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新しい輪郭手術の視点について

日本人は従来、顔面を正面でとらえることが多く側面への関心が薄かったように思います。

漫画のキャラクターを見ていただけるとわかると思いますが、正面からみて小さい顎に大きな目が特徴的で、鼻がきれいなキャラクターは従来のアニメではほとんど見られなかったのではないかと思います。

生前の手塚治虫が、キャラクターの鼻を書くのに非常に苦労した、という逸話を聞いたことがあります。

彼の描くキャラクターには、鼻がほとんど書かれていないか目立たないように描かれています(お茶の水博士は除く笑)。

古来日本の浮世絵を見ても鼻が美しく書かれているものはあまりみかけませんし、横顔が書かれているものを見ることも少ないと思います。

つまり顔全体の中での鼻のバランスという概念が西洋人に比べると著しく希薄だったのではないかと思われます。

その流れの中で、この考えを持たずに治療を受け続けた結果に納得できない患者さんが潜在的に多数存在していた、と考えられるのではないでしょうか。

それに対するひとつの答えを我々が示したことで、需要と供給がマッチして今年の手術の傾向につながったと分析しています。

従来、顔面の輪郭というと正面を向いた時の顔の輪郭を指していました。

しかし側面から見た顔の輪郭も存在します。

その時の要となるものが鼻、特に鼻先になります。

さらに鼻と前額の関係、鼻と顎の関係も側面の輪郭の重要な要素になります。

今年はその部分に焦点を当てて治療方針を考えてきたところ、今まであまり取り上げられなかった悩みを持った潜在的な患者さんの注目を集め、その結果が今年の我々のクリニックの手術数の増加につながったのではないかと思っています。

従来、鼻の手術が多かったのに加えて前額、中顔面、顎を含めた複合手術が増えた理由はこのような流れによるものと思われます。

さらに今年の3月に発表した前額脂肪注入の論文もこの流れの中で追い風になったと思っています。

さらにさらに、鼻翼基部プロテーゼ挿入術という非常に特殊な手術が増えたのもこの流れで説明できると思っています。

ではなぜ、今までの輪郭手術とは違った考えが広く受け入れられるようになったかを次回以降に書いていきたいと思います。

仕事面での振り返りです。まずは手術編です。

手術を主体としたクリニックの多くがいわゆる「コロナバブル」だったようです。

非常事態宣言が出たときは、えらいことになったと思いましたし患者さんも減るだろうな、と予想しました。

世の中予想通りにならないことがありますが、コロナバブルほど予想がはずれたことはなかったです。

マスク着用義務や休業中に人知れず手術を受けたい、という患者さんがこれほど多いとは思いませんでした。

特に「鼻」の手術はもともと多かったのですが、激増でした。

これには本当にびっくり仰天、あらためて患者さんの真の希望は我々の予想範囲をはるかに超えていることを思い知らされました。

さらに複合手術の激増です。

鼻の手術を、輪郭手術の一環で前額・顎を含めた前後関係の輪郭バランスの手術として考えることの重要性を認識しました。

細かくは次回に書きます。

前額形成は小顔戦略の中で重要な手段の一つです。

女性の場合、丸いおでこはかわいらしさの象徴にもなります。

また鼻をこじんまりと見せるにも重要なポイントになります。

ただし、何でもかんでも丸く前に出ていればいいというものではありません。

日本人が好む自然な前額の形について書いていきます。

よく韓国整形でみられるような前額形成はとにかく丸いという感じでわざとらしいからいやだといわれます。

「イルカ」を彷彿させます。

詳しくは「ゴンドウクジラ」でした、これはこれでかわいいですよね笑。

こんな感じだと眉毛の上に段差もみられるし、「とってつけた」感があります。

 

自分であればこんな感じの前額がいいと思います。

おでこの生え際寄りにトップが来るような前額が自然なかわいらしさを醸し出しているのではないかと思います。

このような前額は、前額が「立って」みえることで広く見え、それが小顔効果につながります。

脂肪注入にしてもハイドロキシアパタイト(HA)による前額形成の場合にも常にこのような形態を意識して手術をしています。

もちろん患者さんの好みもあると思いますので常にこのパターンがあてはまるとは限りません。

特に堀の深い「西洋人」もどきを目指す患者さんの場合は、もっと全体に前に出すことが必要と思われます。

そうなると脂肪注入では複数回の手術が必要ですし、HAではHAそのものがとても高額なのでコストがかかりすぎます。

その場合は材料代の安価なシリコンや骨セメント(アクリル樹脂)が適応になると考えられます(値段は1~2桁ちがいます、安っ笑)。

いずれにしても、前額形成を女性らしいかわいらしさを目的として小顔効果の一環にもなりアップノーズが似合うように、ということを考えると、前額の生え際寄りにトップが来るように脂肪注入するのが一番いいのではないかというのが私の考えです。

前掲の学術論文や著書にもこの「脂肪注入による前額形成」について詳しく書いていますので興味のある方はそちらを参考にして下さい。

前回は脂肪注入による前額形成術について書きました。

今回は何らかの理由で脂肪注入できない場合の前額形成です。

生体親和性から考えるとハイドロキシアパタイト(HA)による前額形成が適応になります。

確かにHAによる骨形成は、整形外科・形成外科でも一般的になっているようで術後のHAの状態をみると患者さん自身の骨と完全に一体化して見分けがつきにくいほどの親和性を示していました。

使用できる材料の形態も、ペースト状のものから顆粒状のものまであり使用状況によって使い分けられるようになっています。

前額形成の場合はペースト状のものが使いやすいのですが、使い方には注意が必要です。

一番まずいのは、ペースト状だからと言って小さな穴から前額の皮下に注入する、といった使い方です。

これは患者さんにとっては傷が少なくてすむという一見メリットがあるように思えるのですが、このような使い方は注入後のHAをドライな状態で硬化するまで待つことができないので、一部完全硬化が得られず術後の感染や不良肉芽形成などのトラブルをおこします(他院の術後で実際に見られたトラブルです)。

やはり後頭環状切開をもちいて前額骨を完全に露出した状態でHAを骨に直接乗せて完全硬化するまで30分以上待つ必要があるようです。

うちのクリニックでは5年以上経過した患者さんの検診をしておりますが、非常に美しい自然な形態が得られていて境目を触れることもなくスムースで、トラブルがないことを確認できています。

また後頭環状切開による被髪頭部内の傷は目立ちにくく髪の毛をかき分けてようやく確認できる、という程度です(クリニックには術後の傷の写真の用意もあります)。

方法論はこのあたりにして、前額形成で気を付けたいことを次回に書きます。

輪郭手術で大事なのは(輪郭に限らずですね)術後のイメージを明確に持つことです。

輪郭において大事なポイントを挙げるなら「小顔に見える輪郭」と「スムースな輪郭ライン」です。

小顔に見えるようにするには、できるだけボリュームのポイントを頭側に持ってくることです。

つまり、前額やこめかみ、ほほの高い位置にボリュームを持ってきます。私はこういった輪郭を「ハート形」と呼んでいます。

ここは体積が増えることになるので、一見「小顔」にすることと矛盾するように感じるかもしれません。

前回で書きましたように、小顔に見えるようにすることが大事であるというのはこういったことです。

具体的に、前額やこめかみにボリュームを出す手術について書いていきます。

詳しいことは、過去に紹介しました「分担執筆 非手術・低侵襲美容外科」の前額の項を参考になさってください。

前額にボリュームを出す手術には、大きく分けて「脂肪注入」「ハイドロキシアパタイトHA」「シリコンプロテーゼ」「骨セメント」があります。

生体親和性から考えるとこの順番に優れていると考えられます。

したがって当院では「脂肪注入」「HA」を優先に行っています。

さらに女性の前額であれば「脂肪注入」がほぼ一択になります。何故なら仕上がりが自然で柔らかい輪郭を表現できることと、脂肪採取部に困ることが少ないからです。

あとは手術侵襲がほかの方法に比較して極めて少なく、基本的に傷はつきません(太い針孔程度が数か所)。

ただ、脂肪注入はご存じのように、最初に入れた量が全部残るわけではないことが最大の欠点といわれてきました。

我々は脂肪注入においてこの問題が解決できれば非常に信頼性が増すと考え、従来「なんとなく生着が3割ぐらいかな~」と言われてきたことに、明確なアンサーを出すべく努力してきました。

その研究結果をまとめて今年の3月に形成外科学会誌に発表しました。今までにこのブログで何度も書いてきましたようにいろいろないきさつがありましたが、前額における脂肪注入の生着率における正確で科学的な結果を出したのはこれが世界初です。

では、脂肪が極めて少ない女性や男性はどうするか、について次回以降書きます。

顔の輪郭手術について

輪郭手術を考えるには、まずどんな輪郭になると患者さんの満足につながりやすいかを理解する必要があります。

女性の場合を考えましょう。

よほど変わったご希望がなければ、年齢に限らず基本は「小顔」になります。

美容外科で「小顔」といえば、顔が小さく見える、ということです。

ここは一番重要ですので繰り返し言います、「小顔に見える」ことです。

つまり物理的に顔の体積を小さくすること、ではありません。

ここを誤解していると、患者さんの満足感になかなかつながりません。

顔面骨の骨切り、顔の脂肪吸引、咬筋BTX注入などは、体積は小さくなるものの必ず小顔に見えるようになるとは限らないのです。

では具体的にはどうすればいいか

まずは顔を3分割します、鼻の時と同じように上・中・下にわけます。

単純に言ってしまえば、この「下」にボリューム感があり、「上」にボリューム感がないと「小顔」にみえません。

要するに「上・下」のバランスが悪いと顔が大きく見えるということになります。

わかりやすく言うと「ゴリラ」型ですね。

ここで「あれっ?」と思いましたか、・・・そうです、「上」にはボリュームがあった方がいい、ということです、顔を小さくしたいにも関わらず。

続きは次号で。

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