
2010年03月23日
先日、炊飯器を買いました。大手家電店に見に行きましたが、製品の多さにびっくりしました。
値段も5.5合炊きで1万円台から10万円近くするものまでさまざまでした。
日本人の主食であるお米をいかに美味しく炊けるか、で各メーカーがいろいろ工夫しているようです。特に炊飯器の釜の材質には土鍋がま、鉄がま、銅がまなど考えられるものはすべて製品になっているようです。
ここまでくると、あるひとつの道を徹底的に追及する日本の伝統的なやり方に通じるものがあるような気がします。
携帯電話機の機種を見てもよくここまで機能を詰め込むことができるもんだとただただ感心です。
ところが世界的にみると日本の製品は規格的にかなり特殊なものでこの現象を「ガラパゴス現象」というのだそうです。
特殊な環境で極度に進化してしまったものに囲まれているのが現代の私たちなのかもしれません。
最近エコカーを運転する機会がありましたが、よくもまあここまで進化させることができたものだと感心、もはやこれは今までの車の概念では語れないというのが私の印象でした。
2010年03月22日
近所にあった「うどん屋」さんが閉店しました。開店してから半年も経っていませんでした。
味が悪かったかといえば、そんなことはありませんでした。まあまあ「こし」のある讃岐うどんを使っていました。
お客さんも結構入っていましたから、まさかこんなに短期間で閉店するとは思いもよりませんでした。
最近、飲食店は経営が大変難しく、うまくいくかどうかを推測することができないらしいです。
こういった時代の飲食店経営にはできるだけ初期投資をおさえて、その資金を回収したらあとは続けてもいいし止めてもいい、半年以上粘ってみても流行らない店は流行らないと割り切るのだそうです。
こういう手法で実績を伸ばしている企業家が紹介されていました。
これもひとつのやり方なのかもしれませんが、すこしさみしいな~というのが正直な感想でした。なぜならこういった手法には顧客とどのように付き合っていくかという観点が見当たらないからです。
経営に関して最初から正解を出せる人はいないのが普通です。経営をしていく過程で顧客から学びそれを経営にフィードバックしていく、というプロセスが必ずいるはずです。
そうやって経営者は成長していけると思います。
すぐ閉店してしまってはこれから顧客に教えてもらえることをみすみす放棄するようで大変もったいないというのが私の感想です。
もちろん美容外科も例外ではありません。
2010年03月21日
美容外科医になるには形成外科の研修が必要条件になる、ということを以前書きました。形成外科は美容外科の必要条件だが十分条件ではないことも書きました。
その意見は今でも変わっていません。
通常の美容外科医療において形成外科的な考え方を必要とする場面はそれほど多くはありません。
しかし手術を主体にした美容外科を行っていくうえでは絶対に必要だと、少なくとも私自身は考えています。
美容外科は最終的には患者さんの満足が得られるかどうか、が成否を決定します。簡単にいえば決まり切ったものがないという不安定な要素が多い中で、我々は何ができるかを考えていかなければならないわけです。
その時に唯一の指標になるのが形成外科の考え方になります。具体的にいえば「瘢痕」の考え方、「瘢痕」への対処の仕方、「瘢痕」の性状などについての知識です。
複雑な手術、たとえば何回も手術をされているような部位に再度手術をするような修正手術では患者さんの考え方と我々の考え方のギャップが一番大きくなります。
そういった手術の相談を受けるときに、我々サイドにこの形成外科的考え方がしっかり身についていると、判断に迷うことが少なくなると考えています。
美容外科医にとって、肩書きとしての形成外科専門医にはなにも意味はないと思っていますが、日々の診療において形成外科の必要性は痛感しています。
2010年03月20日
本日より院長ブログはこちらからご覧になれるようにしました。
内容は以前と同じように書いていきますのでよろしくお願いします。
2010年03月18日
わたくし事になりますが、現在ひと月に1回のペースで近所の歯医者さんで「メインテナンス」を受けています。
歯垢チェック(かなり厳密にチェックされます)のあとに簡単なブラッシング指導、そして口腔ケアをしていただいています。
かれこれ8年ぐらいになりますが、このメインテナンスを始めてから虫歯が新たにできることは一度もなくなりました。
私は幼少時のオーラルケアがなっていなかったせいで虫歯の治療痕が多く、メインテナンスを受ける前は1年に1回ぐらい治療のやり直しをしていました。
虫歯になる前の予防も大事ですが、虫歯を治療したあともそれで終了してしまうのではなく定期的にメインテナンスをしていくことが重要であることを痛感しています。
美容外科の分野でも同じことがいえるのではないでしょうか。
しみの治療ではいったんしみが消えても、そのあとも簡単なメインテナンスをしていくことではるかに少ない労力でしみの再発予防をすることができます。
顔のたるみもフェイスリフトしたら、それで終了と考えるのではなく、その状態をメインテナンスすることも重要ではないかと考えています。
2010年03月17日
最近の患者さんは、美容外科に関する知識がとても豊富です。我々医療関係者より詳しいこともまれではありません。
ネットの普及により患者さんにも簡単に情報を手に入れることができるようになったからと思います。ネット社会では、新しいと思われている医療情報などそれこそ瞬間に伝わります。文字通り全世界規模で瞬く間に情報は伝えられていきます。
極端にいえば、一般にネットで書かれている情報レベルには我々の存在価値などないにひとしく、我々医療従事者が実際に経験したことに基づいた事実から発せられる情報だけが我々に存在価値を与えているものと考えられます。
ネット社会が一般的になった今、患者さんは本能的にこういった情報の「仕分け」を行い真実の情報を拾い上げているのではないか、と思うのです。
そうであれば、われわれ情報の発信側は何をすればいいかはとてもはっきりしています。
患者さんと我々医療従事者を分けるものがあるとすれば、それは我々の多数の患者さんの治療経験でしかありません。
誰ひとりとして同じ人がいるわけではない多数の患者さんの治療をしていく中で、一つ一つの経過・結果をきちんと記録整理しそれを積み重ねていく、そしてひとつの考え方を確立していく、といったプロセスを毎日毎日積み重ね、そしてひとつの結論を導き出しそれを情報発信していく、ということです。
今回の新しいHPはこういった観点から全ページを最初から作りなおしてみました。どのページもほとんど自分が原稿を考え書いたものです。どこのクリニックのHPでも書かれているようなことはできるだけ簡単に書き、私自身が実際の臨床経験で解ったことや行っていることに重点をおいて書いてみました。
2010年03月16日
二重の相談を多くうけるようになりました。
患者さんは、うちのクリニックのHPやこのブログをみてカウンセリングに来られる方がほとんどです。
ここに書かれていることはここ数年の経験から解ったことで近々学会発表しようと思っている眼瞼(まぶた)の機能解剖が中心になっています。
まぶたの機能の中心は、眼瞼挙筋にあるわけですが、その腱膜についての理解を深めると手術が断然やりやすく、結果も安定してくることを日々実感しています。
修正手術においても、この観点から手術をしてみていくとなぜ予期せぬ結果になってしまったかが比較的理解しやすいことも実感できます。
逆にいえば、私のとってここ数年でまぶたについて解ったことといえばやっとそれだけのことにすぎません。それだけのことで眼瞼機能すべてを語りつくせるはずではありません。もっと深く理解しなければいけないことはたくさんあると思います。
私がまぶたの手術が上手でどんな手術でもできると思って相談に来られる方もいらっしゃいますが、それは大きな誤解ですのであしからず。
2010年03月15日
前回、解剖の話をしました。
一般の方には、解剖というと「腑分け」のような行為を指しているように感じることでしょう。
しかし我々がいう「解剖」は、解剖学的位置関係を知ることを指します。
たとえばまぶたの中にどこに大事な神経があるか、どこに大事な血管があるか、筋肉がどこからどこまであるのか、筋肉の下には何があって、脂肪はどこまであるのか、など大事なものの3次元的位置関係を知ること。
さらにその中で患者さんの希望する形にするには何をどうすればいいか、そのことで術後に困ることはないのか、それがどこまでできるのか、どこまですると術後にどれだけ変わるのかなどを知ること、などです。
以上はほんの一部です。もっともっと深く解剖を知っていないと安全・確実な美容手術はできません。
「解剖」の真実はただ一つのはずなのですが、我々美容外科医の知らなければいけない「美容外科的解剖」というものがあります。つまり「科」によって見ている「解剖」が少しづつ違うのです。
耳鼻科の先生が知らなければいけない解剖、眼科の先生が知らなければいけない解剖というものがあって、我々美容外科医の知らなければいけない解剖とは少し異なっているのです。
2010年03月14日
美容の手術を正しく行うためには、解剖の知識が最も大事であることは熟練の美容外科医ならだれもが痛感しています。
特に顔面の解剖は複雑でバリエーションも多いため、基本となる解剖の確固たる知識は必須です。
しかし美容外科医にとって我々が大学生の時にならった「解剖学」は必要条件ではありますが、十分とは言えません。
学生実習の時に解剖させていただく遺体は、ホルマリン処理がなされていて生体の解剖とはかなり異なっている部分が多いからです。
我々美容外科医に必要な解剖とは、手術に役立つ、より生体に近い遺体で解剖することによって得られます。
こういった新鮮死体は国内の場合、特殊な事情により大学病院でも手に入れることが難しい状況です。
海外では、新鮮死体を使用した解剖は頻繁に行われているため、我々はこういった死体を使った海外のセミナーに参加する必要があるのです。
去年参加したサンフランシスコのセミナーでも新鮮死体を使用することで解剖の勉強をすることができました。
今年もタイか台湾で行われるセミナーに参加する予定で、そこでは目を中心に鼻と頬、前額、胸部などの解剖の勉強ができればいいなと思っています。
2010年03月13日
どんな手術でもその行く手を阻むものは「出血」です。出血を止めることを「止血」といいますが、手術の半分はこの「止血」です。
美容外科の手術では出血多量で患者さんの容態が急変するようなことはまずありません。困るのは「術野」が血でよごれて解剖学的位置関係が分からなくなることです。
止血をしっかりしないと、術後にも出血することがあります。それは傷の治りにもよくないことです。
開業後、ほかの美容外科医の手術を見る機会がますます減ってきたので、DVD付きの教科書を買って手術を見てみようと思いました。
先日買ったのは「眼瞼下垂」手術のDVD付き教科書でした。日本語の教科書を買ったのは久しぶりです。
教科書は上手にわかりやすく書いてあり好感がもてました。
DVDを見て驚いたのは、最初から最後まで術野が血だらけだったことです。「こんなに出血していて、解剖がわかるのかな~」と思いながら見ていましたが、ふとこの先生は上手で手術件数も多いから、この状態でも間違いなく手術ができるのだ、と考えました。
しかしそのあとに「でもこれ、今から教科書を買って勉強しようと思う医者のためのものなのに、これを見て勉強になるのかな~」と考えこんでしまいました。