
2010年07月10日
新しい手術法というものは突飛なアイディアから生まれることもありますが、昔の手術法の練り直し、というものがほとんどです。
練り直しのやり方にはいろいろありますが、同じ手術を別の適応に行っていくやり方、適応をかえるのではなく手術法そのものを洗練していくやり方、手術法は変えずに方向性だけ全く反対にしていくやり方、などです。
そうやって新しい手術法が生まれていきます。
そのために必要なことは、強固な基礎理論(解剖学や生理学の知識)と柔軟な発想力、繊細さと大胆さ、忍耐力と素早い決断力などなど、相反するものです。
それらのうち、どれが秀でているかによって、医師による個性の差が出てきます。
私は、一つの手術法を極限まで洗練するのが好きなので、強固な基礎理論と繊細さ、忍耐力がとくに必要だと感じています。そのための努力はあまり苦になりません。
うちの患者さんもそういう手術を求めている人が多いように感じています。とても少数の患者さんですが、その要望にこたえることが自分の存在理由だと考えて診療しています。
2010年07月08日
人に物ごとを教えるのは意外と難しいものです。
たとえばゴルフがとても上手な人が、必ずしも教え上手とは限りません。プロゴルファーであれば素人に教えるのもさぞうまいのでは・・と考えがちですが、そうとばかりはいえません。
プロゴルファーは自分のゴルフを上達させてきたプロであって他人のゴルフの上達を手助けしてきたわけではありません。ましてや他人にゴルフを教えることを訓練されてきたことなどないのです。プロゴルファー=ゴルフを教えるプロ、ではないのです。
ゴルフの雑誌や本を読んだことのある人ならわかると思いますが、トーナメントプロが書いている上達のコツなどはひとつとして同じものはありません。場合によっては正反対のことを言っている場合もあります。これをまねしてかえって頭が混乱し、自分のゴルフがめちゃめちゃになった人もいるのではないでしょうか。
もちろんゴルフスイングには共通した原理原則理論はあるとは思いますが、それ以上のことは人それぞれです。原則以上の一般的なゴルフ理論などあるはずもありません。
初心者にゴルフを教える場面を考えてみると、一番大事なことはまずその教え子のスイングを見て、その人の筋力のバランス、柔軟性、重心、くせなどを素早く分析し把握、またその人の目指すレベルを考案し、無理なく上達するための一番の近道を指南することができる・・そんな人が教え上手=教えるプロと考えられます。
そうではなくて、自分の今までやってきたことの単なる押し付けや一般的な理論の押し付けでは教えるプロとはいえません。そんなことぐらいならDVDや本を読めば十分事足ります。
これは美容外科のカウンセリングにもそのまま当てはまります。一般的な美容治療がすべての患者さんに通用するなら医者はいりません。そういったスーパーな治療法がないから我々のように患者さんの状態に合わせて治療を選択する立場の人間(=美容外科医)が必要になります。
一般的な美容治療に満足できない患者さんにアドバイスするとすれば、いろいろな美容外科医の話を聞きにいって、まずは今の自分の状態を正しく的確に把握してくれる医者を探すことが成功への近道だと思います。そこには時間とお金を惜しんではいけません。
2010年07月06日
押し並べて、自分を変えたい、と思うときに一番大事なことはなにか。それは集中力だと思っています。
たとえば学生の時に、自分の成績を上げようと思い立った時に一番大事なことはなにか。
きれいになりたいと思ったときに一番大事なことはなにか。
若返りたいと思ったときに一番大事なことはなにか。
それは少なくとも最初の半年間、集中して「ことをなす」ことです。同じ勉強をするにしても一般的に1年間ですることを半年ですることが重要です。
なぜなら同じように変わるにしても1年よりも半年で変わったほうが、より変化を実感しやすいからです。
変化を実感する、あるいは実感できた、という経験は非常に重要です。
なぜなら実感は自信につながり、さらにそのあとの努力の原動力になりうるからです。またその後の段階になると何もかもが非常に楽になります。
最初の時期ほどしんどいかもしれませんが、その後はどんどん楽になります。
この最初の点が欠けている人が多いような気がします。本当に変わりたいなら、最初に馬力をかけて時間・お金を集中して使うことが重要です。
これは世の中のすべてに共通した事柄だというのが私の持論です。
ただし今の現状を変えたくない人には全く必要のないことです。
2010年07月05日
他院の修正術にまじって、うちのクリニックで手術を受けられた患者さんの修正術もあります。
自分が行った手術の修正をすることは医者の腕が悪いと考える人がいるようですが、私は全く反対の意見です。難しい手術になればなるほど要求される精度が高くなりますが、人間の体はプラモデルではありませんので一回の手術で完璧な結果を出すのは一般の方が思うほど容易ではありません。
今までに自分の手術で修正をしたことがない、あるいは修正をしない方針という医者がいたら、その医者は名医ではなく術者自身に課している結果がよほど低いと言わざるを得ません。
腕がいい医者ほど自分の手術に責任をもって術後検診をしていますので、術前にお約束した結果が出ていなければ修正あるいは追加手術をすることに抵抗がないと思います。
私自身、患者さんに「ここを直してほしい」といわれれば、術前にお約束していない結果の要求でない限り、また無茶な要求でない限り、手術代は無料でお引き受けすることにしています。幸いうちのクリニックの患者さんは無茶なことをおっしゃる方がほとんどいませんので、修正を引き受ける引き受けないといった段階で揉めることがすくなく、こちらのストレスもあまりないので非常に助かっています。
うちで手術をお受けになる患者さんに性善説が成り立っているかぎり、また人間としての常識をお持ちである限りこの対応が今後変わることはありません。
2010年07月01日
今日から7月です。
名古屋は真夏のような暑さの日が続いています。
夏バテ予防にジム通いを続けています。久々に血圧を測ってみたところ収縮期血圧(上)がジャスト100でした。開業当時は馴れないことばかりで血圧が140以上もありましたが、今のクリニックの業務に馴れてきて、それとともに血圧が下がっているようです。
先日スタッフとの食事会でも、みないい意味ですっかりクリニックに馴れて仕事をしている様子がうかがえました。
クリニックについては、今のいい状態を続けていくことでさらにいいクリニックになっていくことを皆で再確認しました。
2010年06月29日
ケーキ屋さんは、流行るようになるまでが大変だと思います。美味しいケーキは鮮度が重要ですので、売れないうちは廃棄ばかりしなければなりません。味に厳しいところは作ってから2~3時間で廃棄していくようです。大変な労力がいる割には報われないことのほうが多いのです。
しかしこの時期がお客さんにとって一番得をするときかもしれません。経営者にとっても美味しいケーキのことだけ考えていればいいので一番平穏で幸せな時期です。
ところが一度流行りだすとお店をひろげたりチェーン店化したりと拡大路線で営業するところが出てきて、こうなるとケーキの味は二の次になります。製造効率重視の材料を使ったケーキだったり、見た目のインパクトだけのケーキだったり・・。
拡大路線は取らずに最初の経営スタイルを貫きとおしてケーキの味を第一に考えて頑張っているところもありますが、それはそれなりに経営者にとってストレスになることもあるのでしょう。
できればそれほど流行らなくてもおいしいケーキをいつまでも変わらずに作ってくれる店が一番なのですが、こんな時代ですからそういうわけにもいかず・・。
私事ですが、うちではイベントのとき必ずケーキを買ってきます。うちにはお酒を飲む習慣がありませんので、いつもケーキと紅茶です。しかも多い時には一人あたり2~3個も食べます。
今までにいろいろなところのケーキを食べましたが、あらためて思い返してみてわかったことは、ケーキの味とそこの経営方針は切っても切れない関係にあるのだということでした。
それは、ちょうど・・・・(この先は書かなくても私が言いたいことは賢明な読者のみなさんにはすべておわかりですよね)。
2010年06月28日
ワールドカップも先週から決勝トーナメントになりました。ハイレベルの試合が続きます。
ところで各国の試合を見て気になったのは、審判の誤審です。
サッカーの試合自体が以前に比べてスピードアップしていて、ほんのちょっとした差で明暗がわかれてしまいます。この進化はサッカー選手たちの努力によるもので見ていてさすがに世界のトッププロの試合はちがうなと感心しています。
それに比べて審判のレベルが試合の流れに追い付いていないと感じました。ゴールが見逃されたり、ペナルティが見つけられなかったり、でせっかくの試合に水を差しています。その後冷静に試合を楽しむことができなくなります。
もちろん試合の流れから判断しなければならないときなどは、ベテランの審判員の目が必要になります。不必要ではありません。しかし微妙な判定が必要な時には、ビデオ判定の助けが絶対に必要だと思います。
審判の人にもプライドがあると思いますが、こんな素晴らしい試合に誤審があってはならないという謙虚さも必要なのではないでしょうか。
2010年06月27日
今日は、一日かかって部屋の整理をしました。
ここ2年間でたまった本や雑誌を処分、近くのブックオフに売りに行ってきました。
こちらとしては、せっかくの本を捨ててしまうより次の読者に読んでもらえるので気分が悪くないです。
本屋さんとしてはとても安く本を仕入れることができるので、とてもいい商売だと思います。
おかげさまで部屋が少しすっきりしました。次はCDを売りに行こうと思っています。
2010年06月26日
これまでもインターネット社会について記事を書いてきました。
インターネットにつながるものとして最近では、携帯端末、携帯電話などが徐々に一般的になりつつありますが、私ぐらいの年齢だとネット社会の最小単位、原点といえば、やはりパーソナルコンピュータ(パソコン)です。
パソコンは単体でもいろいろな分野の作業効率を大幅に改善します。改善どころか今までにできなかったことまで可能にしているといっても言い過ぎではありません。
われわれ美容外科領域でも今までに紹介してきたシミュレーションソフトをはじめとして夢のようなできごとが可能になってきました。
10年ぐらい前の話ですが、私が形成外科医だったころ、写真は一眼レフカメラでフィルム撮影が一般的でした。形成外科教室はスライドの整理が大変で、保存にもかなりのスペースを使っていました。また学会発表は、スライド作成に相当な時間と労力が必要で、スライドができるのが発表日の前日ということもあったのです。
それらがすべてデジタル化され、大幅に作業が効率化されることになりました。その主役がパソコンだったのです。
しかしパソコンの可能性は、単体で利用するよりも数台のコンピュータをローカルネットワークにつなぐことで飛躍的にその可能性を広げました。いろいろなデータを個々のコンピューターが共有できるようになり、複数の人が同時に情報にアクセスすることができるようになったのです。まさに点が線でつながった瞬間です。
しかしこの後、このローカルネットワーク同士がさらに結びつき線が面へと進化していくことで「インターネット(=ネットをつないでさらに大きなネットにする)」社会が到来しました。
現在、美容外科医としての私はこの「点」、「線」、「面」すべてにおいてその恩恵を十分にうけながら毎日の仕事をしていることになります。
これからも、これ以上の情報革命がはたしてあるのでしょうか・・。これ以上それについていくのはもう年齢的に限界のような気がします。
2010年06月24日
梅雨の季節になりました。
気分的にはすっきりしない季節ですが、この季節こそ日本の季節ともいえます。
幼少時、道端の水たまりがあると必ずわざとハマりに行き長靴を台無しにして家に帰った記憶がよみがえります。
ちょうど田植えの季節でもありますが、さすがに街中でこの光景を見ることはなくなりました。
週一の愛知医大への途中には、田んぼが続いていて雨降りが似合っています。
この季節にあう音楽は、NHKの番組「新日本紀行」のテーマ曲だと思います。YOUTUBEなどで検索して聞いてみてください。
この曲を聴いてなつかし~と思う人は、間違いなく昭和の人です。