影したものです。お楽しみください。

目頭切開術にはいろいろな手術法があります。

先日の学会で、こまちクリニックの土井先生がこの手術法をわかりやすく分類してくれていました。

目頭切開法は大きく分けて「襞を切り取る手術」と「襞の方向を変える手術」に分けられます。

私はもっぱら「方向を変える」手術をしています。

理由は、「切り取る」手術は術後の後戻りの予想が難しい、形が丸くなりやすい、元に戻すのがむずかしい。一方「方向を変える」手術はその逆です。

以前書きましたように、目頭切開手術はどちらかというと「over correction」になりやすいので慎重に受けるべき手術です。

指で鼻の皮膚を引っ張ってシミュレーションをするのですが、このとき片目だけしてみて判断するのではなく必ず両目をしてみておかしくないか確認する必要があります。

術後に傷が目立つ場所ですので、縫合の技術もキーポイントです。2mmの傷縫合に2~3針の縫合が必要です。

私は以前書きましたようにルーペを必ず使用します。肉眼できちんと縫合できる自信がありません。(老眼もありますが・・・)

ゴールデンウィーク終わりました。

連休中は半日だけ働きましたが、ほとんど4連休にしました。その間、久しぶりに部屋の片づけに専念できました。

もうひとつ、連休中に以前から気になっていた洋書の教科書を買って読むこともできました。

洋書の教科書は以前に比べると安く、早く、簡単に買うことができるようになって本当に助かっています。注文してから1週間で届けられました。

たまにはこんな時間も必要ですね。

お盆休みは取らない予定ですので、次の大型連休は9月の4連休(シルバーウィーク)になります。それまで一生懸命働きたいと思います。

先日忌野清志郎さんが亡くなりました。

わたしにとって最初の忌野清志郎さんは「RCサクセション」時代の清志郎さんです。

今から30年近く前、当時RCの熱烈なファンだった友達にコンサートに連れて行ってもらったのが最初です。RCは当時、過激すぎてテレビに出ることがありませんでした。

とにかくド派手な衣装とパワフルな演奏に圧倒されました。黄色のパンツにピンクのジャケットの清志郎さん。ステージを飛び回るパフォーマンス。それ以来のファンです。

いまどきの人には珍しくもないのでしょうが、なにしろ30年前です。奇抜な衣装なのですが、それが妙にかっこよかった。普通の人が真似すると「お笑い芸人」になっちゃいますが、清志郎さんだと断然かっこいい。

好きな曲は「トランジスタラジオ」。歌詞がとてもわかりやすいけど、今聞いても全然違和感がありません。

その後医者になってしばらく聴くことがなかったけれど、30才ごろにテレビで聞いた曲が「パパの歌」。当時2児の親になって「がんセンター」で死に物狂いで働いていた私にとって、この曲はとてもうれしかった記憶があります。

最近は歌手にとって致命的な喉頭がんと聞いて気にはなっていたのですが、こんなに早く亡くなられるとは思ってもいませんでした。

清志郎さんは口ひげ(下唇のすぐ下のひげ)をのばしていましたが、ここだけはある黒人歌手を尊敬していて剃らないのだといっていました。(レイチャールズだったか誰だったか忘れました)

私もここのひげを剃ろうとするとそれを思い出して、どうしても剃れないのです。ご冥福を祈ります。ありがとう。

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