美容外科医になるためにその9~ブラインド手術

美容外科の手術と形成外科の手術の決定的な違いは、術野を直視下にしない手術(ブラインド手術)があるかどうかです。

形成外科でブラインド手術というのはありません。

というか、美容外科以外でブラインド手術というのは基本的にありません(内視鏡手術でも実際は術野を直視下に近い状態で手術をしています)。

いってみれば手さぐり手術、というわけです。

医師の頭の中にある解剖のイメージを頼りに、手術器具から伝わる感触から正しい手術が行われているかどうか判断しながらの手術です。

考えてみると美容外科手術における手さぐり手術は、医師にとても高度な技量を要求しているわけです。

なぜなら、一応人間の体の構造(解剖)は万人に共通しているのですが、全く同じということはありえません。

バリエーションが存在していて、思わぬところに大事な血管や神経が存在しているケースは珍しくありません。

それらを全部経験することは不可能でしょうが、手術経験が長いほうが有利です。

したがってブラインド手術は、相当な経験がないと安心して手術をすることはできません。

それではなぜ、美容外科ではこの危険とも思えるような「ブラインド手術」がおこなわれるのでしょうか。

それは傷を目立たないように手術をしなければならないという、美容外科の根本的な前提条件があるからです。

残念ながら美容外科の手術で重大な事故のケースもこのような事情が深く関係しています。

美容外科医になるためには、それまでに長い外科研修期間が必要である、というのは当然のことだということをご理解ください。

外科研修や形成外科研修はすべて、美容外科手術をするうえで無駄とならないと考えることもできます。

美容外科・美容皮膚科
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