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先日患者さんから指摘されたことがあります。

「八事石坂クリニック」のホームページに「下まぶたの若返り」の項目が抜けていました。ご指摘ありがとうございます。

ブログの方では下まぶたについていくつか書いてきましたが・・。ブログについては「こちら」を参照。

さっそく下まぶたの手術についての項目をHP上で見ることができるようにしたいと思います。

「下まぶたの若返り」は、「顔の若返り」の中で最も難しい問題を含んでいますので、結構なボリュームになりそうです。

↓こちらは(季節がとっくに終わってしまいましたが)近所の公園で満開の桜を撮影したものです。お楽しみください。

下まぶたは、もっとも老化の出やすい部位の一つです。それだけに、下まぶたの若返りを考えている人も多いようですが、前回の記事に書きましたようにこれが意外と難しいのです。

下まぶたの若返り法の一つに「下眼瞼脱脂」があります。この方法の優れているところは、下まぶたの表面に傷がつかないことです。それともうひとつ「下眼瞼脱脂」は皮膚を切り取ることがないので「外反」が起こりにくいことです。

逆に「下眼瞼脱脂」の弱点は術後皮膚があまることです。あまった皮膚の程度によって術前よりしわが増えることもあります。しかしこの段階で余った皮膚を切り取ることで対処できることもあります。

以上が我々美容形成外科医が考えている「下眼瞼脱脂」の常識でした。

しかしここにきて異変が起きています。最近、この手術をうけて「下まぶたが陥没した」、「下まぶたにくまができた」という人が修正希望で訪れるようになってきました。

よく拝見するとこれは「下眼瞼脱脂」で脂肪を取られすぎているようなのです。このことは以前の記事でも書きましたが、先日学会でお会いした他のクリニックの先生も「そのような患者さんが受診されて困っている」とおっしゃっていました。しかも手術を受けたクリニックが同一なのです。

一般に、美容外科の手術で「取り除く手術」の基本は「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。特に脂肪は取りすぎると戻す手術に何倍もの労力がいります。

ほとんどの患者さんにとって、とりすぎのあとのミゼラブルな結果は無縁のことですし想像できないことかもしれませんが、場合によっては取り方が少なくて変化が少ないことの方がまだ罪が軽いこともあります(高い費用をはらって全然変わっていないのは詐欺みたいなものですが・・)。

下瞼の若返り手術は、顔の美容手術でもっとも難しいものの一つです。

むずかしい理由として3つあります。

1. たるみを取ろうとして皮膚をピンとひっぱればひっぱるほど、術後にあっかんべ~(外反)になる可能性が高くなること。したがって皮膚を切り取る量には限界があります。

2. 小じわが多くこれを気にしている人が多いのですが、基本的に手術では小じわはとれないこと。術後腫れているので一時的に良くなったように思えるのですが、3か月で小じわは元に戻ります。

3. 下まぶたのたるみは下まぶただけの問題ではなく、実は中顔面(下まぶたから法令線までの領域~ミッドフェイス)のたるみとともにあらわれていることが多いこと。下まぶたの若返りだけでは老け顔があまり変わらないことがあります。

下まぶたの若返り術の場合、「下まぶたのたるみ取り手術」だけで解決できるとは限らないので、他の手術を組み合わせたり、注射や脂肪移植などを組み合わせる、といった工夫が必要です。

患者さんへのアドバイスとしては、ここで書いた事情をご理解していただいたうえで、いろいろな施術から自分にもっとも合いそうなものを選択するという方針でいいと思います。

美容外科・美容皮膚科の進歩には目を見張るものがありますが、いまの技術をもってしてもこれといった解決法がないものに、目の下の「くま」があります。(目の下のくまを確実になおす方法があったら是非教えてほしいぐらいです。)

もともと「くま」が気になる人のお顔を拝見するとなんとなく肉付きの少ない痩せた顔の方に多いような印象があることから、くまは皮膚そのものの色素沈着ではなく下瞼の皮膚の下の脂肪が少ないことが原因ではないか、と最近考えています。

このことに関連して、最近、他クリニックで下瞼の脂肪のとりすぎで術後になんとなく「くま」のようなものができてしまったとおっしゃる方のカウンセリングをする機会がありました。

たしかに下瞼のふくらみはしっかり取られているのですが、なんとなくくすんだような感じの「くま」が下瞼全体にできていました。下瞼の脂肪とりを受けた方が全員こうなるのではありません。

このことについて私は、下瞼のくすみには皮膚の下の隔膜前脂肪の減少がかかわっているのではないかと考えています。なぜなら眼窩脂肪を取った人にはこのような「くま」の発生がみられません。隔膜前脂肪については過去記事参照。

どうしてそうなるのか全くわかりませんが、今後も注意深く見ていこうと思っています。

今回はなにか雲をつかむような話で申し訳ありません。

 

 

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