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美容外科医になるためにその3~今後美容外科を標榜するには

標榜というのは、クリニックを開業するときに診療科を掲げることを言います。

現行の医師法によると、驚くことに今の日本では医師免許さえがあればどんな科でも看板に掲げることができます(麻酔科だけは標榜医の免許がいります)。

たとえば初期研修を終えれば(通常卒後3年目)、明日からでも「美容外科」の看板を掲げて開業できます。

また昨日まで内科医として働いていても、泌尿器科で働いていても、今日から美容外科の看板をだして働くことができます。

この自由標榜医制度は何十年も前の医療水準で考えられた古い制度です。

しかしこのような制度が今後続くとは思えません。

そう考えるのにはいくつかの理由があります。

まず医療の立場から見ていくと、医師は卒業するまでに一通り全科を勉強しますが、以前ならともかく現代の高度に細分化・専門化した医療においてはそれだけの勉強ではとても足りません。

卒業してから10年ぐらい研修しないと専門医として一人前にならないのが現在の医療水準です(ここでいう専門医とは並みの水準をクリアしている医師という意味)。

当然一人の医師が取得するのは一つの専門医が原則です。

患者さんの立場からいえば、標榜科をみてそのドクターの専門分野を知るわけですから、ある意味最低限の情報提供にあたる「標榜科」がその役割を果たさないとなれば、その意味がなくなります。

これは社会的にみても医療制度の混乱の原因となります。

一方2017年から専門医制度が大幅に変わります。

美容外科の専門医は、基礎的な診療科の一つである形成外科専門医を持っていることが前提になる2階建て制度に則ります(たとえば呼吸器内科専門医は内科専門医を持っていることが前提になるのと同様の制度)。

しばらく制度上の混乱や改正が続くとは思いますが、そこが一旦落ち着けばその次には標榜医制度の見直し問題が浮上してくるのが当然の流れでしょう。

並みの医療水準をクリアしている専門医(これが厚労省の考えている専門医です)が、その分野の医療科を標榜できるという、患者さんから見れば当たり前の標榜医制度にならなければ、将来の医療の発展はないと思います。

そういった意味でも、これから美容外科医を目指す医師は、形成外科専門医を取得したのちに美容外科専門医を取ることを目指すべきです。

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