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いつの間にか立秋も過ぎていました(今年は8月7日だったようです)。

お盆前ということもあって、手術が少し立て込んでいます。

最近の手術の傾向をみて思うことを書きます。

うちのクリニックでは、あまり手術方法を前面に出すことをしません。

美容外科の手術は、特定の手術をすることが目的ではなく手術をすることで患者さんが満足していていただくことが目的だからです。

そうはいっても、比較的多い手術というのはあります。

普通の美容クリニックではなじみのない手術ですが、前額の脂肪注入と鼻翼基部プロテーゼ挿入術の二つが比較的多い手術です。

これらの手術は、特に女性に好まれるようですが、私自身も好きな手術です。

何故なら、はずれのない手術、受けていただいた患者さんがほぼ満足していただける手術だからです。

なぜこの二つの手術が一般受けしやすいか、自分なりに理由を考えてみました。

そこには人類の進化の秘密が隠されていると思っています。

詳しくは日を改めて書いていきます。

希望の多い美容外科手術の1位は瞼、2位鼻というパターンが普通のクリニックだと思います(うちのクリニックはたまたま鼻が1位になっていますが)。

この二つの手術のちがいで一番大きいのは、瞼の手術は目的の方向性が決まっていることだと思います。

簡単に言うと、目は大きく見えることが重要ということです。

目を小さくしてください、という希望はまずありません。

こういう意味では、瞼の手術にはその選択にあまり悩まなくてもいい手術が多い、ともいえます。

さらにいうならば、手術の方法と手術の目的がうまく合致していることが多いので患者さんも手術を決めやすいという特徴もあります。

簡単な例を挙げると、二重にしたい、という希望で手術をしても、その結果にだいたいの患者さんは満足できる、ということです。

二重にすると目が大きく見えるようになることがほぼ決まっているからです。

ところが鼻の手術は、瞼ほど単純ではありません。

詳しく書くことはしませんが、例えば鼻を高くしたい、という希望で手術をしてもその結果に満足できる可能性は瞼ほど高くはありません。

今までに何度も述べてきましたが、鼻の手術は究極のバランス手術なので、瞼の手術よりも手術選択がはるかに難しくなるのです。

余談ですが、異常に目が大きいのは、バランス面から言うとだめですが、そのアンバランスがかえって魅力的な顔に見える、ということはよくあることです。

HPのリニューアルに伴い、ブログの投稿管理も変わったことでついつい投稿間隔があいてしまいました。

前回の投稿が4月の初めでしたので、2か月以上経過してしまいました。

その間、診療もそれなりに忙しかったですが、学会活動、執筆活動が思いのほか集中して、かなりのストレスになりました。

依頼原稿は、雑誌形成外科から鼻についてでしたが、締め切りを大幅に過ぎてしまい5月の末にようやく投稿することができました。

内容は、最近の鼻の診療で考えていることを中心にして書きました。

内容についてかいつまんでお話しすると、要は鼻の手術は究極のバランス手術なので、それを考えて手術しないとどこか不自然な鼻になる、ということと、バランスのかなめは鼻尖部にあるということです。

以前にも書きましたが、自然な鼻を作るということは簡単な手術をすることではないということを再度強調しました。

ご興味のある方は雑誌をご覧ください。多分年末ぐらいの号になると思います。

投稿が終わってやれやれと休む間もなく、今度は秋の美容外科学会の「パネルディスカッション」と「教育講演」の依頼があり、その抄録の締め切りに追われている次第です。

内容については、「パネル」は美容外科の個人開業について、「教育講演」は再び鼻についてです。

今週いっぱいが締め切りでこれが終わるとしばらくは執筆活動もありません。

が、なぜか7月8月は鼻などの手術が立て込んでいて、そちらのほうが忙しくなりそうです。

以上近況をご報告いたしました。

あっという間に、2017年度が終わって2018年度になってしまいました。

うちのクリニックで手術を受けた患者さんで、合理的にシンプルに考えられる人は手術の結果に満足できる傾向が強い、と感じます。

シンプルに考える、ということと、簡単に考える、ということは似ているようですが全く別次元です。

シンプルに考えるということは意外に難しく、ある程度意識しないとできないことかもしれません。

シンプルな考え方は、他人にも伝わりやすいものです。

美容外科の手術を受ける目的は何か、手術を受ける前に必ず考えておくべきことです。

決して手術をすること自体を目的に考えてはいけない、と思います。

またはっきりした目的のない手術はするべきではない、とも思います。

素直に、「異性にもてたい」「自分の顔が好きになりたい」などといった気持ちが一番大事だと思っています。

経験上、そういったことが手術を受ける原動力になっている人は、結果に満足しやすい傾向があります。

あとは、いいクリニック(希望を的確にくみ取ってそれを確実に実現してくれる美容外科医のいるクリニック)を選ぶことと時間・費用に余裕を持つこと、が大事なことだと思います。

最近、うちのクリニックで手術を受けた患者さんは、ほとんどこういった方です。

こちらもとても手術のやりがいを感じています。

この歳になってようやくわかってきたことがあります。

手術を含めた美容医療には、いかに「時間」というものが重要なファクターであるか、ということです。

まだまだ自分は未熟者だと思うことが多いのですが、自分の力量がある程度分かるようになるまでにはとても長い時間が必要なのだと実感しています。

簡単に言ってしまえばそれは「術者の経験」ということになりますが、経験値が深まればいい結果に近づくことができます。

それとともに、残念ながら体力・気力が反比例して落ちていくのは、皮肉なことです。

そのために、残された気力体力を毀損しないよう、毎日の自身の生活から律していくことを心がけていきます。

久しぶりの記事更新です。

1月は、予想外にとても忙しい1か月でした。

連日の長時間手術に、我ながら2月になって振り返ってみて驚いている次第です。

術者の場合、夜の8時過ぎまで手術をしていても目が少し疲れる程度で、手も頭もあまり疲労感はないものです。

それほど手術は集中力を要するもので、むしろもっと手術時間がほしいと思うこともしばしばです。

特に鼻の手術ともなると、術後の形を強烈にイメージしながらそのイメージをさらに超えるぐらいまで形を作りこんでいくような手術になります。

そんな毎日を過ごしているうちにとうとう58歳になってしまいました(笑)

 

 

今年もよろしくお願いします。

今年最初の記事は、美容外科医向けに書こうと思います。

昨年からのマイブーム「幸福の資本論」、今日は人的資本について深ーく掘り下げます(笑)。

医師の人的資本は、一般的にとても高額です。

ちょっといやらしい話になりますが、稼ごうと思えばいくらでも・・・です。

特に美容外科は、医療の中でも医師としての人的資本が生かせる最高峰の一つと考えられています。

それなら美容外科医は全員幸福か?というとそうでもないのは去年にも書いたとおりです。

なぜか・・・。

人的資本が幸福をもたらす一番重要なポイントは、「仕事のやりがい」の有無だからです。

それは一言で言ってしまえば、他人への貢献(医療では患者さんの幸福への貢献)です。

美容外科では、施術によって患者さんに心からの満足感をもたらすことができたかどうか、が重要なカギです。

施術そのものがうまくできたかどうかも重要ですが、施術後ある一定期間患者さんに満足感を感じていただけたかどうかがとても重要です。

手術であれば、その期間が年単位にもなります。

それを知るうえでもっとも重要なものは、術後の患者さんのフォローアップです。

これをやらずして、どんどん手術なりレーザー照射をやっていくと、売り上げは一時的に伸びていきますが、時間的にフォローアップすることができなくなり、患者さんに本当の満足感をもたらしているかどうかわからなくなります。

ここが、美容外科医の一番陥りやすい罠です。

医師自らが術後の検診をまめに行うことは、経営的に最も効率が悪いことになります(通常美容外科で術後検診料を取るところは珍しいからです)が、ここをおろそかにすると自分のおこなった医療行為の患者さんの幸福への貢献は全く分からなくなります。

術後検診は、患者さんのためにというばかりでなく、むしろ自分の医療行為が本当に患者さんに貢献できたかを知るうえで医療側からも重要となります。

術後、それほど満足できなかった様子の患者さんがおられたとしてもそこから我々はとても重要なことを学ぶことができ、患者さんの満足感を増やす努力をするうえでヒントになるとかんがえられます。

長々と書いてきましたが、美容外科の仕事の目的として患者さんの満足感に貢献できたかどうか、そこだけを目指して仕事を進めることができれば、医師の人的資本を最大限に活用したことになり、美容外科医自身の幸福にもつながるのではないかというのが私の考えです。

とうとう今年最後の投稿になりました。

しつこいようですが、件の本に関連した内容でかきます。

脳内のセロトニンの研究によれば、日本人には遺伝的に「うつ」が多いとされています。

国民性として確かに楽天的な民族とは言えなさそうですが、必ずしも「うつ」が日本人の専売特許ではないようです。

最近の研究では、遺伝的に日本人の本質は他人に影響されやすい民族、他人の目を気にしすぎる民族というのが正しいということです。

つまり日本人は、周りの環境が楽天的だとむしろ世界中のどの民族よりも楽天的になれる、それが日本人だそうです。

そうであるなら日本人は付き合う人を厳選すればよく、幸福になりたい人は幸福な人と、痩せたい人は痩せた人と付き合うようにすればいいわけです。

さらに幸福は「感染するもの」と考えれば、幸福になりたい人は幸福な人の近くにいることが重要だと考えられます。

前回も言いましたが、幸福医学である美容外科の担い手「美容外科医」は幸福でなければいけない、という理由がここにあります。

患者さんを幸福に導くべき美容外科医が、不幸そうな不健康そうな、貧しそうな医師であってはならないのです。

私は、幸運ながら先の「金融資産・人的資本・社会資本」に恵まれ、年々自身の幸福の実感が強くなってきています(自分で勝手にそう思っているだけかもしれませんが(笑))。

その幸運の「インフルエンサー」として周りの人に「幸福」を伝えることができれば幸いです。

来年ももっともっと頑張りますので、よろしくお願いします。

前回の記事で書きました「本」の内容をもとにもう少し書きます。

きっとほとんどの人が読んでいない(笑)と思うので内容についても掻い摘んで書いていきます。

幸福の定義は難しいところもありますが、各人がそれぞれの幸福を思い描いて一時は手に入れたと思っても、その基本構造、人生の土台といったものがしっかりしていないとすぐにその幸福は崩壊してしまうもの、というのは皆さんの経験からも思い当たる節があるのではないでしょうか。

その土台にあたるものが、その人が持つ金融資産・人的資本・社会資本の3つ、というのがこの本の言わんとしているところです。

一つ一つはなんとなくわかると思いますが・・・

要するに金融資産というのはお金にまつわるもので、しかも働かなくてもいいぐらいのお金を生み出す資産を言い、人的資本はその人自身のお金を稼ぐ能力、社会資本は家族や友達・親せきなど目に見える、見えないにかかわらず人生の幸福をもたらす人間関係、といえます。

私の考えでは、この3つの資本・資産は非常に密接に関係してるとおもいます。

例えば大金を稼ぐ能力がある人でも、やりたくもない仕事をやらされている人(感じている人)は幸福を感じにくいと思います。

人的資本で幸福を感じるのに一番重要なのはいわゆる「仕事のやりがい」であり、どれだけその仕事が好きか、に関係してきます。

働かなくても生活できる人(金融資産が十分な人)は、好きなことを仕事として選ぶことができ、全人的資本をそこに集中投下できます。

その結果、人的資本で幸福を感じることができた人は、心の余裕・時間の余裕に恵まれ家族や仕事仲間など社会資本にも恵まれやすくなります。

金融資産・人的資本・社会資本の三つを全部持っている人は極めてまれである、と本書では紹介されていますが・・・。

この話を我々美容外科・美容医療業界に照らし合わせてみます。

「美」は一つの人的資本です。

反論もあるでしょうが、美人のほうが得をするチャンスに恵まれている、といわれていて、実際に美人のほうが(男女問わず)生涯年収が高いというデータがあります。

お金持ちの人と結婚できるチャンスも高いかもしれません。つまり社会資本にも金融資産にも恵まれる可能性が高い、といえます。

金融資産に恵まれれば、さらに「美」に磨きをかけることができ、好循環が生まれます(人生の伴侶も言ってみれば一つの人的資本であり金融資産ともいえます、苦笑)。

「美」が経済合理的に考えても、幸福感に重要であることは間違いありませんね。

この結論で終わるつもりはなかったのですが、長文で疲れましたのでおわります。

年内にもう一度更新できれば、と思いますが、ひょっとすると来年まで持ち越しになるかもしれません(笑)。

午前中に「その2」を書いたばかりですが、少し乗ってきたので勢いで「その3」も書いちゃいます(笑)。

11月の学会で若い先生たちと食事会をしていて、その先生たちに「先生の人生はまるで詰将棋のようです」と言われました。

その真意はどうであれ、人生計画を立てるのはとても好きです。

その時に重要なのは「手帳」です。

手帳に予定を書き込むようになってから15年ぐらいになりますか・・・。

来年2018年の私の手帳は、今年の9月に購入しすでに80%の予定が書きこまれています。

その中には毎日の予定はもちろん週予定、月予定、年予定、10年単位の予定が書き込めるようになっていて、いろいろなテーマ別に、詳細をまるで本当に実現できるように書き込んでいます。

不思議なことに、その予定の9割は実現できていることが過去の手帳を見てわかりました。

この習慣は、過去に読んだいろいろな本のなかで共通して「成功した人の習慣」として書かれていたものを参考にしたのがきっかけです。

周りの仕事仲間には、こういった習慣のある人はあまりいませんでした。

医学の研鑽には本も大事ですが、やはり実務や仲間、先輩からの情報が主な源となることが多いのですが、人生の問題は別のようです。

私が、医者になって付き合い始めた医師の中で「生き方」に共感した人は一人もいなかったといって過言ではないようです。どちらかというと破滅的・刹那的な人生を送っている医師が多いように思います。

美容外科は幸福医学と考えられていますが、その担い手の美容外科医自身が幸福について考えないのはどうかという気がしています。

そんな中で、これほど自分の人生の考え・経験に近い「本」はないという本に最近出会いました。

それは橘玲著、~幸福の「資本論」~です。

私が考え、実践してきた今までの人生をこれほど明快に書いてくれたものはありません。

この著者は、1959年生まれで私と同学年、過去にも多くの著書がありそのほとんどを読んでいます。

今の社会を冷徹な目で、縦横無尽に切るその切口が斬新で、奇をてらうわけでもなく膨大な参考資料から導き出す結論にいつも感心していました。

これ以上書くと冗長になりますので、今回はここまでにします。

私は数年に一度、強く影響される著書に出会うのですが、この本は久々に自分の中での大ヒットでした。

気が向いたら、年内にもう一度このテーマで深く掘り下げて書いてみたいと思います。

期待せずに待っててね(笑)。

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