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脂肪吸引において一番大事なものはなんでしょうか?

単純に考えれば「皮下脂肪」になりますが、実はもっとも大事なものは「皮膚」です。

脂肪吸引が成功するのも失敗するのもこの「皮膚」の評価が最も大事なものになります。

脂肪吸引で皮下脂肪が減量すればいい、と割り切れるなら皮膚の問題は少なくなりますが、特にボディラインを意識した脂肪吸引を考えるのであれば皮膚の問題は避けて通れません。

術後に滑らかなラインを実現するにはある程度の皮膚の「緊張」があることが前提になります。

いわゆる「張り」ですが、この緊張が失われているとどんなに丁寧に脂肪吸引しても術後に凸凹になりやすいのです。

この皮膚の「緊張」に関係している要因が「年齢」になります。

若い人ほど皮膚の緊張がありますので、皮下脂肪が減るとともに皮膚の「縮み」が起きて引き締まりきれいなラインが作られます。

このことはダイエットによる体重減少でも見られることですから想像するのはむずかしくありません。

脂肪吸引の場合皮下脂肪の減量効果が短時間で起きるのでさらに皮膚の緊張による影響が顕著になります。

脂肪吸引で「皮膚の緊張」について指摘されることがあまりないので、まずこの大事な問題について指摘させていただきました。

以後脂肪吸引については、この皮膚の緊張の問題がないことを前提にして書いていきます。

脂肪吸引はダイエットではありません。

どちらかといえば、「部分痩せ」に近い考え方です。

体重を減少させることが目的ではなく、ボディラインの改善ともいえます。

ただし、脂肪吸引は皮下脂肪を減らすことだけしかできませんので皮下脂肪の多い人ほど改善できる余地が大きいといえます。

現在脂肪吸引としていろいろな方法が行われていますが、原則皮膚に開けた小孔から専用の管を挿入して陰圧をかけて脂肪を吸引していきます。

体表に大きな傷をつけないでボディラインなど見た目が改善できる点は、まさに「美容外科」の理想と近いものです。

脂肪吸引術の歴史は50年ぐらいで、それ以前は脂肪切除術が行われていましたが脂肪吸引法の開発で爆発的にこの手術が広まっていったのもこの理由によります。

しかし、この体表に傷をつけないということが脂肪吸引の限界あるいは欠点にもなってしまうことはあまり知られていません。

そういったことも含めて次回以降で詳しく書いていきます。

脂肪注入について書いてきましたが、吸引についてはいままで書く機会がなかったので今回まとめて書きたいと思います。

実は脂肪注入もまずは脂肪吸引で採取した脂肪を使っていますので、当然関連が深く大事な手技になります。

脂肪注入についてはほかの先生たちに多く語られていますが、脂肪吸引・採取についてはあまり注目されていないように感じます。

私自身、開業当初を含めて過去に勤務医として働いていたクリニックでは多くの脂肪吸引術を経験していた関係で論文も発表していました(2008年)。

その後、特にここ10年ぐらいは痩身目的の脂肪吸引術が減少し、前述したように脂肪注入関連の脂肪吸引術が激増しています。

当院で痩身目的の脂肪吸引が減少した一番大きな理由は、痩身器械の導入によります。

クールスカルプティング、Mスカルプトなど結果が安定している器械に患者さんが流れていて、最初から脂肪吸引術希望の患者さんが少なくなりました。

この手術は、術者も痩せるといわれるほど体力が必要な手術で、私自身の加齢による体力気力の低下も患者数減少の一つの要因かもしれません笑。

しかしいまだに脂肪吸引術に対しては、私自身のこだわりというものもあります。

それについては、次回以降に書いていこうと思っています。

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